2022年12月4日日曜日

錦江町から南大隅町へ~南九州自転車旅2022年11月(6日目)

 2022年11月25日(金)、この日は錦江町の神川キャンプ場で朝を迎えた。

ここは無料のわりによく整備されたキャンプ場だけど、すぐ横を国道が通っているのでややうるさいのが難点か。


今朝はここ南九州でも結構冷え込んで、明け方はダウンジャケットを着込んでもまだ寒いくらいだった。まだ薄暗い6時半頃起床。


食パンとコーヒーの朝食を済ませ、撤収の準備。今日はいよいよ本土最南端の佐多岬(の手前のキャンプ場)を目指す。距離こそ50kmほどではあるけど、大昔バイクで行ったときのおぼろげな記憶ではかなりアップダウンが激しくて、自転車だと苦労しそうなイメージがある。


なのでできるだけ早めに出発したいところ。朝露で湿ったテントやグランドシートを朝日に当てて乾かし、8時過ぎに出発した。


まずは海沿いの国道269号線を南下し、大根占で内陸に進む国道448号線に入った。大隅半島南回りルートと標識がある。海岸沿いルートの方が楽そうではあるけど、同じ道を行き帰り往復するのもつまらないので今回はこのルートで時計回りに大隅半島を走ってみる予定。


448号に入るといきなり登りになる。一昨年の沖縄と同様、長い登り坂は自転車を押して歩いた。登りきってショートカットを一気に下ると大隅半島を縦断する県道68号線に合流。


ここで佐多岬までは最後の補給ポイントと思われるショッピングセンターほりうちで買い出し。昼食の弁当を買うつもりだったけど、さつま揚げがあったので今回も4つ購入。ここは1個90円(税別)。


ここからしばらくは快走路が続いたが、


再び延々と続く登り坂。カーブを曲がるたび、そろそろ終わりかと期待しながらも果てることなく続く。


しかも道は段々細くなり、見通しは悪いし路面はボロボロ。こんなのだと登りきったあとの下りも恐怖でしかない。


5、6kmほども登りが続いただろうか。ようやく登りきるとそのまま内陸に続く68号とやや海寄りを回る74号線の分岐点へ。ここは距離は長くなりそうだが、いくらかなだらかそうな74号線を進むことに。


するといきなり開聞岳が正面に。思わずうわーっと声が出た。


ここからしばらくは高原地帯を走る気持ちのいいルート。


11時を回り、そろそろ休憩したいと思っていたところ、さたでいランドというのがあったので行ってみる。


ここは打ち捨てられた複合リゾート施設のようだった。ベンチはあるけど草ぼうぼうで、ゆっくり休憩できるような場所ではなかったが、階段に腰かけて昼食にした。


今回も棒ラーメンとさつま揚げ。より手作感が漂うこのさつま揚げは、山芋っぽい風味が効いていてうまかった。


その後は564号に入って浜尻方面へ。11月末とは思えない鮮やかな花。


再び長い登り坂をこなすと、


一気に海まで下る。


ここからは海沿いの平坦な道を期待したがそう甘くはなく、またまた登り。


たぬきが出てきた!


さらに登り下りが続き、トンネルを抜けるとようやく今日の目的地大泊へ。


13:15佐多岬野営場に到着。少し先に本土最南端の大泊キャンプ場というのもあり、両方見てから決めようと思っていたけど、もう疲れたので手前のこちらに決定。ここは新しくできた無料のキャンプ場でめちゃくちゃきれい。


海から少し離れているので静かだし風も穏やかそう。コーヒーを飲んで一服し、少し悩んだ末ずっと着っぱなしだったズボンとシャツを洗濯した。予報が変わって今晩から雨の予報だけど乾くだろうか?最悪着乾かしするしかないか。


洗濯物を干すと釣りの部開始。近くの大泊漁港に行ってみる。まずはスロープ回りを探ってみたものの反応なし。風が強くて寒いのでもう帰ろうかとも思ったけど、持ってきていたダウンジャケットを着てもう一ヶ所、堤防先端付近だけやってみることに。

テトラが沈んでいるのでその際を通すイメージで、カウントダウン20秒、スローリトリーブでクラウザーミノーを引っ張るといきなりヒット!かなりの手応えに大物を確信するも、フッと軽くなった。見てみるとフライは付いている。

外れてしまったようだ。堤防に墨跡があるのでイカだったのかも?その後も同じラインで探っていくとアタリはあるものの掛からない。そのうち大した手応えもなくティペットが切られた。これは歯が鋭いタチウオか?

同じクラウザーを結び直そうかと思ったが、どうもショートシャンクのフックではフッキングが悪いようなので、ロングシャンクフックに化繊のウィングを結んだカマス用フライにしてみる。するとスローリトリーブでは掛からないので少しリトリーブ速度を上げるとついにヒット!これもいい手応え。


上がってきたのは意外にもカマス。しかしデカい!なるほど、そういうことだったのか。測ってみるとカマスの自己記録を大幅に更新する44cm!さすがに本土最南端だけのことはある。しかしそれ以降反応が途絶えた。まさかあれだけ反応があったのに、全てこの一匹によるものだったのだろうか?


ということで今回も単発で終わり、17時過ぎに納竿。テントに戻って焼酎を飲みながらてりやきミートボール丼の夕食を食べた。終わってみれば今日もスリリングな釣りが楽しめてなかなかいい一日だった。

  • この日の走行距離:49.9km

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