2019年10月4日(金)、この日は中国南部を走る寝台バスの中で迎えることになった。
寝台バスはそこそこ快適ではあるものの、やはりぐっすりと眠れるわけではなく、うつらうつらしながら過ごしていた。
そんな中、車掌から南寧に着くと起こされ、降りる準備。このとき時刻は午前3時。こんな時間に降ろされてどうしよう。ポツンと道端で下ろされたのだった。そこにはタクシーが数台止まっているものの、ここが町のどの辺りかもわからないので辺りをぶらぶら歩いてみる。
すると「西明美食夜市」という看板があり、まだ飲み食いしている人たちの名残が屋台にあった。こんな時間なのにひと気があってほっとする。屋台はどれも客が残っている席以外は片付けているので、近くにあった24時間営業っぽい超便利店(コンビニ)でビールを買って飲むことに。
値札が付いてなかったのでちょっとドキドキしたけど値段は5元と安かった。ビールを飲み終わってさらにぶらぶら歩き回ると、大通りでバス停を発見。ここから南寧駅までのバスもある。ただし運行は6:15~。まだまだかなり時間があるので、バス停のベンチで横になって少し寝る。6時前になると少し寒くなってきたのでさらに歩き回ってみる。
すると地下鉄駅の方向を指す標識を発見。その方向に歩いてみると地下鉄駅の入り口があった。どうやらここは「西郷塘客運駅」(後から調べて日本の漢字に変換)らしい。そして目の前にはバスターミナルも。ここは南寧市の西の外れみたい。
ここからハノイ行きのバスがあればそのまま移動してもいいかなと思い、バスターミナルで聞いてみると、やはりないとのこと。6時を過ぎて入れるようになった地下鉄駅に向かい、南寧駅に向かう。始発電車に乗って南寧駅へ、3元。15分ほど乗車して6:50頃南寧駅に到着。
駅前の大通りを東に歩いてハノイ行きのバスが出るという南寧国際旅游集散中心に向かい、程なくたどり着いた。チケット売り場でハノイ行きのバスについて聞いてみるも、英語は通じず。筆談ならぬスマホ談でやりとりする。私のスマホはオフラインなので使えないけど、窓口の女性が自分のスマホで中国語を英語に翻訳して見せてくれる。
それによると次のハノイ行きは7:45発。南寧で1泊するつもりだったけど、まだ時間が早くてホテルにチェックインできそうにないし、なにより中国の町はどこも道路がやたら広くて建物もでかく、歩き回ってホテルを探すのも面倒。いっそのことこのままハノイまでいってしまうことにした。ハノイまでは保険料5元込みで177元。
結局深センからハノイまでは475元、香港空港からすると8千円くらいはかかっている。飛行機で行ったほうが安いかも。何だかんだで中国もほぼ素通りすることになった。それはともかく、チケットが手配できたところで朝食にする。
外に出て安そうな店に入ってみると、朝早いためかお粥しかない。
タイのお粥は大好きなのだけど、中国のお粥は味がないのでいまいち。しかし選択肢がないので仕方ない。写真は白粥に見えるけど、中にホルモン系が入った筒肉粥というもの、6元。中国人はそのまま食べているけど、私は塩、醤油、唐辛子調味料なとをぶちこんで自分好みの味にして食べた。するとまあいける。バスは定刻の7:45南寧を出発。
3列シートで乗客も少ないのでゆったりできて快適。パンとバナナ、水も貰えた。なかなかの景色の中を順調に進み、11:00頃国境の手前に到着。
ここで車を乗り換える。ここから中国人はカートみたいな乗り物で国境まで行くみたいだけど、外国人の私とベトナム人っぽい人たち数人は別の車で移動。待っている間に両替商っぽいおっさんに200元分両替を頼む。600000ドンになった。
中国のイミグレで出国の手続きが終わると待っていた車に乗り込んでベトナムのイミグレに移動。
ここではパスポートを預けていっぺんに手続きを済ませるみたい。イミグレを素通りして外で待つ。しばらくすると手続き完了済みのパスポートが帰ってきて完了。時計を1時間戻して11時過ぎに国境を出発した。
ありがたいことにこの車はwifi付き。久々にネットに繋がり、すかさずハノイのオフラインマップをダウンロード。さらにホテルを予約。ハノイのような大きな町では、過去に一度訪れたことがあるとはいえ、飛び込みでホテルを探すのは難しいし、高くつく。この日はBooking.comでBackpacker Hanoi Hostelのドミトリーを予約。朝食付きで330円くらいとめちゃくちゃ安い。
13時頃に昼食休憩。牛肉入りのフォーを注文。醤油やザーサイで味を整え、どっさりと出てきたハーブを入れながら食べる。ハーブはパクチーやミントのほか、シソのようなものもあり、口に入れる度に広がるいろんな風味を楽しみながら食べた。値段は40000ドン(たぶん200円くらい)と思ったより高いけど満足度も高かった。
その後も順調に進み、15:20頃ハノイに到着。ネットに繋がっているおかげで現在地がわかる。ハノイ市街の南の方で、旧市街のホテルまでは4kmほど。十分歩いて行ける距離。残念ながらGoogle mapのオフラインマップでは現在地は表示されない(これはスマホの機種によるのか)けど、地図は表示されるので、通りの名称を見ながら迷わず歩けた。歩いているうちに何となく以前歩いた記憶が戻ってくる。それにしても、中国からベトナムにやって来て、何とも言えずほっとするこの感覚は何なんだろう?
