2021年5月31日月曜日

一瞬のチャンスを逃さず~2021年山形遠征記2(15日目)

 2021年5月23日(日)、明け方車の屋根を叩く雨音で目が覚めた。

気になる日向川の水位はどうなっているだろう?4時くらいに確認してみると、期待したほどではないものの、釣りができるくらいには下がっていた。

もう少し下がってくれた方が釣りやすいけど、もしこのまま雨が降り続けば再び増水に転じるだろう。今日は朝一が勝負かもしれない。そう思うとすぐに起き出して川に向かった。

この水位で安全に釣りができるポイント、思い付くのは2ヶ所だけ。まずは中流域のポイントに向かい、5時前から釣り開始。水はクリアで悪くない。もし先日の増水で魚が入ってきていれば、間違いなく喰ってくるはず。そう思うと緊張しながら釣り下っていく。


やがて核心部にさしかかるもなにもなし。やっぱりダメだったか、と思っていたとき、リトリーブするラインがヌーっと押さえ込まれた。もしかして魚?我慢してしばらく(といっても一瞬だったと思うけど)そのままにしているとグングンと首を振る手応え。

よっしゃー来たーっ!水面に躍り出て暴れだすのをいなし、フラットビームを急いで巻き取る。徐々に距離を詰めていくと、わりとすんなり寄ってきた。それほどの型ではないか。ランディングネットを準備して最後の寄せに掛かろうとすると不意に魚が流芯に向けて猛ダッシュ。

なんとか耐えて再びリールを巻こうとすると、あれっ、リールが動かない。見てみるとバックラッシュしているではないか!こんなの初めてでちょっと焦ったが、幸い魚のほうも当初の勢いはない。プレッシャーを掛けつつ、手でラインを手繰り寄せて無事ネットイン!


それほどの大物でもないと思っていたけど、測ってみると62cmの大物。前回の65cmがあまりにも強烈だったので見劣りしたけど立派なオスのサクラマスだった。いや~うれしー。


車に戻って朝食を済ませ、もう1ヶ所のポイントに向かう。ここは先日初めて入った下流部のポイント。そのときは浅くてもうひとつだったけど、この水位ならいい感じになっているに違いない。


行ってみるとルアーマンの先行者が。ただ釣り下っているようなので上流に入って釣り始めた。流れは悪くない感じだったけどここは反応なし。降り続く雨のせいで案の定川は増水に転じている。もう釣りをするのは難しい水位。まだ7時過ぎだけど一旦上がることにした。

今日は風呂の日なのでまずはお風呂に向かう。午後にもしかするとチャンスが来るかも、と思ってロッドはフライを付けたままにして近場の八森温泉ゆりんこに向かった。


さすがに日曜だけに朝からかなりの混雑。それでもゆっくり浸かって時間を潰す。さっぱりした後は買い出し。9時の開店を待って遊佐のツルハドラッグへ。


相変わらず雨が降り続いているので釣りの気分ではない。この日も図書館で時間を潰すことに。日曜なのにがらがらの遊佐町立図書館でのんびり過ごす。


お昼頃図書館を出て昼食を済ませ、午後からは支流かなあと考えていたものの、予報に反して降り続ける雨。少し弱まったところで近くのニジマスの川を覗いてみると、


今日
も泥濁り。しつこく降り続ける雨にいつの間にか月光川も濁流と化している。


こりゃ
今日も無理だな。諦めて釣具を片付け、ラジオを聴いたり本を読んだりしてやり過ごした。ようやく薄暗くなってきたところで宿営地へ。一応予報では今夜からは曇り。明日はまたチャンスが来るかも。期待しながら車中泊体制に入ったのだった。