2023年11月12日日曜日

2023年11月のクラ活

 今回のクラ活(クラシックコンサート鑑賞活動)はわりと近場の鎌ヶ谷。

鎌ヶ谷フィルハーモニック管弦楽団というアマオケの第34回定期演奏会に出掛けることにした。鎌ヶ谷なら日が短いこの時期でも自転車で日帰りできそう。


ということで11月なのに異常に暑い2023年11月5日(日)、早めの昼食を済ませ、今回もダホン・ボードウォークでお昼ちょっと前に自宅を出発。鎌ヶ谷ということで国道464号線に出て西に進む。


会場のきらり鎌ヶ谷市民会館は新鎌ヶ谷駅から一駅南に行った初富駅前にある。こんなところにコンサートホールがあるのかなあ、と思っているとここはショッピングモールに併設された施設だった。小ぢんまりとしたホール。


指定席なので時間ギリギリに到着。このコンサート、いつもチェックしているコンサートスクエアというサイトには掲載がなく、たまにチケットを申し込んでいるtecketというサイトで見つけたもの。


開催1週間ほど前のタイミングで見つけたためいい席は残っておらず、最前列となってしまった。本当は後ろの方の席の方が音のバランスがよさそうで好みなのだけど、これはこれで指揮者とほぼ同じ位置で聴けるのでいいかもしれない。


プログラムは前半がワーグナーの「さまよえるオランダ人」序曲とリストの交響詩「前奏曲」。メインがベートーヴェンの交響曲4番。リストやワーグナーはそれほど好みではないけど、今回はベートーヴェンの4番が目的。

ベートーヴェンの交響曲というと、5番「運命」、9番「第九」、3番「英雄」、6番「田園」あたりが有名だし人気で、メジャーすぎる運命や年末の定番第九は実演では聴いたことがないけど、英雄や田園は実演で聴く機会も多い。

それに対して4番は9曲の中では一番人気がないと言われている曲。なぜなんだろう?こんなにいい曲なのに。実はベートーヴェンの曲の中では私はこの交響曲4番が一番好きで家でもよく聴いている。

演奏によるとは思うけど、第1楽章と第4楽章はバーナード・パーディーがドラムを叩いていてもおかしくないような16ビートで物凄いグルーブ感。ワーグナーをして「舞踏の聖化」、リストをして「リズムの神化」、はたまたグレン・グ―ルドには「史上初のディスコミュージック」と言わしめた7番もいいけど私は4番。

静かな序奏から一気にクライマックスに突入する第1楽章は特に好き。私は気分を上げたいとき、クレンペラーの指揮でこの曲をよく聴く。私が好きな1954年の音源のリンクを貼っておきますので興味ある人は是非観てみて。

Youtube:Beethoven - Symphony n°4 - Kölner RSO / Klemperer

それはともかく、肝心の鎌ヶ谷フィルの演奏はというと、もちろんクレンペラー/ケルン放送響には遠く及ばないけどなかなかの熱演だった。ちょっとたどたどしくて冷や冷やものだったけど、その分身内の頑張りを見守るようなハラハラドキドキで結構楽しめた。

この曲、シューマンは「「北欧の2人の巨人(3番と5番)に挟まれた清楚可憐なギリシャの乙女」と評した曲で、本来はもう少ししっとりとした曲なんだろう、今回の演奏も目指しているところはクレンペラーのようなグルーヴィーな演奏ではなくそんな雰囲気だった。

それでも無料だし場所も手近だし大満足の演奏会だった。16時前に会場を後にして、暗くなる前の17時頃無事帰宅。次回は来年4月のGWにブラームスをやるらしいので、それも聴きに行こうかな。

この日の走行距離:35.2km