2024年11月10日日曜日

海釣り用フィッシングバッグを自作

 今年はフローター釣りに熱中していたせいで例年より遅れていますが、そろそろ海釣りシーズン開幕の時期。

フローターでのバス釣りもひと段落したところで海釣りの準備に取りかかったのですが、久々に出してきた海釣り用の道具に異変が。

海釣り用に使っていたショルダーポーチ、長年潮風に晒されていたせいかメインコンパートメント以外のファスナーが錆びて固着し、軒並み開かなくなってしまうという事態が発生。無理やり開けようとペンチで引っ張るとプルタグが折れて取れたりと、もはや使用不可能の状態に。

これまで使っていたのはマウンテンダックスというアウトドアメーカーのポーチ。ポケットやコンパートメントが充実していて、サイズ感といい私の海釣り用としては非常に使い勝手がいいものでしたが、20年以上は使ったのでもう引退。というか分解して入れていたものを取り出して廃棄しました。

ただ同じようなものを今買おうとするとそこそこの出費になりそう。その上同じようなファスナー開閉のポーチだと、またいずれファスナーが錆びてダメになってしまうかも。ということでミシンも持っていることだし、ここは自分にオーダーメイドして自作することに。

イメージとしては、サイズはこれまでと同じような横26㎝×縦20㎝、幅6㎝ほどの横長のバッグで、ファスナー開閉ではなくフラップ付きのショルダーバッグ。イメージが固まったところで早速素材探しに掛かる。

とは言え生地を買うにしても結構高いので、まずは使えそうなものはないかと100均を物色してみることに。今どきダイソーでは100円ではロクなものが買えないけど、まだまだ頑張ってくれているのがセリア。いいのが見つかりました。


スリムトートバッグロゴ柄というちょっと小ぶりなトートバッグ。厚手のポリエステルオックスにPVCコーティングされたしっかりした生地でまさに理想的。プリントされたロゴが邪魔だけど、2個分使えば問題ないだろう。ということでこれを2個買って帰った。


帰ってからよく見てみると、サイズは縦32.5㎝×横25.5㎝、マチ9㎝とこちらも理想的。私が作りたいショルダーバッグはフロントパネルとバックパネル、それに底と側面の生地が縫い合わされる構造になっているものが多いが、ちょうどいいのでこのトートバッグの構造を生かして1個で仕上げてしまうことに。


その場合やはりロゴが中途半端に残って邪魔になりそうだが、使う私さえ気にしなければ大した問題はない。ということで作業開始。基本は元のトートバッグのままの予定だけど、いろいろと縫い付ける必要もあるし、やはり縫製は100均クオリティーなので縫い目を全て解いてしっかり縫い直す。


あると便利なオーガナイザー的なインナーポケットは、マウンテンダックスのポーチを分解して取り出したものをそのまま使うことに。一旦ほつれ留めにバイアステープを縫い付けて末端を処理して本体内側に縫い付けた。


そうしてミシンと格闘すること数時間、曲線部分が多くて苦労したけど何とか完成。主要部は全て#30の太糸で縫って丈夫に仕上げている。入り口とフラップは薄いウェビングテープで縁取り。


フラップ部分には元の縫い目と折り目が残っていてよく見ると痛々しいけど、まあそんなこと誰も気にしないだろう。


曲線部の縁取りが難しくて少しずつ何度も縫い直す羽目になったけど、これも出来上がってしまえば大して気にはならず。軽量化のため余計なプラパーツは使わず、ショルダーストラップの一方は縫いつぶし、もう一方は最小限のアジャスター機構をインストール。


内側のオーガナイザーポケット。ショルダーストラップには、以前トートバッグ兼リュックを作った際、その時は気に入らなくてボツにした30㎜幅のウェビングベルトを採用。厚さ1㎜くらいでトートバッグの持ち手としてはややゴワつく感じだけど、ショルダーバッグのストラップにはいい感じ。


フラップの開閉はマジックテープにした。本体側は縦長にすることで容量の変化に対応。フラップ側は横向きに縫い付けて多少左右にぶれても素早く閉められるようにした。生地が防水なので多少の雨が掛かっても大丈夫!


余った生地で背面側にアウターポケットを配備。これにより少し剛性が出て芯材なしでも型崩れしにくくなっている。ティッシュとか、クーラーボックスを持ち歩きたくないときの魚持ち帰り用のビニール袋などを入れておくのにいい。


実際に釣りで使っているところ。ということで100円のトートバッグ1個+僅かなパーツ代だけでで理想的なバッグが完成しました。名付けてBelieve in tomorrow バッグ!そのうち本流釣り用のバッグがダメになったらもう少しちゃんとしたヤツを自作しようかな。