2022年12月1日(木)、枕崎市の火之神キャンプ場で迎えた2日目の朝。
今朝は急激に冷え込むとの予報だけどそこは九州の最南部。最低気温は8℃と、昨日よりは10℃ほども低いけど全然大したことないレベルで、ダウンジャケットを着ていたおかげで温かく眠ることができた。しかしテントの外は相変わらずの曇り空で風も強い。ただ今朝は雲が高くて開聞岳がくっきり見えた。
6時半頃起き出して昨日買っておいた食パンとコーヒーの朝食を済ませ、撤収の準備に掛かる。今日はいよいよこの旅のとりあえずのゴール、鹿児島市に向かう。今日は内陸部を走る予定なのでアップダウンが多そうだし、道中ほぼ逆風が予想される。距離は60km弱とそう大したことないけど早めに出発したいところ。
準備を整えて7:50頃居心地の良かった火之神キャンプ場を出発した。ここは観光スポットなので日中人が多いのが難点だけど、さかなや食堂にもまた行きたいし、もう少しじっくり釣りもしたいのでいずれ戻ってきたいと思う。
枕崎から鹿児島へは国道225号線が最短距離っぽいけど、今回はツーリングマップルのおすすめルートにもなっている県道34号線を走ってみる。34号線に入るとすぐにカツオ出汁の匂いが漂ってくる。案の定鰹節工場の横を通過。
そして予想通り長い登り坂が始まった。
ただ、頑張って登りきるとご褒美の絶景が。
ここからは茶畑の間になだらかなアップダウンが続く快走路。向かい風ながら、右手に開聞岳を見ながら気持ちよく進む。
「眺めのよい駐車帯を造っています」って、ちょっと恩着せがましい気がするな。それはともかく、青空が広がってきてさらに気持ちよく進む。
県道27号線に入り、知覧に入ると道路脇に灯籠が並ぶ。
そして知覧は特攻隊で有名な場所。特攻平和会館には入らなかったけど、平和公園をぶらっと見学。
一式戦闘機「隼」の復元機。思いの外小さい。
そこから一気に坂を下ると知覧武家屋敷群。ここも有料なので外から見学しようと思ったけど、そこはさすがに武家屋敷。
外からは見えないような造りになっているんでしょうね、やっぱり。ただ、雰囲気のいい町並みを通過してそこそこ満足。
そして再び長い登り坂となる。
峠の公園で一服。
峠を越えるといきなり正面に桜島がドカンと飛び込んでくる。
天気もいいし、素晴らしい眺め。もっと写真撮りたかったけど、立ち止まるのが惜しい下り坂なのでこのくらいにしておいた。
こんなに登っていたのかと思うくらい長い下り坂を下り、11:20頃錦江湾沿いの国道226号線に合流。
しばらくして少し内陸側に入る226号線を離れてそのまま県道219号線を進んだ。
時刻はちょうどお昼前。この日の昼食は鹿児島王将にした。この鹿児島王将は、大阪王将の分家ではあるけど別会社らしく、味も鹿児島独特だという。まあ、普通の王将も滅多に行かないのでどのみち比較はできないのだけど。
注文したのは名物らしい天津丼の大。確かに普通の天津飯とは違ってあんが黒っぽく、黒酢なのかかなり酸味が強い。しかしこれはこれでなかなかうまい。癖になるかも。697円とコスパはまずまず。
王将を出ると再びどんよりとした曇り空。時折雨もパラつく。一気に寒くなってきた。
しばらくすると雨雲が去って再び晴天に。鹿児島の路面電車の線路には芝生が敷かれている!
町並みの向こうに桜島が浮かび上がる景色はなかなかシュールなものがある。
そうして13:35鹿児島中央駅に到着。
13:40この日の宿ゲストハウスリトルアジアに到着。鹿児島中央駅西口のすぐそばにある。本当は15時からのところ、かなり早いけどチェックインできた。今回はドミトリー。ここは全国割に乗り遅れたと諦めて、安いところを探してじゃらんで予約したもの。
ただ、1600円のところ1000円分のじゃらん限定ポイントがあったので実質600円と悪くなかった。カーテンでプライバシーは確保できる。コンセントはあるけどライトがないのがちょっといまいち。
落ち着いたところで散策に出掛けてみる。鹿児島中央駅東口は想像以上の大都会。広々とした町並みが広がっていた。
ちょっとしたテーマパークのような雰囲気。繁華街の天文館あたりまで行こうかとも思っていたけど寒いので止め。さっさと帰ることに。
さて、ホテルに戻ってシャワーを浴びて、この日の夕食はキッチンがあるゲストハウスの強みを生かして自炊。余っていたマルタイ棒ラーメンとんこつ味と駅前のイオンで買ってきたさつま揚げ詰め合わせ。相変わらず栄養バランス度外視だけどそれも今日までなのでまあいいか。
- この日の走行距離:60.9km