2023年2月24日(金)、タミルナードゥ州のプドゥコッタイという町で朝を迎えた。
今日は6時のバスで次の目的地ラメーシュワラムに向かうつもりだったのだが、町も泊まっているSethu Lodgeも居心地がいいので急遽もう1泊してのんびりと過ごすことにした。蚊取り線香を使ったお陰で快適な朝。今思うと部屋も外も蚊だらけだったチェンナイが異常だったんだろう。夕食時なんか毎晩足を蚊に刺されまくって、いつも途中から食事どころではなくなっていたほどだった。それはさておき、6時半頃起き出して7時過ぎに朝食に出掛ける。
ただこの時間開いている店がほとんどなく、商店兼チャイ屋のようなところでスナックをつまむことに。ワダとバッジを2つずつ選んだ。
バッジに見えた丸い揚げパンはバッジというよりお菓子の類い。シナモンの風味が漂うほんのり甘い味付けでなかなかおいしかった。
食後にチャイを追加して全部で42ルピー。揚げ物は1個8ルピーだったみたい。さて、今日は出掛けるつもりはなく、ゆっくり過ごす。午前中は部屋で読書をして過ごした。
薄い本だったけどようやくこの旅1冊目を読了。秦の始皇帝の生涯がなんとなくわかったけど大して面白くはなかった。それにしてもここ数年、めっきり本(小説)を読まなくなってしまった。最初の方で挫折して途中で投げ出した本は結構あるけど。
お昼前になったところで昼食がてら散歩に出掛ける。ここのところ南インドでは毎日晴天の気持ちいい日が続いている。
昼間は日差しがキツくて暑いけど、カラッとしているので日陰は快適。多分一年でも今が一番いい季節なんだろう。
細い路地に続く市場エリア。
ここがこの町のメインストリートっぽいけど、インドにしてはのんびりとした雰囲気。
町中をぶらぶら歩き回った結果、昼食はやはりチェティナード料理にすることにした。今日は老舗っぽいPalaniappa Messというレストランに入ってみた。
入り口こそ狭いけど奥はかなり広くて、場違いな高級店っぽい雰囲気に一瞬たじろぐ。とは言えここはインド。いざとなれば日本円に換算すればいい。ここは給仕が小皿に入った料理を一通りお盆に載せて持ってきてくれて、そこから選ぶスタイルのよう。
何種類ものチキン、マトン、羊の脳みそなんかもあったけど今日もフィッシュフライを選択。おかずは写真のライタのようなサラダと先日チェンナイで出てきたのと同じような赤紫の和え物のようなもののみ。ただグレービーはフィッシュ、チキン、マトンと3種類あり、2回お代わりして3ラウンド全種を堪能。
フィッシュフライは何の魚かはわからないけど、スパイシーな衣にプリプリの白身で激ウマ。果していくら掛かるのだろうと多少身構えたけど、178ルピーと良心的な値段で大満足だった。
もうひとしきり歩き回ってホテルに戻った。午後はいつものように水浴びと洗濯、ブログ更新作業などをこなし、18時半頃に夕食に出掛ける。昼間見つけたとある食堂に行こうと歩いていると、何やら大音量の音楽と歓声が聞こえてきた。
行ってみると野外コンサートが開かれている。恰幅のいい女性歌手がゴスペルシンガーのようにシャウト!伴奏はインド音楽だけど。人気歌手なのか、若者たちがめちゃくちゃ盛り上がっていた。ひとしきり聞いて夕食へ。
英語の看板は出てないけど、後でGoogle mapで調べたところ、Muthupillai Canteenというお店。パロッタでいいか?みたいに言われたのでそれにし、それにオムレツかマスか?と言われるので隣の人が食べているものを指差すと、どうやらマスというものらしい。
しかしこれがめちゃくちゃうまかった!パロッタはもちもち系、数種類のグレービーはどれも香ばしく、エッグマスはゆで卵メインのスパイシーポテトサラダみたいでもう最高。これまで食べてきたティファンの中でも断トツにうまかった。パロッタ5枚で90ルピーと思ったよりも高かったけど全然納得。
さらに驚くべきことが起こった。右寄りの青いシャツの男性がキャッシャーなのだけど、何とお金を渡すと右手の肘に左手を添えて受け取り、そして同じようにしてお釣りを返してくれたのだ。ミャンマーやバングラデシュでは時々あるけど、こんなインド人初めて!特にキャッシャーは尊大な態度の人が多いのに。
料理はうまいし、店の人は丁寧だし、ちょっと感動してお店を後にしたのだった。この店の斜め向かいにある朝食をとった店でチャイ(10ルピー)を飲み、帰ろうと先ぼどの会場の前を通ると今度は伝統舞踊のようなものが披露されている。
しばらく堪能し、充実感に浸りながらホテルに戻った。たまたま立ち寄ったプドゥコッタイだけど、町は小ぢんまりとして居心地がいいし、飯はうまいし最高だった。特にMuthupillai Canteenは超絶お勧め!と書いてもこれを読んで行く人はまずいないとは思うけど。。。