2020年7月28日火曜日

9年ぶりの北海道~2020年北海道車中泊釣行記(4日目)

2020年7月16日(木)、いよいよ9年ぶりの北海道。
この日は大間7時発のフェリーで函館に渡る。4時半頃に目が覚め、とりあえずそのままフェリーターミナルに向かった。


ここで朝食を取り、チケットの発券手続きをしようとターミナルに向かうも、まだ閉まっている。5時半からとのこと。


一旦車に戻り、北海道での計画を考えたりしつつ時間を潰す。ふと車の走行距離を見てみると、ここまで約950km。いろいろ寄り道や遠回りをしたとは言え、結構走ったもんだな。


そうこうしているうちに5時半になったので再びターミナルの建屋に向かい、チケットを発券する。自動のチェックインカウンターで簡単にできた。大間から函館までは、海割りドライブという割引チケットで軽自動車は9800円。


ちょっと高いような気もするけど、私の場合家ごと運んでもらうようなのもなのでまあよしとした。大間までのガソリン代を考えてもこれが最安だと思う。


6時半頃からフェリーへの乗船が始まり、無事車ごと乗船。定刻の7時、大間を出発した。フェリーは思いの外早い速度で進み、あっという間に本州を離れていく。


このフェリーにはwifiがあったのでここぞとばかりにブログの記事をアップしたりしているうち、早くも北海道に近づいてきた。


8時20分頃には車に戻るよう指示があり、車に乗り込む。そして定刻の8時半函館着。そしていよいよ出発!


これまで北海道には小樽や苫小牧から上陸していたので函館は初めて。ただ、観光には興味がなく、ただひたすら釣りがしたいので早速ここからそこそこ近場の尻別川を目指す。ここから約150km、お昼前には着きそう。


国道5号線をひたすら走る。北海道だけに流れはスムーズ。函館は曇っていたものの、しばらく進むと青空が見えてきた。北海道らしいダイナミックな景観を堪能しつつ、気持ちよく走る。


途中にあったマックスバリュで食パンともやしを補給し、さらに進むと11時半頃尻別川に到着。はやる気持ちを抑えてまずは昼食のインスタントラーメンを食べ、早速釣りを開始。


北海道ということでとりあえず大きめのフライで始める。ドロッパーは4番サイズ、リードは6番サイズにしてみた。なかなかよさそうな流れを釣り下っていくも反応なし。途中プルプルっときたのは豆サイズのヤマメ。


北海道の初フィッシュはこのブログではよく登場するちびヤマメだった。こんなサイズだけど4番のドロッパーに来た。しかしそれ以外反応がないのでフライを変えてみる。

やはりフライが大きすぎるような気がしたのでドロッパーを8番、リードを10番に換えてみる。しばらく釣り下ると下流で結構大きな魚がライズした。なんだ、やっぱり魚はいるのか。

そのまま釣り下っていくと待望のヒット!たぶんライズしていた魚、結構デカい。魚に本気を出させないようにゆっくりゆっくりリールを巻いて距離を詰める。底にへばりつくような重々しいファイト。これはニジマスではなさそう。ブラウントラウトか、あるいはアメマスか。

距離はかなり縮んだものの、なかなか浮いてこない。ロッドを思いっきり曲げてプレッシャーをかけ続けるも、全然浮いてこない。そうこうしているうちに30分以上経過。こっちの手がしびれてきたほど。

これはもしかすると70cmオーバーか。それにしてもすごいパワーとスタミナ。しかしもう限界なので強引に浮かせにかかる。ようやくドロッパーが見えたので10番のリードに掛かっているようだ。

魚が浮いてきたところで下流に回り込もうと1歩踏み出すと急深になっており、ウェーダーに浸水。バッグも水に浸かってしまう。なんとか体制を立て直して浅場に戻ることができたが、ファイトはまた振り出しに。しかし、そのとき見えたあの顔は見覚えのあるあの魚?

さらに10分くらい時間をかけて再び魚を浮かせる。ようやくネットに収まったのは、やはりここ北海道では釣ってはいけない魚。それにしても、70cmオーバーかと思っていたこの魚、計ってみるとたった57cmしかなかった。あのパワーとスタミナはどこからきているのだろう?さすがオスの○○○○○。

来年本州でまた会おうとリリースした。ここで図らずも今シーズンも積み残していた積年の課題、大きな魚を小さなフライで釣る、という難題に答えを出すことができたのだった。来年のシーズン終盤には自信をもってこのフックを使うことができそう。

リリースするとドッと疲れが出てきたため、一旦車に戻って休憩することに。コーヒーを淹れてしばし寛ぐ。その後はいろいろ回ってみたものの、これといったポイントは見つからず、パーマークの残った小ニジマスが釣れたのみ。


この日の最後は有名ポイントの放水口下に入ってみた。ここはちょっと恐怖を感じるくらいの水量だった。6番のドロッパー、8番のリードで釣り始めたものの、しっくりこないためドロッパーを4番に交換。かなり釣り下ったところでようやくヒット。


今回の北海道最初の1匹といえる魚は31cmのアメマスだった。交換した4番のドロッパーに来た。その後19時過ぎまで粘ってみたものの、この日はこれで終了。つい先日まで血眼になって追いかけていた魚が釣れて嬉しいやら、残念やら、複雑な気持ちで北海道初日を終えたのだった。