2020年9月18日金曜日

激安ランニングライン発見か!?~バルクナイロンラインを試してみる

私はダブルハンドロッドの釣りではほぼ100%シューティングヘッドを使っているので、快適に釣りをするにはランニングライン(シューティングライン)の選定が非常に重要になる。

私のお気に入りはズバリ、サワダのフラットビーム35lb。フラットビーム・スーパーやフローティングも試したけどオリジナルのフラットビームが一番よかった。

ほとんど流れがないようなところを釣っているとフローティングタイプのランニングラインがほしくなるが、フラットビーム・スーパー・フローティングにしろ他社のフローティングタイプのモノフィラにしろ、中空タイプは一旦折れ曲がると空洞部が潰れてほぼ再生不可能となってしまう。

なので中空タイプは使わなくなった。そういう場所では保持するランニングラインのループを小さくしたり、投げる瞬間左手で保持しているラインを空中に跳ねあげて対応すれば問題ない。

フラットビームとフラットビーム・スーパーの違いは確か吸水性の有無で、オリジナルの方は使い始めてしばらくすると吸水してしなやかになる。それが災いして氷点下では凍ってしまって使いづらくなるらしい(私は氷点下では釣りをしないので経験はないが)。

その問題を解決するために作られたのがフラットビーム・スーパーで、吸水性が低く押さえられているはず。そのため長時間釣りをしていても硬さがかわらず、ゴワゴワのまま。硬めのランニングラインが好きな人はそれがいいのだろうけど、私は柔らかくなってクセがすぐ取れるフラットビームのオリジナルが好み。

一般的には川で使う人は柔らかめ、湖で使う人は硬めが好みの人が多いみたいだが、そのあたりはそれぞれの好みで、どっちが優れているかという問題ではなさそう。フラットビームは夏場暑いときはちょっと柔らかすぎて使いづらさを感じる時もあるけど、流水で使うには最高のランニングラインだと思う。

その他、ほかのメーカーのいろんなランニングラインを試してきたけどやっぱりフラットビームが最高。次点はシマノの磯釣り用のフローティングライン(フローティングといっても中空ではないので水面に浮くわけではない)か。

これは安田竜司さんが紹介していたもので、確かに巻きグセもつきにくいしすべりもいい。ただ、10号までしかラインナップがなく、強度的には十分だけど10号でもちょっと細すぎの感じ。扁平ナイロンに馴れた私には扱いづらいものがあり、結局これは練習用のリールに巻いて使っている。

そんなわけでランニングラインはフラットビームで決まり。特に不満はないのだけど、問題はサワダが廃業して供給が途絶えてしまったこと。閉店前に買いだめしておけばよかったのだけど、閉店した2018年の春頃はちょうど私が会社をやめて引っ越しなどでバタバタしていた時期で、その頃はなんとなく釣りから心が離れていたのだった。

まだ自宅に少しストックはあるものの、早めに代わりになるランニングラインを見つけておく必要がある。私がランニングラインをあれこれ試していた時期からもう随分時間も経って、各社からいろんなランニングラインが出てはなくなっている模様。

バリバスからは磯釣り用のラインがそのままランニングラインとして発売されているではないか!最早磯釣り用ラインが主流になっているのか?そんなこともあって磯釣り用ラインを物色していて見つけたのがこれ。

サンライン クインスター 600m 12号 ピンク

オレンジもあるけどピンクなんか見た目はOPSTのレーザーラインとそっくり。高級なナイロンラインは撥水加工とか紫外線防止とか表面に色々なコーティングが施されているんだと思うけど、たぶんこれはほとんどコーティングのないただのナイロンラインっぽい。それだけに、フラットビームみたいに使っているうちに吸水してしなやかになることが期待できるのではないか。


ということで太さ的に使いやすそうな12号のピンクを注文してみた。私が買ったときは
600mで1450円。なんと100m240円ほど!フラットビームの1/10以下!先日ようやく届いたのでさっそく試してみる。


もう本流釣りのシーズンは終わったので海釣り用のリールに50mほど巻いてみた。この冬はまだ海外には行けそうにないので、久々に海釣りに力を入れてみようと思っているのだ。


ロッドはTFOが昔出していた、9フィート4ピースのロッドのバットをはずしてコンバージョンキットという2ピースのバットを追加すると11フィート3インチ5ピースのセミダブルハンドになるという面白いロッド。ただテーパーのバランスが悪いのであまり投げやすくはないのだが。


早速川で試してみたところ、まあ普通に使える感じ。太さは私的にはちょうどいい。視認性も抜群。巻きグセもそれほどひどくはなく、流れのあるところでは問題なく捌ける。


ただちょっとスベりが悪いところがあり、流れのないところで雑に扱うとすぐに絡んでしまった。そんな場所では指掛けしたラインを順番に放すなど、丁寧に扱う必要がある。まあこれはほかのモノフィラ系ランニングラインでも大差はないと思うけど。

あと、やっぱり吸水性は高いようで、しばらく使っていると沈み方が速くなってきた気がする。ただそれにともなってしなやかさが増したかというとそうでもない感じ。今はまだ暑いので変化がよくわからない。本格的な使用感はやはり来シーズンじっくり使ってみてからになりそう。

あとは海釣りで使うときのラインバスケット適正か。もし使えなかったら12号のピンクのラインなんてリーダーの材料にもならないし、ただのゴミになってしまうけど、安いしまあいいか。それどころか他のいろんな12号ラインも試したくなってきた。12号になるとあまり選択肢はないけど、またまた無駄遣いしてしまいそう。