2019年10月28日月曜日

モンラ―から江城へ~中国・ベトナム・ラオス旅行(13日目)

2019年10月15日(火)、今日はモンラーから北上して江城(ジャンチェン)という町まで行く。
昨日バスターミナルで調べたところ、6:30発と10:30発があるようなのだが、ここから江城までは結構時間が掛かりそうなので6:30の便に乗ることにして、5時に目覚ましをかけて起きたのだった。



ここ中国の雲南省は昨日までいたラオスと経度は変わらないのに時刻は1時間進んでいるため、この時間はまだ真っ暗。5時半頃ホテルをチェックアウトしてバスターミナルに向かうも、まだ閉まっていた。



先に朝食を済ませることにして、早くも営業開始している店に入った。中国は朝が早いので旅行者としては非常に助かる。壁に書いている「米干」というのを注文して出てきたのはこれ。


なるほど、ビーフンのことか。平べったいやや幅広の麺だった。その他の米銭、面条とあるのも麺の種類のことか。ついでに米銭っぽい字は米線かな。なんとなくお粥っぽいものを期待していたのでちょっと当てが外れたけどまあいい。まだ開店直後のためか、生野菜、ハーブ類はこれから準備するところのようだったようので、にんにくや唐辛子などの調味料だけ加えて食べた。



値段は8元(約120円)だけど、東南アジアのものに比べると格段に麺の量が多くて食べ応えがある。再びバスターミナルに行ってみると、今度は開いていた。窓口で「6:30江城」とメモ帳に書いて見せると、「7:00」と返ってきた。どうやら時刻表にあった江城行きはないようで、7時発の緑春行きで途中下車することになる模様。



チケットは高めの89元。しばらく待ってやってきたのは立派なエアコンバスだった。エアコンバスは高いし寒いので嫌なのだけど、ここは選択の余地はなし。バスは定刻の7:00にモンラーのバスターミナルを出発した。



バスはしばらく高速道路を進み、やがて昆明方面に向かう幹線道路を離れて山道に入った。うん、なかなかいい感じ。こういうマイナールートをまわるのがやっぱり好み。しかし、まだお腹の調子が本調子ではなく、しばらくすると便意を催してきた。



かなりやばそうだと思っていたところ、2時間くらい走ったところでトイレ休憩。他の人の後に付いていってトイレにたどり着き、なんとかセーフ。扉なしの開放的なトイレだったけど、他の人も当たり前にやっているので特に違和感はなかった、1元。



「象出没注意」の看板。中国だけど雲南省にはゾウもいるんですね。まだこの辺りは東南アジアと言ってもよさそう。



周囲の景色はバナナ畑からトウモロコシ畑、茶畑へと変わり、お昼を過ぎた頃、特徴的な家が密集する集落に到着。お昼休憩となった。ここは少数民族の集落なのだろうか。うまく写真に撮れなかったのが残念だけど、立派な家々が軒を連ねていて見ごたえがあった。



そして昼食はぶっかけご飯。好きなおかずを選んでご飯に載せてもらう経済飯方式。



挽き肉の炒め物、マーボー豆腐みたいなもの、もやしの和え物みたいなものをかけてもらった。



ボリュームがあって味もなかなか。これで10元はかなりのコストパフォーマンスだと思った。そして出発。満腹になってうとうとしてると、車掌に起こされた。13:45江城に到着した模様。江城に関しては全く情報がなく、ラオスのホテルで慌ててダウンロードしたMaps.meという地図アプリだけが頼りの状態。



しかしオフラインでは現在地がわからず、地図もかなり荒い。とりあえずバスが走り去った幹線道路を離れ、人通りの多い通りに入ってみた。山の中のはずだけど、思っていたよりもずいぶん都会な感じ。



