3日目の2021年12月16日(木)、ここが勝負時とみてまだ薄暗い6時過ぎに釣り場に向かってみると、すでに1等地の角地には先行者が。
仕方なく少し離れた場所で竿を出してみる。まずは一番反応がよい、タイプ4ラインで20秒カウントダウンから探り始めた。しかしいつもなら一投目から反応があるはずなのだが、残念ながら反応なし。カウントダウンを30秒、40秒と変えてもダメ。10秒で表層付近を探ってみてもダメ。見ると角地のじいさんはぽつりぽつりと釣っているので全く魚がいないわけではなさそう。
ただこれまでみたいに大きな群れではないのは間違いない。昨日の夕方もそうだったけど、11月にはかなり賑わっていたこの釣り場も今は人も疎ら。やはりもうピークは過ぎてしまったようだ。
少し移動してみたけどやはり反応なし。再び群れが接岸することもあるかもしれないのでこれからもチェックしていくつもりだが、一旦この港のカマスシーズンは終了ということか。期待のカマス港が不調に終わり、意気消沈で車に戻った。
朝食を済ませ、気分を切り替えて移動。昨シーズンはここカマス港がダメだったときになぜか調子のよかったカマス港2に行ってみることに。昨シーズンは秋:カマス港2→冬:カマス港→春先:カマス港2と、当たり方が推移したのだった。
行ってみると、こちらのカマス港2もあまり釣れていないのか釣り人の姿は疎ら。ただ一番入りたかった堤防先端には先行者が。ここでも少し離れた場所で釣り始めた。カマス以外の魚も釣れるかもしれないため、まずはサーチのためドロッパーシステムで探ってみる。
すると案の定1投目からヒット!大きいほうのストリーマーにきた。やはりこちらだったか。こうなるともうカマスに的を絞り、耐久性重視のカマス用ストリーマー1本で行く。ただ連続ヒットとはならず、タナやリトリーブ方法を変えながらぽつぽつ追加していく感じ。
しかしだんだん反応がよくなり、時合いを迎えたのか10時ごろにはカウントダウン20秒で毎回アタリが出始めた。ただ相変わらずアタッてもフッキングしないことが多い。こんな時はこれ!
ロングシャンクフックに巻いたストリーマー。バランスは悪いけどこれでヒット率は若干改善された気がする。小さめの魚や掛かりどころのいい魚はリリースしながら順調に数を伸ばしていった。
この時期カマスは一回り太くなっている模様。これは30cmくらいありそうな良型。しばらくはお祭り状態の楽しい時間帯が続いた。しかし次第に反応は鈍くなていった。
そこでカウントダウンを30秒に変えてまたしばらく連発。ただ、ロングシャンクフックを使っていてもフライを飲み込まれることも多く、そうなるとキープするしかない。そんなとき、堤防の反対側で物凄いナブラが立った。
まだまだカマスは釣れ続けているのだが、きりがないので反対側のナブラを狙ってみる。しかし表層付近をファストリトリーブで探ってみたけどやはりダメ。お昼近くなったところでここは終了とした。
昼食を済ませて最近いつも寄り道している内房の漁港に移動。ここはシュリンプフライで探ってみた。相変わらずヒイラギの群れが泳ぎまわっているのだが、季節が進んで食性が変化したのか今回は反応なし。
14時過ぎ、1時間位で納竿して帰ることに。しかし北上するに従って渋滞が酷くなっていく。まだ17時前なのに早くも帰宅ラッシュか、あるいは年末が近いからか。久々に鬼渋滞にハマることになった。
帰宅したのは真っ暗になった18時過ぎ。帰ってみると今回は20匹もキープしていた。これはちょっと多すぎ。まだ冷凍庫にかなりストックもあり、完全に供給過剰状態。風呂に入ってごはんを食べて、少し休憩してから捌き始めて、ようやく夜中まで掛かって完了。
大いに反省することになった。それでもまだまだ釣りたい欲は満々。次回はフッキング率を上げつつも、リリース前提でできるだけ口先に掛けるように何とか工夫していきたい。それと最終日は午前中で切り上げるようにしないと。
それにしても、南房総の海ももうすっかり冬仕様になってしまったようだ。今年の秋はマゴチやヒラメも釣れて楽しめたが、狙っていたメッキやアジ、サバはまともに釣れずじまい。これから当分はカマス一本になってしまうのか。まあ、カマスでも釣れてくれれば非常にありがたいのだけど。