2023年6月28日水曜日

渇水の寒河江川にて~2023年山形遠征記4(2日目)

 2023年6月21日(水)、この日は鬼怒川の畔で朝を迎えた。

最早早朝しかチャンスはなさそうな鬼怒川、4時頃目が覚めるとすぐに川に向かった。どんよりとした曇り空の温かい朝、釣れそうな雰囲気満々のなか釣り始める。ただ目立った虫のハッチは見られないので、信頼している8番のフライをドロッパー、リードは10番でやってみる。


しかし、、、期待しながら釣り下ってみるもウンともスンとも言わない。この水位ではこのポイントはダメなのかも。目ぼしい流れをやってみたものの、結局アタリすらなく終了。別のポイントに行ってみようかとも思ったけど、そこまでのやる気は出ず、これで鬼怒川は終わりにして山形に向かうことに。


朝食を済ませて7時前に出発。通勤ラッシュにハマることもなく順調に栃木を抜けた。その後もスイスイと進み、12時過ぎには寒河江川の畔に到着。ただこの日は天気が良すぎ。もう少し日が傾いてからでないと厳しいだろうと木陰に車を停めて昼食&おやつ休憩。


しばらくすると曇ってきたので14時半頃から釣り開始。ただ寒河江川は見たことないくらいの渇水状態。水温も19℃とかなり厳しそうな状況にどう攻めるべきか悩む。風が強いのでターン性重視でインタミボディーにタイプ5のティップ、8番と10番の組み合わせでやってみることに。

しかしやはり水が少なすぎて可能性が感じられない。3か所ほど回ってそろそろ夕マヅメ、4か所目は流れが完全に死んでいて竿を出すことなく退散。そして本命ポイントへ。夕マヅメは活性が上がることを期待してリード、ドロッパーとも8番でやってみたけど反応なし。


ただ釣れるとしたらこのポイントしかなさそうなのでフライを10番に替えてもう一度やってみる。しかし核心部でも反応なくそろそろポイントも終わり。念のため最後まで探ってみようともうしばらく釣り下っていくとググッとアタリ。

大人しいアタリに小物かと思っていると次の瞬間ゴンゴンという重量感のある感触、これはまさかのサクラマス!ただ水温が高いためかいつものような鋭い動きは影を潜め、ウネウネともがくような引き。それでもフックは10番、無理をしないように慎重にやり取りして無事ネットイン!


今シーズン6本目はややほっそりとした56cm。北海道以外では10番のフライで釣り上げた初めてのサクラマス。積年の課題だった10番フック、散々色んなフックを試してきたけど、ようやく使えそうなフックに巡り会えたかも。それにしても、この釣りにおけるフライ選定の重要性を再確認させられる結果となった。


つい先週4番のフライで釣ったばかりだというのに、この日は8番にも反応せず10番に来るという。もちろんパターンの違いもあるかもしれないが。そういう意味でも非常にうれしい一匹となった。この魚が釣れてくれただけでも今回山形までやって来た甲斐があったというもの。と言ってもこれで満足はせず、もう少し粘ってみるつもりだけど。。。