2023年2月20日月曜日

アーンドラプラデシュ州のヴィシャーカパトナムへ~南インド周遊旅行2023(9日目)

 2023年2月13日(月)、アーンドラプラデシュ州の中心地、ヴィシャーカパトナム行きの寝台列車で朝を迎えた。

直撃するファンの止め方が分からず、寒さに震えながらの夜ではあったがそれでも快適な寝台列車。もっと遅れてほしいところだけど、わりと順調に進んで1時間遅れの3:40ヴィシャーカパトナムに到着した。


しかし当然動くにはまだ早すぎるので、ベンチを確保して蚊除けに布にすっぽりくるまって横になった。


3時間ほどやり過ごして6時半頃から行動開始。アーンドラプラデシュ州は南インドの東海岸に位置する。これまで過ごしてきた乾燥した内陸部と違って、ここは海沿いのためか朝もやに包まれるヴィシャーカパトナムの朝。雨が降っているのかと思ったほどだった。


まずは駅前の屋台でチャイ(10ルピー)を飲み、安宿が固まっていそうな駅南側の探索に出掛ける。


そろそろ前回の旅行からの持ち越しが尽きてきたので、SBIのATMで10000ルピーキャッシングした。たぶん1万6千円くらいだと思う。10日分の軍資金の予定。


続いておばあちゃんがやっている屋台で朝食にした。


今回はイドリという蒸しパンにしてみた。サンバル、チャトニー、ダルと3種類のソースが付いてなかなかうまい。30ルピー。


さて、そろそろホテル探しに掛かる。安そうな(見た目がボロい)ロッジを狙って手当たり次第に聞いて回ると、


数軒目のSri Sai Lodge & Dormitoryというところで窓なし狭めのシングルルームが250ルピー。ここもハイレベルな適応力が要求される難易度高めの部屋だけど、一応シーツと枕カバーは替えてくれたし大丈夫だろう。個室で250ルピーはインドでもなかなかお目にかかれない。


しばらく過ごしてみると、同じ250ルピーでもジャグダルプールのAshiyana dormitoryに比べれば天国のよう。あとは蚊は仕方ないにしても、南京虫がいないことを願うばかり。午前中はここ一週間履きっぱなしだったズボンを洗濯したりしてリフレッシュ。


さて、ここアーンドラプラデシュのヴィシャーカパトナムが今回の南インド旅の実質的なスタート地点となる。昼食はやはりミールスが食べたいので探してみると、この鉄道駅南のエリアは旅行者が多いエリアのためか、ラージャスタン料理など北インド系の店ばかりが目立つ。


そんな中近場で見つけたKaalinga Restaurantに入ってみる。ミールスはミニミールスが90ルピー、スペシャルミールスが120ルピー。ここのところホテル代が安く済んでいるのでスペシャルにしてみた。すると出てきたのは盛りだくさんの豪華なミールス。


これに山盛りのご飯が付く。この旅初めての本格的なミールス、サブジの味付けにココナッツミルクのほんのりとした甘さが加わって南インドに来たことを実感。ただここのミールスは食べ放題ではなく、お代わりには追加料金が掛かるみたい。お代わりしなくても十分満腹になったけど。


午後からは次の目的地に向けて鉄道のチケットを買いに出掛けた。インドの場合、移動はバスの方が便数が多くて便利ではあるけど、値段は鉄道の方が圧倒的に安い。ただ早めに手配しないと買えないのが難点。なので行き当たりばったりの旅は難しい。


それにチケットを買うのが一苦労。ヴィシャーカパトナム駅はかなり大きな駅で利用客も多い。ここでは一番右の窓口で用紙をもらい(用紙は並ばなくてももらえる)、必要事項を記入して並んで待つとトークンと呼ばれる番号がもらえる。


その番号が呼ばれるのを待つという、インドにしてはシステマチックな手順。その代わり外国人旅行者用の窓口はなし。ただこの時は自分の番号まで60番くらい待つ必要があった。


途中チャイを飲みに行ったりしながら、2時間ほど待ってようやく自分の番になったのだが、パスポートのコピーが要ると追い返される。コピーを取りに行って、今度はそんなに待たされなかったけど3時間以上掛かってようやくチケットをゲット。今日はそれで終わってしまったのだった。


さて、本日の夕食。昼に入ったKaalinga Restaurantはおいしかったけどややハイソな雰囲気。もう少し庶民的なお店はないかとぶらついていて見つけたのがHotel Raziyaというお店。インドでは珍しく、給仕や会計も妙齢のおば様がたが取り仕切っている様子。


ただメニューがないので無難なベジミールスを注文。サンバル、ダル、サブジのシンプルなミールスだけどうまい。ウェイトレスのおばあさんも、おかずが少なくなるとすかさずよそってくれて気持ちいい。


こういう小汚ないお店の方がやはり落ち着く。これで60ルピーと非常にリーズナブルだった。帰りにホテルの隣のTEA TIMESというお店でチャイ(10ルピー)を飲み、この日も大満足でホテルに戻ったのだった。