ついこの間までTシャツ1枚で過ごせていたのがウソのように急激に秋が深まってきた今日この頃。
そろそろ山登りに行きたいし、まだ本流釣りに未練もあるので10月いっぱい釣りができる寒河江川か、今は年中釣りができる犀川殖産に山登り兼釣りで出かけたいと思っているのだけど、なかなか天気が安定しない。せっかくワクチン接種も済ませたのに、まだ引きこもりの日々が続いてヤキモキしている。そんな中、こちら南関東は数日間好天が続く予報。潮回りは小潮~長潮でいまいちだけど、最近はちらほら釣果情報も見かけるようになって釣りができそうな南房総に久々に出かけてみることにしたのだった。
ということで2021年10月14日(木)、午前中のうちに自宅を出発して一路南へ。13時過ぎ、緊急事態宣言中は閉鎖されていたとの噂もあったとある漁港に到着。恐る恐る車を海辺に進めてみると、釣り人の姿がちらほら。
本命の突堤は工事中で立ち入り禁止だったものの、手前の岸壁は釣りができそう。この日は微風で絶好のフライフィッシング日和。いつもの5番タックルに、今回ヤフオクで安く落札できたWetCel WF-7Sタイプ4を改造したシューティングヘッドを乗せてみる。
24フィート9.8gにカットしてみたけどまずまずのキャストフィール。ラインのターンも悪くないけど、気持ち重めなのでもしかしたらそのうちもう1フィートくらいカットしてみるかも。とりあえず今回はこのタックルで行ってみる。
ここはカマスメインなので10番のロングシャンクフックにフェイクファーを巻いたクラウザータイプのフライで探っていく。10秒刻みで60秒まで沈めてみたけど反応なし。その後はポーズを取るスローリトリーブに変えて今度は60秒から10秒刻みで表層まで探っていく。
その数投目、カウントダウン40秒でリトリーブする手が止まった。根掛かりかとも思ったけど動くのでゴミでも引っ掛かったか。しかしグングンという明確な生命感が伝わってきた。スピード感はないけどかなりの重量感。
この頭を振りながら竿を絞り込む感触、もしかしたら一番釣りたい巨大メッキかも!それにしては走らない。これはこのあたりでたまに上がっているウミヘビ?5番ロッドがのされそうになりながらも何とか寄せてくると、茶色っぽい魚がウネウネと体をくねらせている。
これはマゴチ!それもデカい!小物狙いでタモは持ってないので抜き上げるしかない。ティペットはフロロの1.5号。キズやウィンドノットがなければ問題ないだろう。なかなか寄ってこない魚をいなしながら間合いを詰めてティペットを掴み、一気に抜き上げる。
やったー、フライでは初めてのマゴチ、メジャーを当てると何と54㎝!久々の大物にテンションが上がる。見ると10番のフライが口先にちょこんと掛かっている。いや~キャッチできてよかった。よく見るとなかなかかわいらしい顔つきしているな!
マゴチは高級魚なので持って帰って食べてみようかとも思ったけど、これはちょっとデカすぎ。クーラーボックスに入らないし、一人では持て余してしまいそうなのでここはリリースすることに。もう一回り大きくなってまた釣れてね!
マゴチはベタ底狙いじゃないと掛からないものと思っていたけど、これは中層あたりでヒットした。まあ、港内で狙って釣れる魚ではないのでまぐれだけどそれでもうれしい1匹となった。期待を込めてリトリーブやフライを換えながら再び探っていくもそれ以降反応はない。
一度何かがフライに触ったような感触があったもののそれっきり。夕マヅメは場所を変えることにして16時ごろ小移動。カマスの実績が高い別の岸壁にやって来た。ここは一級ポイントの角地。数投して反応がないので投げる方向を変えてみるとすぐにヒット!
この懐かしい感触は久々のカマス!25㎝くらいでまあまあのサイズ。続く2投目もヒット。これは爆釣モードかと思われたけどそんなに甘くはなかった。タナや投げる角度を変えながら広範囲に探って数匹キャッチ。
それでもしばらくすると反応がなくなる。フライを見てみるとフェイクファーが千切れて短くなっている。これではフライのシルエットが小さすぎるのかも、と思いスリンキーファイバーで巻いた使い古しのフライ、全長5㎝くらいのものに換えてみる。
すると再びアタリが出始めたものの、なかなかフッキングしない。フックが錆て甘くなっているようだ。針先を研ぎ直して再び数匹追加。どうも岸際でアタリがあるので試しに岸壁沿いにキャストしてみるも反応はない。
どうやらフライをチェイスしてきて岸際ギリギリでアタックしてきているようだ。それならとリーダーがトップガイドに入ってからもギリギリまでリトリーブを続ける作戦で数匹キャッチ。これだと引きを楽しむ間もなく抜き上げることになるのだが。
そんなこんなで何とか10匹近くキャッチ。フライのサイズ、食わせ方などいろいろと発見もあり、満足な第一日目となった。この日は17時半ごろ納竿。缶チューハイを飲みながらの車中泊とした。それにしても昼間のマゴチはうれしかったなあ。夢が広がる南房総の海なのであった。。。