2019年11月22日金曜日

福島への小旅行(その2)~東堂山満福寺と昭和五百羅漢


仙台屋食堂でお腹を満たした後、次なる目的地、東堂山満福寺に向かった。
満福寺は小野町郊外の東堂山(標高659m)の中腹にあるお寺。807年、平安時代の開山というから歴史は古い。


途中でおもしろい看板を発見。セコって、、、若い人は何のことかわからないんじゃないだろうか。余計なお世話の気がするけど、マニュアル車の1速か2速で登れ、という指示。そこまで急坂でもないので1速で登るのは無理がありそうな気がする。昔の車は馬力がなかったのか。


坂を登りきると赤い屋根が印象的な建物が見えてきた。あれが満福寺か。


案内の看板があったので見ておく。今回見たかったのは鐘楼、そして一番上にある五百羅漢。五百羅漢は無数の石像が並んでいるという。それ以外にもいろいろ見所はありそう。


石の階段を登って、


まず見えてきたのはふくしま緑の百景東堂山のスギ。


まあ少し大きめの普通の杉の木。阿弥陀堂のほうに行ってみると、こちらも紅葉がなかなか見事だった。


仁王門をくぐり、


さらに階段を登っていくと、


なるほど、大岩の上に建つ鐘楼。確かにミャンマーのチャイティーヨーに近い雰囲気はある。
こちらはモノトーンでよりシックな感じ。


ただ、境内に回って見ると普通の鐘楼。落ちそうで落ちない感はない。1861年建造というからそれほど歴史があるわけではないけど、江戸末期の「蜘蛛流」木造建築の代表作なんだとか。


これは観音堂。


そこから奥に進むと、


たくさんの石像が見えてきた。


これが昭和五百羅漢。多すぎて一つ一つじっくり見る気になれないけど、苔むした古そうなものから、まだ肌が白っぽい新しいものまで。と言っても、奉納が始まったのは昭和60年からというから、どれもそんなに古いものではないらしい。中には六八九羅漢というのも。


これは「上を向いて歩こう」の作詞:永六輔、作曲:中村八大、歌:坂本久にちなんだ石像で、みんな上を向いているのが特徴とか。どれがどれなのかよくわからなかったけど。


これは五百羅漢の背面にそびえる岩不動。さらに遊歩道が続いているので歩いてみた。


しばらく暗い植林帯を進むと明るい広葉樹林帯に出た。ふれあいの森まで続いているようだけど、天気が急速に悪くなって来たので「東堂山」の標識に従って来た道とは違う道を進んでみた。


すると駐車場の脇に到着。ちょうど半時計回りに歩いた感じ。


鐘楼も五百羅漢も、そこまで見ごたえがある、というものではなかったけど、無料なのでそこそこの満足感を得て東堂山を後にした。わざわざ遠方から訪れるほどではないけど、近くに来たときには行ってみてもいいかも知れない。帰りに見かけた人懐っこい犬。


そして福島からの帰りは、いつもの4号線ではなく、白河から294号線を走ってみた。



こちらはほぼ4号線に平行し、やや東側を走る田舎道。カーブや曲がり角が多いけど交通量は圧倒的に少ない快走路だった。


途中の道の駅「東山道伊王野」で休憩。4号線は1車線区間、とくに那須塩原あたりは流れが悪いので、今度から東北方面にいくときには294号線の方を走ろう。ということで今回の福島への小旅行はこれでおしまい。