2024年1月1日(月)、2023年があっという間に過ぎ去り、早くも迎えた2024年の元旦は北スマトラ州のプマタン・シアンタールという町で迎えることとなった。
ただ元旦といっても普段と変わりなく、いつもの旅の日常が始まる。7時頃起きて朝食へ。しかしPasar Horasに行ってみて唖然。いつもなら大賑わいのはずのこの時間でも閑散としている。さすがにインドネシアの市場も元旦は休みなのか?
それでも朝食が食べられそうなところはないかと歩き回ってみると、開いている店も少しはあるけど店も客も疎ら。飲食店は見つからず、諦めてホテル近くの中華街に戻った。
そこで見つけたお粥の屋台にする。
やっているのは中国系の人だが出てきたのは出汁(スープ)が効いたインドネシアのBubur Ayam。
細切れにしてトッピングされた油条(中国風揚げパン)の油っけがアクセントになって非常に美味。ただ値段は20000ルピアと高かった。
さらに朝の散歩がてら歩き回っていると近所にインドネシア系の店が集まっている一画があったので食後のコピにする。
ここは6000ルピアだったけどインドネシアのローカルコーヒーではなくインスタントっぽい味だった。
元旦の朝からチェスに興じるおじさんたち。部屋に戻るとやることもないので午前中は音楽を聴きながらダラダラ過ごした。
お昼過ぎに昼食へ。今日はあまり選択肢がなさそうなので先ほどコーヒーを飲んだ店に直行。
イカンゴレンを選ぶと非常にシンプルな一皿が出てきた。副菜はウリの煮物のようなものだけだったけど味は悪くなかった。値段も12000ルピアと良心的。
私の横でチェスを始めたおじさんたち。ここは近所のおじさんの溜り場になっているみたい。インドネシア人はフィリピンにも通じるようなラテン系のノリで、余所者の私のような旅行者にも気さくに話しかけてくれる(インドネシア語で)。海洋系民族の特徴なのかも。
シアンタールは特に見どころっぽいところはなさそうなので気の向くままに適当に歩いてみた。まずは賑わっていたシアンタールプラザというデパートのようなところに入ってみる。
ここはローカル色満載の鄙びたデパート。止まってただの階段と化したエスカレーターがいい味を出している。
そこからシアンタールの町を東西に走る大通りを東に向かって歩いて行くと、
特に面白みのあるものはなかったけど揚げ菓子の屋台があったのでおやつに買っていく。ドーナツのようなものが1個1000ルピアで5個購入。
さらに歩いて行くとこちらも元旦から賑わっているラーマヤーナデパート行き着いた。
こちらはスロープ状のエスカレーターがちゃんと動いていてグッとモダンな雰囲気。小学生に上る前くらいの子供にはエスカレーターの乗り降りはまだ難しいようで、慎重にタイミングを測りながら、、、最後は私の手に掴まって必死に下りていった。
帰りに昨日夕食を食べたSutomo Square付近を歩いていると、遠くに巨大な立像が見えてきたので行ってみることに。
先達観音寺というお寺だった。
中に入ってみると立像は思ったほど巨大ではなかった。
こちらが本殿。初詣で代わりにこの旅の無事を祈願しておく。
漢字の名前が書かれたぶっといロウソクが何本も並んでいる。29.12.23との日付が多かったので1週間くらいは燃え続けそう。
市街地の南側に位置するこの辺り、Google mapでは池の中を道が通っているように見えるけど、実際は川が流れているだけ。昔は湿地帯だったのかも。
そしてこの通り、何か由緒ある場所なのだろうか、
伝統的なモニュメントのようなものがいくつかあった。
特に大切にされている風ではなかったが。
これは通りの入口の門。
さて、午後は部屋に戻っておやつの時間。茶色っぽいのはプレーンなドーナツ、白いほうはよく中華街で見かけるあんこ入りのごま団子だった。どちらもうまい。
夕食は今日もSutomo Squareの屋台街へ。今日はサテにしてみた。ここはサラサラとドロドロ2種類のソースが選べる。Kacang風とPadang風ということか。ドロっとした方を選んでみたのだが、これは気の抜けたカレーうどんのスープみたいなボヤッとした味でちょっといまいちだった。
選択を間違えたかな。それでもサテ自体にタレが染み込んでいてそれなりにうまかったけど。ここはサテ6本で16000ルピア。シアンタール、特に何があるわけではないけど居心地がよくて、トバ湖じゃなくてこっちに来たのは正解だったようだ。