1時間ほど歩いてホテルに到着。ここは現金払いで70000ドン。ようやく落ち着いたところであらためてベトナムドンをキャッシングしに出掛ける。ハノイの旧市街は外国人観光客だらけ。以前はここまでではなかったと思うけど、人気の町なのだろうか。
見つけたATMで2600000ドンキャッシング。桁がでかすぎて不安になるけどたぶん1万2、3千円くらいのはず。喉が乾いたのでお茶にする。ベトナムといえばコーヒーが有名だけど、ハノイでの私的飲み物は緑茶。道端の低い椅子に座って飲む。
大きいカップ1杯で5000ドン。以前は水タバコをふかしながら飲んでいるのをよく見かけたけど、ここでは水タバコは見当たらず。まあ吸うわけではないのでいいのだけど。
ホテルに戻ってシャワーを浴び、洗濯を済ませて夕食に出掛ける。夕食はご飯ものが食べたいので探してみるけど、フォーの店ばかりでなかなか見つからない。そんな中ようやくぶっかけご飯の店を発見。焼き魚と葉ものの炒め物、それにビールを注文。
全部で50000ドン、これも安くておいしい。満足してホテルに戻る。観光客向けのナイトマーケットもあって盛り上がっているけど、売っているのは雑貨が中心なので素通り。こうしてこの日も長かった一日が終わり、久々に平らなベットで眠りに就いたのだった。
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寝台バスはそこそこ快適ではあるものの、やはりぐっすりと眠れるわけではなく、うつらうつらしながら過ごしていた。
そんな中、車掌から南寧に着くと起こされ、降りる準備。このとき時刻は午前3時。こんな時間に降ろされてどうしよう。ポツンと道端で下ろされたのだった。そこにはタクシーが数台止まっているものの、ここが町のどの辺りかもわからないので辺りをぶらぶら歩いてみる。
すると「西明美食夜市」という看板があり、まだ飲み食いしている人たちの名残が屋台にあった。こんな時間なのにひと気があってほっとする。屋台はどれも客が残っている席以外は片付けているので、近くにあった24時間営業っぽい超便利店(コンビニ)でビールを買って飲むことに。
値札が付いてなかったのでちょっとドキドキしたけど値段は5元と安かった。ビールを飲み終わってさらにぶらぶら歩き回ると、大通りでバス停を発見。ここから南寧駅までのバスもある。ただし運行は6:15~。まだまだかなり時間があるので、バス停のベンチで横になって少し寝る。6時前になると少し寒くなってきたのでさらに歩き回ってみる。
すると地下鉄駅の方向を指す標識を発見。その方向に歩いてみると地下鉄駅の入り口があった。どうやらここは「西郷塘客運駅」(後から調べて日本の漢字に変換)らしい。そして目の前にはバスターミナルも。ここは南寧市の西の外れみたい。
ここからハノイ行きのバスがあればそのまま移動してもいいかなと思い、バスターミナルで聞いてみると、やはりないとのこと。6時を過ぎて入れるようになった地下鉄駅に向かい、南寧駅に向かう。始発電車に乗って南寧駅へ、3元。15分ほど乗車して6:50頃南寧駅に到着。
駅前の大通りを東に歩いてハノイ行きのバスが出るという南寧国際旅游集散中心に向かい、程なくたどり着いた。チケット売り場でハノイ行きのバスについて聞いてみるも、英語は通じず。筆談ならぬスマホ談でやりとりする。私のスマホはオフラインなので使えないけど、窓口の女性が自分のスマホで中国語を英語に翻訳して見せてくれる。
それによると次のハノイ行きは7:45発。南寧で1泊するつもりだったけど、まだ時間が早くてホテルにチェックインできそうにないし、なにより中国の町はどこも道路がやたら広くて建物もでかく、歩き回ってホテルを探すのも面倒。いっそのことこのままハノイまでいってしまうことにした。ハノイまでは保険料5元込みで177元。
結局深センからハノイまでは475元、香港空港からすると8千円くらいはかかっている。飛行機で行ったほうが安いかも。何だかんだで中国もほぼ素通りすることになった。それはともかく、チケットが手配できたところで朝食にする。
