2023年8月5日(土)、この日はグジャラート州北東部、というか北部になるのか、アンバジという町で朝を迎えた。
泊まっているHotel Elloraは800ルピーもしたのに網戸がなく、私がチェックインするまで窓が開けられていたため蚊が結構いたみたいで困った。一応蚊取り線香を点けて寝たのだけど、部屋が広いせいか効果はイマイチでなかなか寝付けず、気が付くといつの間にか7時半を回っていた。7:45頃朝食に出掛ける。Hotel Elloraはバスターミナルの真ん前なので朝から騷しいわりに、もう8時近いというのに営業している飲食店はほとんどない。
ポハを売っている店は何軒か見かけたけどあまり惹かれず、ようやく見つけた屋台で蒸しパンを食べることに。お寺の参道に出ている店なので座るスペースはなく立ち食い。その代わり20ルピーと安かった。
食後にホテルの横に出ている屋台でチャイ。ここのチャイは薄くてイマイチだった。10ルピー。今日はパランプールという町に移動する予定なのだが、その前にせっかく来たのでアンバジの中心になっているスリー・アラスリ・アンバジ寺院に参拝に行ってみる。
しかしスコールが降って地面が濡れているところで履物を預ける必要があり、スマホも持ち込み禁止。元々それ程興味もなかったので入るのは止めて外からチラッと撮影するだけにしておいた。後は少し町をぶらついて出発することに。
屋根付きの参道に野菜や果物の露店が並ぶ。アンバジは民族色が強いんじゃないかと期待して来たのだけど、露店の売り子に民族風の人をちらほら見かけたくらい。
よかったのはそのくらいで、後はあまり面白みはなかった。これだったらアブーロードに泊まったほうがよかったかも。
部屋に戻って10時頃チェックアウト。向かいにあるバスターミナルに向かう。カウンターで聞いてみるとパランプール行きは10:30発だと教えてくれた。
待っていると猿がゴミ箱から飲みかけのペットボトルのジュースを拾って飲み始めた。さすがに蓋は開けられず、ボトルのお尻を噛って穴を開けて飲んでいたのだが、驚いたことにその後キャップを回して開封に成功!
ただ、蓋が開いたため上から空気が入り、下の穴からドバッとジュースが漏れて一瞬で空っぽに。惜しい!それはさておき、バスが来るとパランプール行きはあれだと教えてくれて無事乗り込むことができた。10:30アンバジを出発、パランプールまでは46ルピー。
ただし50ルピー渡したところ小銭がなかったみたいでお釣りはなし。12:10パランプールに到着。パランプールは思っていたよりかなり大きな町だった。早速ホテル探しに掛かるもやはり難航。バスターミナル周辺の安宿は外国人不可。
そこからメインストリートを北に移動し、時計台周辺を当たってみる。しかしこちらもダメで、外国人は1.5kmほど離れたバイパス沿いのホテルに行くようにと、いくつかホテル名をメモして渡してくれた。ただ1.5kmも歩いて、たとえ泊まれてもこの町に1000ルピーとか払ってまで泊まりたくない。
諦めてアーメダバードに戻ろうか。とその前にもう13時近いので目に付いた食堂で昼食にする。小さなベジタリアン食堂で、メニューはサブジ&チャパティかターリみたい。ターリ50ルピーにした。
安いだけあってシンプルだけどなかなかうまいターリだった。ここのは甘いおかずがなくて、黄色いスープは酸っぱい味、あとのは普通にスパイシー。どちらかと言うと地理的にもラージャスタンのターリに近いのかも。久々のまともな食事、50ルピーで大満足。
その後近くの店でチャイを飲みながら今後の作戦を練る。ここは珍しく陶器のカップで出てきた。10ルピー。ちなみに模様が入ってちょっと凝ったカップだったけど使い捨て。
それはさておきアゴダのHPを見ると、先日アーメダバードで泊まったCharyanaドミトリーは今日も空きがある。鉄道はちょうどいい便がないのでバスでアーメダバードに戻ろうかと思ったけど、その前に念のためすぐ近くの鉄道駅周辺のホテルを確認してみることに。
そうして向かったPurohit G.H.、英語の看板は出てないけど聞いてみるとレストランの奥の階段を登ったところがゲストハウスだという。ダメもとで一応行ってみると、これがまさかのOK。たぶん受付の人が知らないだけだと思うけど、パスポートも確認せずに記帳だけして泊まれる運びとなった。ラッキー!
部屋はまあまあまともなダブルルームが700ルピーのところ600ルピーで手を打った。個人的にはせいぜい500ルピーといったところだけど、インドもインフレが進んでそろそろ私的物価感覚(10ルピー≒100円)を修正するべきなのかもしれない。
落ち着いたところで町の探索に出掛ける。パランプール、居心地がよければ2泊しようかとも思ったけどパッと見それ程好きな雰囲気でもないので、まずは駅に行って明日のアーメダバード行きのチケットを買っておくことに。ネットで確認したところ明日の便は全てキャンセル待ち。
となるとネットで購入すると席が確定しなかった場合自動的にキャンセルになってしまう。それに対してカウンターで買った場合は席なしでも乗れる。ここからアーメダバードは3時間弱。最悪席なしでも耐えられそうだし、バスで行くよりも早いし安い。ということで今回初めて駅の窓口でチケットを買う。
パランプール駅の予約カウンターはガラガラで、すぐに買うことができた。WL22なので大丈夫そうではある。
その後かなり広範囲にぶらぶら歩き回ってみたけど、パランプールの町はこれと言った特徴が見当たらないごく普通の地方都市といった感じ。
賑わってはいるけどこちらもあまり特徴のない青果市場。
これはアブーロードやアンバジでも見かけたもの。ちょっと小振りで緑色のランブータンみたいな見た目。果物だったら買ってみようと思っていたのだけど、サブジと言っていたので野菜の一種みたい。
サトウキビジュース(20ルピー)を飲んで部屋に戻った。水浴びと洗濯を済ませ、19時過ぎに夕食へ。
昼にターリを食べたので夕食はなにか別のものにしたいと散々歩き回ってみるも、これと言った店が見つからない。諦めてホテルの下の食堂でターリを食べようかと思っていたところ、繁盛しているノンベジ系屋台を発見。どうやら鶏肉専門店みたいで、無難なチキンマサラを辛さスパイシーで注文。
暗いのでわかりにくいけど濃厚なグレービーに骨が多いけどチキンもゴロゴロ。ベジもいいけどやっぱり肉うまい。これにローティ5枚で90ルピーと、値段もリーズナブルで大満足だった。食後のチャイ(10ルピー)を飲んでホテルに戻る。
今日はデザートに、マンゴーが高かったのでジャガイモみたいな見た目の果物を買ってみた。以前どこかで見かけて気になっていたのだけど、ここパランプールで久々に見つけたのだ。チクーというらしい。1kg100ルピーで500g購入。
見た目ジャガイモだけど触った感じも茹でたジャガイモみたいで皮が剥きにくい。そして味はというと、、、焼きイモ(サツマイモの)と柿の中間みたいな濃厚な甘さにほんのりと酸味がある感じ。果物にはジューシーでサッパリした味を期待したいところだけど、たまに食べる分にはこれもアリか。