ただ、9月1日からの天気も、東北地方には大雨警報が出され、さらに台風21号も接近中とあり、再度延期せざるを得なかった。そんな中、いよいよ使用期限の9月10日が迫ってきた。このまま使わずに捨ててしまうのか。。。
残す日程は9月7日から10日までの4日間。この期間も東北は毎日雨の予報。東北の山はあきらめ、北アルプスや新潟方面の天気を見てみると、こちらもいまいち。3、4日山にいると1日2日くらい雨が降るのは当然としても、毎日雨ではさすがに行く気にならない。そこでふと思いついたのが「みちのく潮風トレイル」。
震災からの復興も兼ねて、青森県八戸市から福島県相馬市までの太平洋沿岸に整備されている遊歩道で、まだ未開通の部分も多いが、完成すれば700㎞にも及ぶロングトレイルとなるとのこと(今年度末全線開通予定)。以前何かの本で紹介されているのを見て気になっていた。これだったら多少の雨でもそこそこ楽しめそう。
本で紹介されていたのは確か岩手県内のルートだったが、自宅からそこまで18きっぷで行っていては、3泊4日ではとても足りそうにない。そこで宮城県に絞り、ルートを検討してみた。石巻から松島あたりもよさそうに思えたが、ある程度山道も含まれており、南の起点で切りがいいということもあり、今回は相馬から北上して仙台方面に歩くことにした。初日は午前中に相馬まで移動し、そこから2泊3日で歩けるところまで歩く。そこからバスか電車で仙台に出て、仙台で1泊して翌日戻るというプラン。
仙台は仕事でもプライベートでもまだ行ったことがないので、カプセルホテルに泊まって町の散策もしてみる予定。早速ホテルを予約し、ルートの地図をダウンロード、印刷して出発に備えた。装備はある程度準備していたが、食料を4泊分から2泊分+αに減らし、山で使う予定だったタープをテントに変更した。天気は毎日曇り時々雨の予報なので、雨具上下に加えて折り畳みではない長傘も持つことにした。
迎えた9月7日早朝、準備が中途半端なまま寝てしまっていたため慌ててパッキング、急いで家を出たが、予定していた電車にぎりぎり間に合わず、いきなり躓いてしまった。幸い1時間くらい後の便でもうまく接続できそうなため、何とか行けそう。常磐線を乗りついて相馬を目指す。
いわき駅に到着。時間があったので駅の外に出てみた。 |
いわきから富岡までは各駅停車の普通電車だけど車両は特急列車仕様。快適だった。 |
富岡・浪江間はバスによる代行輸送。帰宅困難地域の端を通る。 |
途中富岡駅での待合時間におにぎりを食べて昼食にし、13:16相馬駅に到着、早速歩き始めた。トレイルの起点は松川浦環境公園だが、結構離れているので今回は省略し、中村神社・中村城跡を目指す。
13:40相馬中村神社着。 |
相馬市街を離れて田園地帯を歩く。 |
15:15白幡のいちょうに到着。 |
今回A4の紙に印刷した地図を持ってきたがほとんど役に立たず、大まかな距離感を掴むのに使ったくらい。歩くときはスマホに入れたPDFの地図を見ながら、時々Google Mapで位置関係を確認しながら進んだ。潮風トレイルは白幡のいちょうからかなり遠回りして鹿狼山に向かうが、電車乗り遅れが災いして時間がないため、ここからはトレイルを外れ、Google先生に案内をお願いする。鹿狼山山頂に東屋があるとの情報があったので、今日はなんとかそこまで行きたい。
16:25鹿狼山登山口着。水道あり。水を満タン補給して登り始めた。 |
17:00鹿狼山山頂に到着。 |
山頂からの眺め。曇っているけど結構いい眺めだった。 |
鹿狼山は標高430mの低山だけど、登山口から300m近い標高差があり、一日の最後、しかもフルロードの状態で登るのは結構きつい。なんとか日没前に到着できた。鹿狼山山頂直下に大きな東屋があり、雨でも快適に野宿できそう。東屋内にテントを張らせてもらう。
鹿狼山山頂の東屋。テーブルもあって快適。 |
今回の寝床はBig AgnesのFly Creek UL1。屋根があるのでフライシートは省略。 |
夕食の食卓。ストーブはトランギアのアルコールバーナーを使用。 |
持ってきた(第3の)ビールを飲んで一息ついて、食事の準備を開始。相馬市の市街地を出ると、トレイルのルート上には全く飲食店やコンビニはなさそうだったので注意。夕食は自分の中では超定番キャンプ食の農心辛ラーメン。インスタント麺としてはボリュームがあるけど、ちょっと足りないので個別パック入りの切り餅を追加。さらに卵と乾燥わかめを入れると結構立派な食事になる。缶チューハイとウイスキーも少し飲んで19:00過ぎには就寝。結局この日は雨には降られずに済んだ。
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