2023年3月6日(月)、ケララ州カリカット(コーリコード)のPriya Lodgeで迎えた朝。
ここは割と密閉性が高く、窓が開けられないので暑くて寝苦しい夜ではあったものの、蚊にはほとんど悩まされるこなく朝を迎えることができた。6時頃起きて7時過ぎに朝食へ。ただこの時間開いている店が見つからず、仕方なく屋台でスナックをつまむことに。
まずは平べったい揚げ物。これは具のないただの揚げパンだった。
続いて丸いお菓子。これは大きなたこ焼き器のような鉄板で焼いたものだろうか。甘いお菓子。最後にチャイを飲んで全部で30ルピー。
さて、今日はここカリカットでもう1泊する。ホテルを変えようかとも思ったけど、この部屋案外居心地がいいのでここでもう1泊することにして、とりあえず気持ちが変わって既に予約している鉄道便を変更すべく駅に行くことにした。
しかし、そこでホテルを延長しようとレセプションに行ったところ驚愕の事実が。昨日はレセプション担当者が間違って泊めさせてくれたものの、実はこのPriya Lodgeも外国人宿泊のライセンスを持っておらず、これ以上泊めることはできないと!
ということで強制的にホテル変更を強いられることになったのだが、まずはチケット変更しようと駅に向かった。
コーリコード駅の予約窓口は駅の向かって左側にある。
ここも空いておりすんなり手続き完了。キャンセル料が120ルピー掛かった上、新しいチケットはキャンセル待ちになってしまったが、ウェイティングリスト10番代なのでまあ大丈夫だろう。
続いてホテル探し。今日は少し高そうな所も含めて虱潰しに当たっていくもことごとくアウト。どうやらカリカットの中級以下のホテルはどこも外国人宿泊のライセンスを持ってないみたい。
カリカットにはドミトリーもいくつかあり、昨日も2軒で断られてはいたのだが、まだ行ってなかったStar Dormitoryというところに行ってみると、警察署に行って許可証をもらってくれば泊められるという。
そんな安宿に泊まるための許可証を発行するようなシステムがあるとは思えず、これはダメなパターンかとも思われたが、こちらとしても後がない。ダメ元で警察署に行ってみることに。
Google mapを頼りに1kmちょっと歩いて行った最初の警察署(Vanitha Police Station)ではここではなくTown Police Stationに行けとのこと。予想通りの嫌な展開だけど再び1kmほど歩いてTown Police Stationへ。Google mapがあってほんと助かる。
こちらでも最初は別の警察署に行くように言われたものの、ちょっと偉い感じの人が出てきて、私がもらっていたStar Dormitoryの名刺の番号に電話してくれて、パスポートとビザのコピーを持っていけば泊まれるように手配してくれたのだった。
これで一件落着。しかもStar Dormitoryなら250ルピーで泊まれるので節約にもなる。警察署たらい回しの刑を免れ、警察らしからぬ柔軟な対応に感動しつつ意気揚々とPriya Lodgeに戻ってチェックアウト。
時刻は既に12時半を回っているが、先にStar Domitoryにチェックインしようと途中でパスポートのコピーを取って向かった。
しかしStar Domitoryに戻ると、ドミトリーは危険だとか何とか言い出してどうしても泊めたくない様子。手伝うから個室に泊まれとあちらこちらのホテルに連れて行ってくれて交渉してくれたものの、結局1000ルピー以下で泊まれるようなところは見つからず。
いい加減疲れたしお腹も減ってきたので自力で何とかすることにしてその人とは別れた。多分親切心からやってはくれたんだろうけどもうヘトヘト。14時近いのでまずは昼食にする。考えるのが面倒になり昨日と同じHotel Kalavaraへ。
ミールスを頼むと何も聞かれないままフィッシュフライを持ってきてくれた。今日は普通の切り身を選んだ。これはブリっぽい魚。おかずも昨日とは違うし、満足度の高い110ルピー。
さてこれからどうしよう?もうこのまま移動してしまいたい気分だけど既に明日のチケットを買っているので変更するのも面倒。ここが鉄道旅の弱いところ。駅のリタイアリングルームでも見てみようかと(インドの主要駅にはリタイアリングルームという簡易宿泊施設がある)駅に行ってみることに。
その途中、駅の近くにこれまで見過ごしていたParklane Dormitoryというのを発見。ダメ元で覗いてみる。行ってみるとここは改装して新規オープンしようとしているのか、準備中なので18時に出直してこいとのこと。1泊ではなく12時間200ルピーとちょっと高いけど、泊まれることは泊まれそう。
やっぱりダメだと言われそうな気がしないでもないが、ようやくこれで一安心。まだ3時間以上あるけど荷物を背負ったまま歩き回るのも辛いので駅のベンチで過ごすことに。念のためリタイアリングルームもチェックしてみたけど、鍵が掛かっているし担当者もいないので、営業休止している模様。
後は駅のベンチでひたすら時間潰し。日が傾いてくるに従って風が出てきて気温も下がり、過ごしやすくなってくれて助かった。ただ、持ってきている本が面白くなくてなかなか進まない。
それはさておき、ようやく3時間をやり過ごし、Parklane Dormitoryに戻ると無事泊まれる運びとなった。助かった。。。ここはエアコンなしのドミトリーが12時間200ルピー。カーテンでそれなりにプライバシーは保てるけど照明は天井だけなので下の段のベッドは暗い。
それと各ベッドに扇風機が付いているけどコンセントが1つなので充電しながら扇風機を回せないのが難点か。あと風力調整も効かない。ただ、多分カリカットでは正式に外国人が泊まれそうな貴重な安宿。
シャワーを浴びて夕食へ。夕食は今日もビリヤニにしようと思っていくつか店を調べていたのだけど、Parklaneからはすぐ近くのHotel Kalavaraにもビリヤニがあったのを思い出したのでまたまたKalavaraへ。3回目ともなるとすっかり店員とも顔なじみで居心地がいい。
今回はチキンビリヤニを注文。やはり小粒な長粒米にスパイス感が弱めのあっさりしたビリヤニ。ここのは鶏肉のボリュームが半端なく、分量的にご飯が足りないというか、肉が余るほど。140ルピーと安くはないものの、値段なりのものはあって満足できた。
帰りにチャイ(12ルピー)を飲んでホテルに戻る。ひたすら長かったわりに、内容的には一日掛かりで宿を決めただけの不毛な一日。そしてただでさえ日増しに暑くなっている南インド。
こんなことがあると、既に旅の高揚感もなくなっているしもう日本に帰りたい気持ちも出てきたけど、こういうことも含めてのインド旅。この先も思いやられるけど、残り1週間ちょっととなったこの旅、終盤戦も心残りのないように楽しみたいところ。