2023年3月5日日曜日

アリチャルムナイとダーナシュコディへの小旅行~南インド周遊旅行2023(22日目)

 2023年2月26日(日)、タミルナードゥ州のラメーシュワラムという町で朝を迎えた。

ここはインドでは有名な聖地にして観光地。インド洋に突き出した半島から小島が連なってスリランカまで続く、アダムズ・ブリッジと呼ばれる場所。この旅で是非とも訪れたいと思っていた数少ない場所の一つでもあった。

ただ昨日到着して以降、何か違和感があるというか居心地が悪い。ホテルは高いし店はどこも観光客、巡礼者向け。そういえばすっかり忘れていたけど、私は観光地が嫌いだったんだと思い出した。とは言えよくある観光地みたいに入場料が必要な訳ではないし、一生に一度くらい見ておくのものも悪くはないだろう。

さすがに1泊800ルピーの部屋だけあって(私は600ルピーしか払ってないけど)、昨夜は押すだけベープをひと吹きしただけで蚊に悩まされることなく眠ることができた。7時前に起き出し散歩がてら朝食に出掛ける。


海の方に行ってみると、朝から沐浴する人で大にぎわい。


みんな朝日に向かって祈りを捧げている。


海で体を清めてからお寺に参拝に行くんだろう。


朝食はホテルの近くの軽食屋で取ることにした。先日プドゥコッタイで食べておいしかった甘いドーナツのようなお菓子があったので、ワダとセットで2個ずつ注文。


食後にチャイも追加して全部で52ルピーだったけど、今回も小銭が足りずに51ルピーにしたもらった。


さて、今日はここラメーシュワラムからさらにスリランカ方面
に続く陸地の先端部、アリチャルムナイ(Arichal Munai)という所に行くことにする。アリチャルムナイまではバスで行けるらしいく、バス停になっている交差点前の薬局で聞いてみると2番のバスに乗ればいいとのこと。


そこで待つこと1時間、9:50頃ようやくバスが来たので乗り込んだ。アリチャルムナイまでは30ルピー。


途中から両側を海に挟まれた細い陸地に続く道路を走る。ラメーシュワラムからは45分ほどで、10時半頃アリチャルムナイに到着。と言っても特に何があるわけでもなく、ロータリーのようになっているだけ。


あわよくばスリランカが見えないかと期待したけど残念ながら肉眼では確認できず。望遠鏡屋がいたのでお金を払えば見せてくれるのかもしれない。


北側には砂巣が広がる。さすがにこの辺りの海はきれいだった(ラメーシュワラムの海は結構汚い)。


道端に並ぶカットフルーツ屋。
30分もすると飽きてきてそろそろ帰りたいところだけど、バスを待つしかない。しかし待てど暮らせどバスは来ず。


2時間くらい待った13時頃話しかけられた人によると、この辺りは渋滞が酷いのでバスはもっと手前までしか来ないと言う。確かに狭い道路に次から次に車やバスがやって来て大渋滞になっている。


と言ってもその人は車も来ている旅行者に過ぎないし、現に私はバスでここまで来ている。推測で言っているような気がしないでもないけど、やはり2時間待っても来ないのはおかしいと思い、5kmほど手前にあるダーナシュコディ(Dhanushkodi)という集落まで歩くことに。


こんなことなら2時間も待つんじゃなかった。幸い風が強くて暑すぎることはなかったものの、日陰がないので炎天下の中座り続けてあり得ないくらい日焼けしてしまった。


当初は午前中で帰ってくるつもりだったけど、こうなったらこういうことも含めて楽しむしかないと気持ちを切り替える。そうなると不思議なもので、炎天下での歩きも周りの景色を楽しめるようになった。


あれは野生の馬?


45分ほど歩いて砂浜に掘っ立て小屋が並ぶダーナシュコディっぽいところに到着。この先にはシーフードレストランが並んでいる。せっかくなのでここで遅めの昼食を食べていくことにしよう。


いっぱい並んでいて
選びようがないので、声を掛けてくれたとある一軒に入った。


SK Sea Foodsというお店らしい。マッカレル(サバ)はあるか聞いてみたけど通じず、うろ覚えのインド語でアイラと言うと通じた。


ただ出てきたのはサバではなくアジのフライ。まあ、アジも好きだしおいしかったのでいいけど。あるいはアイラはサバではなくアジのことだったのかもしれない。


そのアジフライと何か別の魚のフィッシュカレーというシンプルなミールスだったけどなかなかおいしかった。値段も100ルピーと良心的。


ラメーシュワラム行きのバス停はもっと先だというのでさらに歩いていくと、土産物屋が並ぶ一画が。その先に遺跡のようなものがあった。これはセントアントニーズ教会の遺構で、1960年代にサイクロンで破壊されたものらしい。


そうこうしているうち、バスがやって来てようやく15時過ぎにラメーシュワラムに戻ってくることができた。ダーナシュコディからラメーシュワラムまでも30ルピーだった。結局一日掛かりになってしまったけど、うまいフィッシュカレーも食べられたし、結果的には充実した小旅行となったのだった。


18時過ぎに夕食がてら散歩に出掛けた。しばらくぶらぶら歩いて昨日と同じSelvi Restaurantに行ってみたのだけど、18時半過ぎに着いたところ19時開店とのこと。そこまで待ちたくなかったので、今回は似たようなひなびた雰囲気の別の店に行ってみた。


ここは看板がなく、Google mapにも載っていないので店名はわからず。店の前の鉄板でパロッタを焼いているので今日もパロッタを注文。エッグマスか昨日食べたスクランブルドエッグが食べたかったのだけど、通じないのでオムレツで妥協。


ここのパロッタはふわふわサクサク系でうまい。オムレツはまあ普通のオムレツだけど、やはりこのソースが香ばしくてうまいんだよなあ。サンバル・チャトニーとは違うパロッタ専用ソース?


いや、私の席の前に座った人はドーサにこのソースをかけていたので、ティファンでも朝と夜では食べ方が違うのかもしれない。それと別のテーブルの人がこれを試してみろ、という感じでかけてくれたソースも酸味が効いていてまたうまかった。フィッシュグレービーとのこと。


ここはパロッタ5枚とスクランブルドエッグで80ルピー。別の店でチャイを飲んで戻る。ここは10ルピーだった。というとでここのところマイブームの夜パロッタ、今回も大満足でホテルに戻ったのだった。


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