とりあえず今シーズンメインで使うことにしたオービスの古いシューティングヘッド。
巻きグセはそれほどでもないけど気になるのはそのシンクレート(沈む速さ)。シンクレートはタイプ2なら2インチ/秒、タイプ3なら3インチ/秒というのが基本だけど、メーカーや番手によってもかなり違ってくるし、そもそもシンクレートを表示していないことも多い。同じコーティングを使っても、番手が大きくなるとコアに対するコーティングの比率が上がるので、相対的に比重は重くなり、シンクレートも上がるはず。なのでSAなんかはシンクレートにかなり幅を持たせている。例えば手元にあるSAのタイプ6の場合、4.5~6.0ips.など。
ただ実際のところどうなのか?簡易的ではあるけど測り方を思いついたので試しに何種類か測ってみることに。測り方は、前回も書いた15フィート15gほどのシューティングヘッドのボディー部をコイル状にしたものを、大型ペットボトルで作った簡易水槽に沈めたときの時間を測るというもの。
水深が20㎝くらいしかなく、一瞬で沈んでしまうのであまり正確ではないけど比較にはなるだろう。実際は21㎝沈むのに掛かる時間を測った。一応5回測って最大値と最小値を除いた3つの値の平均値をデータとした。その結果がこちら。
インチ/秒のシンクレートに換算するとどれも随分沈みが早いけど、これは測り方の問題だろうか。まあ相対的な比較はできるだろう。結果としては、タイプ2~3程度と思っていたエアフロのファストシンクはSAのタイプ3と同等。
今シーズン使う予定のオービスのファストシンクは結構遅く、SAのタイプ1とタイプ2の中間あたり、タイプ1.5といったところか。思ったより遅い。同じ深さまで沈めるには、これまでメインで使ってきたエアフロの1.5倍ほど時間が掛かることになる。
これは深場を攻めるとき結構苦戦することになるかも。そこはテクニックでカバーするしかないか(そんなテクニックが私にあるのか?)。まあ、SAのタイプ2とタイプ3は個人的には使い物にならないけど、タイプ4は許容範囲内なのでもっと沈めたいときはこれを使うことにしよう。
それにしてもさすがは最大手のSA。タイプ1から4まで、見事にシンクレートがばらけている。コーティングをもう少しやわらかく改良してくれないかなあ。それとも最近のラインは少しは改善されているんだろうか?
それはさておき、オービスのラインももうこの先手に入らないだろうし、シンキングのシューティングヘッドはライン自体の根掛かりで失くしてしまうこともあるので心もとない。そこで目を付けたのがヤフオクに出品されているダブルハンド用のシューティングヘッド。
おそらく中国製だと思うけどどんな感じだろうか?最近よく出回っている中国製の廉価ライン、フローティングラインは問題なさそうだけどシンキングラインは気を付けたほうがいい。以前海釣り用に6ips.(タイプ6)というラインを買ってみたけどとんでもない代物だった。
WF9だったけど、たぶん適当なシンキングライン用のコーティングをWF9-fの形状で成形したようなラインで、そのため重量は11番相当、太いのでシンクレートもせいぜいタイプ3くらいといったところ。タイプ6のWF9とは全く別物でがっかりしたことがあった。
そんな感じなのであまり期待は敵ないけど、それほど高いものでもないので試しに1本買ってみました。届いたらカットして重量やシンクレートを測ってみることにします。こんなことになるんだったら高かったけどサワダのDSTライン13番を仕込んでおくんだった。。。