3日目の2020年12月16日(水)、本格的に寒波が来ているらしく、朝から強風かつ気温も低い。
カマス連発を期待しつつ、意を決して釣り場に向かう。しかし寒い。今回の装備では足回りが弱かった。ズボン下に薄手の速乾パンツ、それにウィンドパンツでは寒すぎた。もっと温かいズボンを用意しなければ。それはさておき、早速昨日の夕方入ったポイントで釣り開始。
しかし魚の群れが遠のいたのか全く反応がない。それでもフライを変え、タナを変えながら探っていると何かがフライに触れたような感触が。魚はいそうな感じ。5㎝くらいのクラウザーで中層を探っているとヒット!
なかなかの引きを見せてくれたのは良型のメッキ。カマス狙いだったけどうれしいゲスト!久々にサイズを測りたくなる魚、測ってみると28㎝!いや~うれしい、これこそが釣りたかった魚。ただ、それ以降反応なし。ここは諦めて、風裏になりそうな東海岸側に移動することにした。
やって来たのは先月も入ったけどパッとしなかったとある漁港。着いてみると予想外に風は強いものの、魚の群れが近づいてきたようでフィーバーが始まっていた。私も早速少し離れて釣り始めるとすぐにヒット!
今度はサバ!これはキープしたいところだけど、明日も釣りたいんだよなあ、なのでリリース。しかし釣れ始めると次々に釣り人が押し寄せてきて、「そこに入るか?」と思えるようなすぐ横にも入ってくる。エサ釣りなら普通かもしれないけど、強風の中、危なっかしくて落ち着いて釣れない。
仕方なくまたしても釣り人の少ない場所に移動することに。これはフライフィッシャーの悲しい定め。諦めて閑散としてる堤防に移った。また一から探り始める。すると14番のフライ、タイプ4でカウント30秒、スローリトリーブで探っていると、ぬ~っという何とも言えない感触が。
フッキングしないのでそのままリトリーブを続けていると時おりぬ~っと重くなるけど掛からない。イカがフライにじゃれついているのかな、とも思いつつ、同じ釣り方で探っているとコンスタントにこの感触が訪れる。重みが増したところでロッドを煽って合わせてみるとようやくフッキング!
釣れたのは意外にもアジ!アジは今年になって初めて1匹だけ釣ったことはあったけど、ファストリトリーブが効くものと思い込んでいた。こういう釣り方でも釣れるんだと目から鱗。この釣り方でもう1匹アジを追加。
その後フライに付けていたボールチェーンアイが取れたけどそのまま釣り続けていると反応がなくなった。このところメインで使っているラビットチャーリー(ラビットウィングのクレージーチャーリー)、当初は手芸店で買った極小サイズのボールチェーンアイを付けていたのだけど、思うところあってここのところはやや大きめのアイに代えて巻いている。
極小サイズでもメッキやサバ、セイゴを釣っているけど、どうもアイが大きい方が反応がいい気がするのだ。ただ大きいアイのフライはもう在庫が尽きかけている。なので以前巻いていたアイが小さい方を試してみる。
すると反応は鈍ったものの、かなり粘ってようやくヒット!ただそれ以降アジの反応は途絶えた。やはりアイの大きさはそれなりに影響しているのか。そこでさらに16番で大きめのアイのフライに交換してみる。アジの反応は遠のいたものの、しばらくすると16番のフライが引ったくられた。なかなかの手応えを見せるこの引きはメッキか?
上がってきたのは奇妙な魚。なっ、なんだこの魚は?フライフィッシングの至高のターゲットの一つ、パーミットの近種マルコバンに似てはいるけど、ヒレにひらひらが付いていてちょっと気持ち悪い。帰ってからネットで調べてみると、どうやらイトヒキアジという魚っぽい。さすが南房総、何が釣れるかわからない。
WEB魚図鑑:イトヒキアジ
そしてさらにヒット!
6番ロッドをバットから絞り込んだのは良型のサバ!尺あるかも、と測ってみると29㎝の泣き尺。これもリリースしたけど、さっき釣れたサバとアジをキープしてここで切り上げたら完璧な釣行になったかも、と思いつつ午前の部を終了したのだった。
寒いので長めの昼食休憩後、再び同じ場所で釣り始めた。しかし魚の群れが去ったのか、潮回りが悪いのか、さっぱり反応がなくなった。気持ちが折れてこの日は暗くなる前に終了。近くのパーキングに移動して車中泊とした。午後はいまいちだったけど、いろんな魚が釣れて南房総の底力を見せつけられた充実の一日となった。