2025年4月21日(月)、この日もまだ日向川近くに滞在中。
晴れて最近にしては冷え込んだ朝で、程よく減水してくれることを期待して起きたものの、日向川の水位はまだまだ高め。朝一の釣りは無理そうなので、ゆっくり6時過ぎまで微睡んだ。この感じなら午後が勝負か。朝食を済ませてラジオを聴きながらダラダラ過ごしていたが、それにも飽きてきたので足場のいいポイントで暇つぶしに竿を出してみることに。これまでの中途半端な増水と違って、今回は穂積で1mを越える直近では最大の増水。これならそれなりに魚が昇ってきているんじゃないかと期待。
しかし丁寧に2流ししてみたけど何もなし。この濁りではもう少しフライを沈めないと発見してもらえないのかもしれない。それでもお昼前まで時間が潰れて、昼食を済ませるといよいよ勝負の午後。ただ期待したほど減水は進んでおらず、未だじっくり探るには水が多すぎ。とは言えもう待てないので本気モードの釣りを開始した。
この日は晴れ時々曇りの予報ながらこの辺りはどんよりとした曇に覆われ 、下流から冷たい風が吹き付けて寒い。それでも居れば喰ってくるはず、と信じ、入れるポイントが限られているので要所要所はフライを替えながら3流しくらいしていく。途中ゴミが引っ掛かったと思ったら、これから銀化して海に下っていくのであろう、ヒョロっとしたヤマメだった。
お父さんお母さんは留守なのか?この日最後は小場所ながら今日の水位では一番よさそうに見えるポイント。夕方になってようやく晴れ間が覗き、風も治まっていい雰囲気。しかし2流ししても何もなし。諦めきれず執念の3流し目。ここは流れ込みの対岸側がよさそうに見えるので、3流し目は対岸側に集中する。
すると数投目、ラインが馴染み、流芯に取られてテンションが掛かり始めたときに何やら違和感が。次の瞬間大型魚が水面でもんどり打った。よっしゃー、きた〜!ここは狭いプールですぐ下流はガンガンの瀬。下られたら一溜りもないので強引に巻いて流芯のこちら側に寄せる。
しかしそう簡単に勝負はつかず、何度も走られてはギリギリのところで食い止めるという際どいやり取りが続いた。痺れるようなやり取りにこちらも疲れてきたが、魚もようやく疲れてきたようだ。手前側は浅くて流れが速すぎるので、ネットで掬うのは諦めて強引に浅場に誘導。激闘の末ランディングしたのは、、、
ニジマス!しかも尾びれが欠けた放流もの?ガクッ。。。ただサイズは60cmちょうどとこれまで釣ったニジマスでは最大。日向川の冷たい水に磨かれて野生を取り戻したような猛烈なファイトを堪能できたけど、何とも言えない微妙な気分。この魚が捕れたらもう帰ろうかと思っていたけど、これじゃあ帰れない。本当の勝負は明日に持ち越しか?!