2019年10月31日木曜日

緑春から元陽へ~中国・ベトナム・ラオス旅行(15日目)

2019年10月17日(木)、今日は元陽(ユエンヤン)という町まで行く。
元陽は世界遺産にも登録されている棚田で有名な町。


連日の早起きが応えたのか、今日は起きると7時を回っていた。昨日確認した8時発のバスに乗りたいので朝食は抜きにして急いで準備して7:30ホテルを出発。バスターミナルで「元陽新街8:00」と書いたメモを見せると、朝から何やらがみがみ捲し立てられる。この人も昨日の午後バスの時刻を確認した人。どうやら新街(シンジエ)行きはなく、元陽行きだという。


元陽は行政の中心の南沙と観光の中心の新街に別れているそうで、当然新街に行こうと思っていた。どうやらこちらで元陽というと南沙を指すようだ。何となく新街も南沙も同じバスで行けるものと思っていたのだけど、地図をよくみると全然別の道路を通っていく模様。

どのみち今回は棚田を見学するつもりはないし、顔はかわいいけど怒りっぽい窓口のお姉さん(たぶん実際は怒っているわけではないとは思う)に圧倒されて南沙でいいかと思い、南沙行きのチケットを購入した。近そうだけど46元。


バスは昨日と同じ万達車両の普通バス、乗客は4人ほど。しかし定刻の8:00に出発してくれた。しばらく走ると今日も検問。長々とパスポートをチェックされる。一体何をチェックしているんだろう?


緑春から元陽へは延々と山を下っていく。周りの景色は棚田から再びバナナ畑へと変わっていった。その後南沙まであと数キロというところでバスは停車し、運転手が電話し始めた。


すると私に降りるよう促し、降りてみると後ろに別のバスが来ていた。そのバスには元陽新街という表示があり、外国人の私は新街に行くものと思ったのか、乗り換えるように言われた。


すでに山の上で寒そうな新街よりも暖かそうな南沙に惹かれていたのだけど、まあどっちでもいいので乗り換えた。ここで乗客の交換が行われているようで、そのバスからは何人かが私が乗って来たバスに乗り換えていった。


しかしそのバスはしばらく走って10:15バスターミナルに入った。南沙のバスターミナルだという。よくみるとそのバスは新街発昆明行きのようで、ここで新街行きに乗り換えろと言っている模様。さっきの乗り換えは一体なんだったんだと思わないでもないけど、まあ南沙に着いたのでよしとしよう。あるいは南沙と元陽も違う町なのかもしれない。


早速南沙の町をぶらついてみる。ここは標高が低いので暖かい。ウィンドシャツを脱いで半袖になる。ここも民族服のオバサンが普通に歩いており、なかなかおもしろそう。


何より、緑春のようによそ行きの感じがなく、かといって中国の都会のように大味でもなく、東南アジアっぽい猥雑な雰囲気がいい。


シュロ並木が印象的なメインストリートっぽい通りを一通り歩いて、安そうな「賓館」を探したけどそれよりも「酒店」が多い。掃いて捨てるほどある酒店でも安そうなところを数軒当たってみると、30元や40元の部屋もあるというところを発見。


30元と40元の違いは表通りに面しているかどうかの違いっぽかったので、比較的明るかった30元の部屋に決定。いちおうお湯も出そうなツインルーム。錦源酒店というホテル。設備はボロいけど、家族経営の酒店のようで掃除は行き届いている感じ。網戸がなく隙間だらけなので蚊が心配だけどまあいい。


落ち着いたところで11時過ぎ、散歩がてら昼食に出掛けた。賑わっていたおかず屋に入った。バスで移動中の昼食はほとんどこれだけど、中国では「快餐」というらしい。4種類ほどおかずを乗せてもらった。



ここはご飯も冷めていて味はそこそこだけど10元なのでまあ納得。その後、メインストリートから離れて道を曲がってみると賑やかな雰囲気が漂ってきた。さらに歩いていくと市場を発見。売り手も買い手も民族服の人がいて見応えがある。


ひとしきり町歩きを堪能して宿に戻る。今日は午後は部屋でゆっくり過ごすことにしよう。昨日一昨日と寒くて洗濯物が乾かなかったので今日はチャンス。



シャワーと洗濯を済ませて湿ったままの衣類も干す。30元の部屋だけど、ちゃんとお湯も出た。ただ、シャワーヘッドはない打たせ湯スタイル。


その後はコーヒーを飲みながらまったり過ごす。ここにもちゃんとwifiがあるのだけど、回線が細いのか繋がらないサイトが多い。証券会社のHPは繋がらないし、キャッシングしているセディナのHPにも繋がらない。比較的繋がりやすいYahooのサイトでニュースをチェックすると、日本は台風で大変なことになっている。やっぱり気候変動の影響か、台風や大雨は年々酷くなっていっている気がしますね。


17時半過ぎに散歩がてら夕食に出掛けた。地図を見ると南沙の町の近くを紅河が流れているようなので見に行くことにした。まずは町の北側を流れる支流に向けて歩くと程なく到着。魚を捕っている人たちがいた。


少し先で紅河に合流しているようなので道に沿って歩くも、なかなか川沿いにたどり着かない。もう諦めようかと思っていると「南沙大橋」の標識が現れたのでもう少し歩いてみると、橋はまだずいぶん先のようだけど川を見渡せる場所にたどり着いた。


思えばわずか10日ほど前、ベトナムのハノイでこの川に架かる橋を渡ったのだった。そう思うと何だか感慨深いものがある。


満足して町に戻る。来た道とは違う道を通ったところ、どうやら官公庁の建物が立ち並ぶ通りだった。裁判所っぽい建物の表札。

 
漢字とアルファベット表記の間に見慣れない文字が。この辺りの民族の文字だろうか?19時頃、ちょうど夕食時に町中に戻ってきた。同じような食堂が並ぶ一角で空いている店に入った。


一皿12元の快餐屋。店の前では豆腐が焼かれている。4種類ほどおかずを盛り付け、豆腐をつつきながらいただく。どれもスパイシーでおいしい。もやしの炒め物かと思っていたものは、ほのかに土臭さのある何かの根っこのよう。


豆腐には唐辛子や塩を混ぜた粉末調味料を作ってもらった。豆腐もおいしくて幾らでも食べられる。大満足で店を後にした。豆腐代は別だったようで、全部で17元。


帰りにスーパーに寄ってビールを調達。ここでは青島ビールが3.5元だったので2本買って帰った。いやー、新街ではなく南沙に来てよかったなあとしみじみと思いながら眠りに就いたのだった。

にほんブログ村 
人気ブログランキングへ