歩いていくと銀行が。ATMにセディナのマスターカードを突っ込んでみると、無事キャッシングできた。これでしばらくは安心して旅を続けられる。



そしてさらに少し歩くと旅館の看板を発見。単間40元とあるのはシングルルームのことだろうか。禄順旅館というホテル。入ってみると単間は空いている模様。先に部屋を見てみたかったのだけど、言葉が全く通じず、パスポートを預けるとともにお金を奪われて鍵を渡された。どんな部屋なのかどきどきしながら覗いてみると、



これが全然期待以上のいい部屋。明るくてそこそこ清潔。これで40元なら全然OK。おまけにこんな場末感ただよう宿でもwifiがある。落ち着いたところで町の散策に出掛けた。今回は道端で降ろされたので、明日の移動のためにバスターミナルを探したのだけど、この辺りには見当たらなかった。



途中市場を見つけたので覗いてみると、やはり時間帯が悪いのか閑散としている。



さらに歩き進むと「老街」の標識を発見。



標識の方向に進んでみると、今にも朽ち果てそうな建物が並んだなかなか味のある通りにたどり着いた。床屋もあったので後で来ることにしよう。そのまま進むと宿を取ったメインストリートに出た。しばらくぶらついていると今度はバス停を発見。運賃は一律2元の様子。



どうやら新しいバスターミナル(赤字の東城新客運駅)がありそうなのでバスで行ってみることにした。しばらくすると4番のバスがやって来たので2元払って乗り込む。10分も走らないうちにそれっぽい場所に到着した。メインストリートを東に3、4kmほどまっすぐ走ったところ。



中に入ってみると、時刻表が見当たらないので明日行く予定の緑春へのバスの時刻を尋ねると、7:30と9:30と返ってきた。とりあえず明日の目処が立ったので町中に戻ることにしよう。今度は歩いて帰る。



途中さっきのバスの中から見えた市場に寄ってみた。この時間やはり閑散としてはいるものの、先程行った市場よりも若干規模は大きい感じ。明日の朝出発前に寄ってみようか。さらに歩いて宿の付近に戻ってきた。バスターミナルまでは歩いて2、30分くらいのものだった。



そしてさっき見つけた老街の散髪屋に向かう。メインストリートにも何軒かあったのだけど、どちらかと言うと美容院と言ったほうがよさそうな店ばかりで高そうだし入りにくい。私は昔ながらの床屋っぽいところが好み。飲食店でもそうだけど、基本的にドアがある店には入らない。入ってみたものの、当然言葉は通じないので身ぶり手振りで散髪をお願いする。



適当にバリカンで刈ってもらい、ひげ剃りと洗髪もあったけどそれは遠慮して程なく終了。15元(230円くらい)だった。インドなんかに比べると高いけど、日本よりは遥かに格安。私はできるだけ旅行中に散髪を組み込むようにしている。節約になるだけでなく、なんとなくその国に早く馴染むための通過儀礼のようでもあると思っているので。



17時頃ホテルに戻ってきた。手早くシャワーと洗濯を済ませる。一応お湯が出そうな雰囲気はあったのだけど、「熱」と表示がある方向にレバーを捻ってもお湯は出ず。まあ40元なので文句はない。気温は25度ないくらいでちょっと寒いけど、なんとか我慢できる範囲内。



その後はコーヒーを淹れて旅日記を書く。ブログは更新できないけど、溜めると面倒なのでとりあえず文章だけメモのアプリに書くようにした。19時過ぎ、ようやく暗くなってきたところで夕食に出掛けた。



昼間はたくさん見かけた飯屋がほとんど閉まっていてあせったけど、なんとか繁盛している店を発見。トマトと卵に炒め物、よくわからない肉と野菜の煮物、キノコっぽいものの煮物などをトッピング。



かなりボリューミーでおいしい。値段は19元と思ったより高めだったけどまあ満足。帰りは宿の向かい側にある青空超市というスーパーに寄ってビールを調達。


燕京ビールというのが500ml瓶で3.5元と格安だった。江城は雰囲気もよくて居心地のいい町。お金をおろして散髪したくらいだけど、なかなか充実した一日だった。中国、思ったよりおもしろいかも。

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