前回4月の山形遠征の準備中、押し入れの釣り具を漁っているとこんなものを発見。
あれっ、こんなのいつ買ったんだっけ?すっかり忘れていたけど、あれは九頭竜川に通っていた2014年か15年ごろだったか。九頭竜川をはじめとする西日本の川はGWに一斉に田植えが始まって一気にローウォーターシーズンに突入する。
するとウェットフライへの反応がよくなってフライでは釣りやすくなるのだが、そんな状況も5月の中旬くらいまで。禁漁が迫った5月も終盤になるとなかなか魚からの反応が得られなくなってくる。そんな状況をなんとかしようといろいろ試していた中の一つ。
私はサクラマスをウェットフライで釣るときはインターミディエートラインを使っているのだが、もしかするとそれではフライが沈み過ぎているのかも、と考えてフローティングのシュティーングヘッドを試してみることに。
ただフローティングラインをフラットビームのような抵抗の少ないランニングラインで投げるとループが暴れて投げにくい。そこでもう少し抵抗のあるランニングラインはないかと試しに買ってみたのがこのバーマックス磯フロートタイプの10号だったのだ。
そしてシーズン最終盤の釣りに関しては結局未だに答えを見つけられないまま今に至っている。ただその使用感などは全然記憶になく、今回改めて試してみようと巻いてあるはずのリールやスプールを探してみたものの見つからず。
慌ただしく準備していている中今回は見送って次回以降に試すことにしようと山形に出発したのだった。そうして山形で釣りをしているとき、ふとその時使っていたマーキス・サーモン1のフラットビームの下巻きに見慣れないラインが巻いてあるのを発見。
ピングがかった白いラインはバーマックス磯ではないか。ということで遠征も終盤の2日間、フラットビームを外してバーマックス磯10号を試してみることにしたのだった(釣行記18日目、イワナの写真にチラッと写っているのがこのライン)。
このライン、ナイロンラインとしては柔らかめで巻きグセも少なくてまずまず。ただやっぱり細くて、ハンドリングする感じとしてはフラットビームの25ポンドに近い。そしてコーティングが優秀なのか、2日目になってもラインの状態はほとんど変わらず。
普通これはナイロンラインの性能としてはいいことだとは思うけど、私は吸水してしなやかになるのを期待している。ということでこのラインは2日目になっても若干の巻きグセが残っている状態。
流れが効いている場所では全然問題ないのだけど、流れがなかったり渦巻いているような場所だとこれが致命傷になる。無意識にキャスティングしているとグシャっと絡んでしまうことが多いのだ。この辺りは丁寧に扱うことで改善はできるものの、やはり私好みではなかった。
もし12号があればもう少し違った印象になるのかもしれないけど、このラインのラインナップは10号まで。私としては使いどころがないのでまたフラットビームの下巻きに戻ってもらったのだった。細くて柔らかめ、吸水して変質しないラインが好きな人にはよさそう。