2023年10月12日木曜日

二瀬ダムから白岩小屋まで~奥秩父縦走記2023年10月(1日目)

 次なる山行先は奥秩父。

奥多摩、奥秩父エリアは2015年から2018年にかけて2年半ほど東京に住んでいた時にはホームグランドとしていた場所。その前にも2010年のGW、雲取山から金峰山まで奥秩父主脈縦走を試みたことがあったが、その時は甲武信ヶ岳から先は雪が深くて途中で断念。

甲武信ヶ岳から金峰山までは2020年に長野県側の毛木平から入って周遊縦走したが、このエリアは主に奥多摩駅を起点に南側からアプローチするイメージ。千葉県に住んでいるとどうしても東京都心を越えて西に行くのは気が進まず、このエリアもわりと近場ながらなかなか足が向かないのだった。

ところが地図を眺めていると、埼玉の荒川源流秩父湖周辺からいくつか登山道が伸びているのに気付いた。この辺りなら都心は通らずに埼玉北部からアプローチできる。中でも栃本から十文字峠にかけては田部重治の「山と渓谷」にも度々登場する憧れの場所。

二瀬ダム(秩父湖)を起点にすれば、舗装道路歩きは最小限に抑えて車で行って周遊縦走ができそう。栃本から入って甲武信ヶ岳から雲取山を経て三峯神社に下山すれば3泊4日の充実したコースになりそうだ。

ということで昨年秋頃から狙っていたのだが、10月上旬のこのタイミングで実行に移すことに。当初は10月2日(月)または3日(火)スタートを予定していたのだが、直前で5日(水)は本降りの雨になりそうな予報に変わった。

それならと毎日自由なセミリタイア組の特権を生かし、少し後ろにずらして5日(木)スタートに変更。後半は3連休に掛かってしまうが、山登りならテント場が多少混雑するくらいで大した影響はないだろう。

当初は栃本から入って反時計回りに周ろうと考えていたのだが、天気ややる気次第では3日目に下山することも考えて、途中の雁坂峠から下山するエスケープルートが取れる時計回りに変更。まずは二瀬ダムから三峰神社経由で雲取山を目指すことに。


ということで2023年10月5日(木)、4時頃目が覚めたので渋滞が始まる前にできるだけ進んでおこうと5時前には自宅を出発した。本当は前日のうちに移動するつもりだったのだが、ミシン仕事が興に乗って手が離せなくなったのだ。


そんな早出が功を奏し、途中熊谷で鬼渋滞に嵌ったものの思ったより早い10時過ぎには二瀬ダムの駐車場に到着。これなら結構余裕をもって歩けそう。10:24、4日分の食料でずっしり重くなったザックを背負っていざ出発!


まずはダムの向こう側に渡り、しばらくダム沿いの道路を歩いて10:41、埼大山寮前から登山道に入る。


最初は植林地帯の登り。


三峯神社までは車道が通じており、時おり車道を跨ぎながら登っていく。


障害物競走かと思う階段。地面から飛び出ていて歩きにくいことこの上ない。


そして11:58ようやく三峯神社に到着。平日なのにかなり混雑していた。人気の神社なんだろうか?


極彩色の本殿。この山行の無事を祈願しておいた。


普通の観光客(参拝客)が多くて場違いな雰囲気なのでとっとと先に進む。奥多摩・奥秩父なら熊の心配はないかと今回熊鈴は持ってこなかった(というか持ってくるのを忘れた)のだけど、昨日この辺りに出没したらしく、注意の放送が流れていてちょっとビビった。


この先静かになるかと思ったら、少し先に奥宮というのがありその辺りまでは人通りが多くて忙しない。


その後ようやく静かな山歩きが始まった。


13:20霧藻ヶ峰。


少し先に進んだ13:33、お清平というところにベンチがあったので休憩にする。今回のお供はちょっと前に中古で入手したアライテントのプチクロワールという公称26Lのザック。


これは雨蓋以外ポケット類が一切ないアタックザックなので、昨日急遽サイドポケットとフロントポケットを自作!そのせいで出発が遅れたのだった。上手く機能したらそのうちブログで紹介します。


ここからは細い尾根の急登が始まった。


すると想定より随分早い14:50、白岩小屋に到着。私の2010年版山と高原地図では期間営業の営業小屋となっているが、


すでに廃墟と化していた。やっぱり10年以上前の地図だと厳しいか。まだ早いし、あと1時間ちょっと歩けば雲取山荘に着きそうだけど、あっちは人が多そうだしさすがにここに泊ろうという人はいなさそうなので今日はここでキャンプすることに。


水場まで15分のと看板にちょっと怯んだが、実際は5~10分程度。往復15分という意味なのかも。


今回はOwareというメーカーの6×10フィートを縫い直して5×10フィートにしたタープを持ってきた。個人的に1人用タープのベストサイズは6×10フィートなのだがこのタープ、生地の都合で幅方向に1フィート分継ぎはぎされていたのが気に入らなかった。


なので思い切って5×10フィートにしてみた。風を伴った大雨ではちょっと心許ないけど、そんな時は張り方を変えて対応すればいい。276gと軽量だし悪くなさそう。景色はよろしくないけど風が強いので廃墟に向かって建てることに。


まずはコーヒーを飲んで寛ぐ。今回も火器はトランギアとクリックスタンドにEPIのASLコッヘルの組み合わせで、夕食には米を炊く。風は強いけど、一人の静かな夜が更けていった。。。

この日の歩行ルート(ヤマケイオンラインで作成)


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