2025年8月19日火曜日

カザからチャンゴへ~カシミール・ラダック旅行2025(29日目)

 2025年8月12日(火)、現在スピティの中心地カザに滞在中。

今日はここから前回訪れたタボとナコの間に位置するチャンゴという町に行ってみる。バスは7:30発なので、6時前に起きて準備。6:30チェックアウトしてバススタンドに向かった。


既に停まっていたシムラ行きのバスに荷物を置いて、まだ時間があるので一先ずチャイを飲みに行く。


昨日入ったスイーツショップが開いていたので、そこで朝食代わりのチャイ、20ルピー。しかしバスに戻っても一向に出発する気配はなく、8時過ぎに一旦全員バスから降ろされた。


どうやらタボの手前、シチリンというところで土砂崩れが発生したらしく、Road Blockedとのこと。そう言えば、昨日の夜轟々と音を立てて嵐が通り過ぎていったような気配が確かにあった。


じきに復旧しそうなのでしばらく待っていると、ようやく9:55出発となった。カザからチャンゴまでは223ルピー。


スピティ川沿いを快調に下っていく。


と思ったら、まだ復旧はしていないらしく、11時前にシチリンで停車。


それからもショベルカーが2台やってきて復旧作業が進められた。


そのうち乗用車の行き来が始まったが、まだバスやトラックが通れる道幅が確保できていないのか、更に足止め。


河原にはトラックが待機。積み荷はほとんどグリーンピースのよう。


傍らに食堂はあるのだが、いつ出発するかわからず落ち着いて食事できそうにないので、ディスキットで買っておいたビスケットで空腹を紛らわせた。


こんなことなら昨日のうちに出発しておくべきだったが、今となっては仕方ない。幸い天気はいいし、暑すぎることもない。こういうことは僻地旅行ではよくあること。現場では懸命な作業が続いていることだろうし、こうなったら気長に待つしかないだろう。


下ろしてある積み荷のグリーンピースをみんな少しづつ抜いて食べているので、


私も少し頂いた。生で食べても甘みが強くてうまい。


木の枝とグリーンピースの鞘で将棋のようなゲームをはじめる人たち。


一向に出発する気配がないので、


食堂でチャイを飲んで水分&栄養補給。20ルピー。


そんなこんなで待つこと6時間弱、どうやらバスを1台に絞るのだろう、先に停まっていたバスに移るように言われて16:45、ようやくの出発となった。


シチリンからは谷の幅が狭まり、急斜面を削って造った悪路を進む。いかにも土砂崩れが起きそうなエリア。


そんなエリアを通過し、ここからは順調に進むかと思われた矢先、17:20タボの手前のPohというところで再び停車。ただの渋滞かと思ったらRoad Closedとのこと。


通りすがりのおばちゃんに杏をもらう。


一服の清涼剤となった。


18:10ようやく動き出した。しかし狭い凸凹道の上に渋滞しており、さらに対向車も来るのでなかなか進まず。


19時前にタボを通過。


薄暗くなってきた空に、時おり稲光が走る。


タボの少し先でパーミッションのチェックがあった。コピーの提出は必要なし。外は雨が降ってきた。やがて完全に日が沈んだ20時前、スムドでもう一度パーミッションのチェックを受ける。


そして20:20、カザから約90km、余裕で午前中には着くはずだったチャンゴにようやく到着したのだった。ここで思ったより多くの人が降りたので、チャンゴは意外と大きな町(村)なのかも。


もう真っ暗だし雨も降っているので、目に付いたHotelの文字が見える店に行ってみると、ただの食堂っぽいけど部屋もあるという。後で確認すると、Himalayan Hotel Changoというところだった。


見せてもらうと、広いけどボロい部屋が言い値800ルピーが600まで下がった。600でも高すぎるが、もう時間も時間なので仕方なくここで手を打つ。


ようやく落ち着いたところで夕食。1階の食堂は売り切れ、隣の食堂はチョーミンとモモしかないとのことで、橋を渡ったハイウェー沿いのAma's Cafeという、普段は入らないような洒落た雰囲気の店に行ってみた。


メニューを見るとチベット系しかないが、値段は手頃なのでここでノンベジのトゥクパハーフとモモハーフを注文。


ノンベジが何かは確認しなかったが、たぶんマトンだろう。トゥクパはまあ普通、モモは結構うまかった。これで150ルピーなので悪くはない夕食となった。部屋に戻って手早く水浴び(一応お湯あり)と洗濯を済ませて長くて不毛な一日を終えたのだった。