2022年5月23日(月)、まだ暗い3時頃車の屋根を叩く雨音で目が覚めた。
もどかするとここが勝負どころかも、と思ってそのまま夜明けを待つ。明るくなってきた4時頃起き出し、すぐに川に向かった。4時半ごろから釣り開始。もちろん昨日良型をかけ損ねたポイント。ちらほら飛び交っているヒゲナガも意識して大きめのフライを結び、期待しなが釣り下っていく。しかし何事もなく核心部を通過。反応なく釣り終えた。あれっ、フライが合っていないのか。
念のため小さめのフライに換えてもう一流ししてみたけどやっぱりダメだった。まだ早朝の釣りには早いのか。車に戻って朝食を済ませ、残りの目ぼしいポイントを回っていく。期待の雨はこの日も大したことはなさそう。途中ウグイっぽいアタリがあっただけで終了。
やっぱり一度纏まった雨が降ってリセットしてくれないとダメだな。一旦釣りは切り上げ、今日は風呂の日なので近場の羽根沢温泉に向かう。
この日も先客はなくゆったり浸かることができた。さて、予定ではこれから増水しているはずの日向川に戻るつもりだった。今シーズン初めてのサクラマスをバラしたのがちょうど1週間前。会社員時代週末アングラーだった私は、バラしたサクラマスを翌週釣り上げたこともある。
1週間経てばそろそろ魚も機嫌を直してくれているのではないか。ただ、日向川の水位を確認すると、増水するどころか減っているくらい。庄内北部では雨はほとんど降っていないのかも。ただこれ以上粘っても鮭川はダメっぽい。ちょっと厳しそうだけど、予定通り日向川に行ってみるか。
とその前に、未練がましくもう一度朝イチのポイントを釣っていくことに。ドロッパー、リードフライともに8番で釣り始めたものの、どうもしっくりこない。ちょうど対岸のブッシュに引っ掻けてリードフライを失ったのを契機に、10番に変更してみる。
すると核心部は何事もなく通過したものの、その数投後リトリーブする手が押さえ込まれた。やっぱりいたか!直後から暴れまわる魚にランニングラインを少しずつ送り出しながら対応。
落ち着いたところで残りのランニングラインを巻き取り、流芯に入った魚を引き剥がそうとロッドでプレッシャーをかけようとしたところ、またしてもテンションが途切れた。外れたのか?
ラインを手繰り寄せて確認すると、リードフライの10番フックが伸ばされていた。たまたま掛かり所が悪かっただけなのか、それもとフックの強度に問題があったのか。10番のフック選定は積年の課題ではあったけど、一昨年の北海道でさんざん試した結果、このフックにはある程度自信が持てていた。
最大で50cm台後半までだけど、かなりの数のサクラマスを掛けて、確か一度もバラさなかったはず。しかし肝心なときにやってしまうとは。。。これでまたしても10番フック選びは振り出しに戻った。同じフックで2回バラしたらもうそのフックは使わないことにしているので、もう少しこのフックを試してみるつもりだけど 。
がっくりうなだれながら車に戻るとお昼前。どっと疲れが出てきた。とりあえず昼食を済ませて、もう少し鮭川で粘ってみるかとも考えたけど、さっきの魚が今日明日再び口を使うとも考えにくい。やはり今日のところは日向川に行こう。ただ全然増水してないので、可能性があるとすれば夕方か。
しばらく休憩した後、日向川方面に向けて移動開始。夕方までは気晴らしに途中の渓流を釣ってみることに。峠を越えて酒田市側に来ると雨が降った形跡はほとんどないくらいのいい天気。以前入ったことがあるとある支流に行ってみた。
そのときは確か1匹しか釣れなかったような気がするけど、あまり遠くまで行きたくないので仕方ない。着いてみると水が少なめなのでドライフライで釣り上がってみることに。すると開始早々ヒット!
釣れたのは15cmくらいのちっちゃなイワナ。前はヤマメが釣れた気がしたけど、イワナも居るんだな。ただそれ以降パッタり反応がなくなり、ストレスが溜まるだけで全然気晴らしにはならなかったけど。
時間がきたところで切り上げて日向川に向かう。予定通り17時ごろ到着。この水位で可能性がありそうなのはほんの数ヶ所しか思い当たらない。それにしても水が少なすぎ。サクラマスの気配は感じられず、20cmほどだけど美形のヤマメが釣れただけ。この日も18時半過ぎに納竿とした。
この感じだと日向川も一度増水しないと無理っぽい。次の雨の予報は今週末。それまでどうしようか?一度帰って仕切り直した方がいいかも。それにしても、先週に続いてまたしてもバラしてしまうとは。。。今年はサクラマスを釣り上げられる気がしない。ただ、この連敗を潜り抜けた先に新たな段階が待ってるのだと期待したい。