外に出て安そうな店に入ってみると、朝早いためかお粥しかない。
タイのお粥は大好きなのだけど、中国のお粥は味がないのでいまいち。しかし選択肢がないので仕方ない。写真は白粥に見えるけど、中にホルモン系が入った筒肉粥というもの、6元。中国人はそのまま食べているけど、私は塩、醤油、唐辛子調味料なとをぶちこんで自分好みの味にして食べた。するとまあいける。バスは定刻の7:45南寧を出発。
3列シートで乗客も少ないのでゆったりできて快適。パンとバナナ、水も貰えた。なかなかの景色の中を順調に進み、11:00頃国境の手前に到着。
ここで車を乗り換える。ここから中国人はカートみたいな乗り物で国境まで行くみたいだけど、外国人の私とベトナム人っぽい人たち数人は別の車で移動。待っている間に両替商っぽいおっさんに200元分両替を頼む。600000ドンになった。
中国のイミグレで出国の手続きが終わると待っていた車に乗り込んでベトナムのイミグレに移動。
ここではパスポートを預けていっぺんに手続きを済ませるみたい。イミグレを素通りして外で待つ。しばらくすると手続き完了済みのパスポートが帰ってきて完了。時計を1時間戻して11時過ぎに国境を出発した。
ありがたいことにこの車はwifi付き。久々にネットに繋がり、すかさずハノイのオフラインマップをダウンロード。さらにホテルを予約。ハノイのような大きな町では、過去に一度訪れたことがあるとはいえ、飛び込みでホテルを探すのは難しいし、高くつく。この日はBooking.comでBackpacker Hanoi Hostelのドミトリーを予約。朝食付きで330円くらいとめちゃくちゃ安い。
13時頃に昼食休憩。牛肉入りのフォーを注文。醤油やザーサイで味を整え、どっさりと出てきたハーブを入れながら食べる。ハーブはパクチーやミントのほか、シソのようなものもあり、口に入れる度に広がるいろんな風味を楽しみながら食べた。値段は40000ドン(たぶん200円くらい)と思ったより高いけど満足度も高かった。
その後も順調に進み、15:20頃ハノイに到着。ネットに繋がっているおかげで現在地がわかる。ハノイ市街の南の方で、旧市街のホテルまでは4kmほど。十分歩いて行ける距離。残念ながらGoogle mapのオフラインマップでは現在地は表示されない(これはスマホの機種によるのか)けど、地図は表示されるので、通りの名称を見ながら迷わず歩けた。歩いているうちに何となく以前歩いた記憶が戻ってくる。それにしても、中国からベトナムにやって来て、何とも言えずほっとするこの感覚は何なんだろう?
1時間ほど歩いてホテルに到着。ここは現金払いで70000ドン。ようやく落ち着いたところであらためてベトナムドンをキャッシングしに出掛ける。ハノイの旧市街は外国人観光客だらけ。以前はここまでではなかったと思うけど、人気の町なのだろうか。
見つけたATMで2600000ドンキャッシング。桁がでかすぎて不安になるけどたぶん1万2、3千円くらいのはず。喉が乾いたのでお茶にする。ベトナムといえばコーヒーが有名だけど、ハノイでの私的飲み物は緑茶。道端の低い椅子に座って飲む。
大きいカップ1杯で5000ドン。以前は水タバコをふかしながら飲んでいるのをよく見かけたけど、ここでは水タバコは見当たらず。まあ吸うわけではないのでいいのだけど。
ホテルに戻ってシャワーを浴び、洗濯を済ませて夕食に出掛ける。夕食はご飯ものが食べたいので探してみるけど、フォーの店ばかりでなかなか見つからない。そんな中ようやくぶっかけご飯の店を発見。焼き魚と葉ものの炒め物、それにビールを注文。
全部で50000ドン、これも安くておいしい。満足してホテルに戻る。観光客向けのナイトマーケットもあって盛り上がっているけど、売っているのは雑貨が中心なので素通り。こうしてこの日も長かった一日が終わり、久々に平らなベットで眠りに就いたのだった。
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