2021年2月18日木曜日

海釣り用のフライロッドを新調した:オービス クリアウォーター905-4

渓流解禁まで1ヶ月を切り、いつもだったらサクラマス用のフライの準備で忙しい季節だけど、今年はいまいち気分が盛り上がってこない。

昨シーズンはハイウォーターの時期に釣りができなかったので、シーズン初期に使う大型フライのストックがかなりあることもある。

そんなこともあって未だに気分は海釣りに向いている。そんな海の小物釣りに使っているのはティムコのエリアブースターBスペックというロッドの9フィート6番。安物ではあるけど、EVAスポンジのグリップとカーボンパイプのリールシートがフライロッドっぽくなく、さらに塩水でも気安く使えるので気に入っていた。


しかしこのロッド、何日か連続で長時間使用しているとロッドを握る右手人差し指の皮が剥けてきて辛くなってきた。やっぱりフライロッドのグリップはコルクがいいみたい。そんなこともあって新しい海用ロッドが欲しくなってきた。

他にもいろいろロッドは持っているし、どうしても必要というわけではないけど、一旦ほしくなるともう収集がつかなくなってしまう。最近は中国製の激安ロッドも出回っていて、余裕で1万円を切る価格のものもある。

ただそういうロッドは今一つ所有欲を満たすようなものがなく、本気の釣りで使うには手が伸びない。昨年の沖縄旅行に持っていったロッドは正にそんなロッドで、途中で折れてしまって非常に困ったものの、思い入れがないだけに折れてもさして悲しさはなかった。

だからといって今更海外メーカーのハイエンドモデルを買うような余裕はない。今は同じ中国製でもきちんとデザインされたロッドがTFOとかECHOなどから良心的な価格で出ている。

私もいくつか愛用しているけど、それらのほとんどは今から十数年くらい前の超円高時代に個人輸入して格安で入手したもの。今となっては結構高くて手が出ない。なので今回は中古品を探すことになった。


そしてヤフオクとか中古釣具を扱うショップのHPを物色していて見つけたのがこのロッド。オービスのクリアウォーター9フィート5番。本当はラインをそろえている6番のほうがよかったのだけど、中古なのであまりこだわってはいられない。


それに欧米のロッドはやや強めなので、今使っている6番用のライン一式がそのまま使えるんじゃないかという算段もある。もし重ければ少し短くカットすれば何とかなりそうだし。クリアウォーターはオービスのエントリーモデルで、定価は税別で26000円。


実売価格は2.5万円くらいみたいだけど、今回はほぼ未使用みたいな状態のいい中古品を2万円弱で入手することができた。ほかにもいくつか候補はあったけど、気に入ったのはこの番手なのにフルウェルグリップである点。

通常欧米のロッドは6番まではハーフウェルがほとんど。たぶん6番までは繊細なマス釣り用という位置づけなんだろうと思う。ただ私を含めて大抵の日本人は、5番以上はぶん投げる釣りが多くなり、握りやすいフルウェルグリップのほうがいいと思っているのではないだろうか?


そんな中この5番ロッドは先端がやや細めながらフルウェルグリップ。セージも最近は低番手でもフルウェルグリップのロッドを出しているみたいなので、もしかしたらちょっとした流行なのかも。

それとリールシートが金属製な点。ウッドフィラーは海水での使用は腐食が心配だし(帰ってすぐに洗えば問題ないとは思うけど)、ウォーブンカーボンのフィーラーは個人的に見た目が好きじゃない。やっぱり海フライには金属シートに限る。


そして便利なアラインメントドット付き。バットにでかでかと書かれた「ORVIS CLEARWATER」の文字はちょっとダサいけどまあいい。オービスのロッドはもっさりしているイメージだけど最近のはどうなんだろう?(オービスのロッドは使ったことがないのであくまでイメージ)。

試しにちょっと振ってみたところ、ミディアム寄りのミディアムファーストといったところか。風が強かったのでよくわからなかったけど、6番ロッド用に使っているシューティングヘッドも問題なく投げられる。あとは実釣で使っていく中で微調整していくことにしよう。

ということで、私が使っているロッドは今では全て廃番になっている中、久々に入手した現役モデル。使うのが楽しみ。なのでもう少し海通いが続きそう。まだ緊急事態宣言中ではあるけど、天気と潮回りがよさそうな日を見計らって出撃しようと思います。