2023年12月30日土曜日

スマトラ島西海岸のブンクルに到着~インドネシア・東南アジア周遊旅行2024(11日目)

 2023年12月23日(土)、この日はパレンバンからブンクルという街に向かう夜行バスの中で朝を迎えた。

Google mapによるとパレンバンからブンクルまでは450kmほど。車では10時間ほどのようだし、途中までは快調に進んでいたため夜が明けきらないうちにバスから放り出されるんじゃないかと冷や冷やしていたのだが、どうやら杞憂に終わった模様。


西海岸に近いPagar Alam辺りから細く曲がりくねった山道に入ったみたいで、そのまま海沿いに出るのではなく、ゆっくりと山の中を北上している模様。


明るくなってきた6時前に海沿いに向けて方向転換して下り始めた。


7時過ぎ、平地に降りてきてPasar Panoramaという大規模な市場前に停車。ここで降りて市場を見学したい衝動に駆られたが、ここからブンクルの中心部まではまだ5km以上あるので我慢。


そして7:20町中にあるバス会社のオフィス前で降ろされた。どうやらブンクルにはバスターミナルはないようで、辺鄙な町外れまで連れて行かれずに済んだのはありがたい。相変わらず殆ど眠れはしなかったけど、体調も悪くない。


とりあえずお腹が減っているので朝食を食べられそうなところを探す。この辺りも市場っぽいが、この時間まだ開店準備中といった雰囲気の中開いている小さな喫茶店があったのでまずはコーヒーにした。


コピ・スス5000ルピア。夜行移動で疲れた体にまったりとしたコピ・ススの甘さが心地いい。人心地ついたところで再び歩き出すと段々賑やかになってきた。


生鮮市場にたどり着いた。しばらく見学しながらぶらついていると飲食コーナーを発見。


ショーケースにあった焼きそばを指差すと「ロントンはいるか?」と聞かれて出されたのは例のちまき。朝食に何度も食べたこの料理、Lontong Ayurというらしい。


ただここのロントン、傷みかけているみたいで味が変だったので焼きそばの部分だけ食べてあとは残した。基本的に何でも食べられる私だけど、体が拒絶してきたので信じることに。10000ルピアと安かったのでまあ許す。


さらに市場を見学する。


豪快なシイラのぶつ切り。


さて、満足したところでそろそろホテル探しに掛かる。とりあえずGoogle mapで目を付けていたWisma Kendiというところに行ってみると、エアコンなしの部屋が130000ルピア。


もう少し安いところにしたかったところだが、疲れているのでここで妥協。これまで泊まったホテルと違って平屋建てで庭もあり、雰囲気は悪くない。


午前中はベッドで横になって休憩し、先に水浴びと洗濯を済ませて昼過ぎから昼食に出掛けた。


するとそのうち結婚式かパーティーでも始まったようで、せっかくの庭は車で埋まってしまっていたのだが。


のんびりとした田舎町の雰囲気のブンクル。


よさそうな店を探しながら歩いていると、結局朝方歩いた市場付近に到着。とある露店に入っておかずにフライドチキンを選んだ。その名もアヤム・ケンタッキー!


ここブンクルでは再び汁かけご飯のスタイルに戻った。パレンバンのご飯+スープは南スマトラスタイルだったのか。ここは12000ルピアとリーズナブルで満足。物価も中部スマトラに戻ったのかも。


食後はブンクルで一番の見どころっぽいマルボロ砦跡に行ってみることに。


マルボロ砦(Fort Marlborough)は18世紀にイギリス人によって作られ、独立戦争のときにはインドネシア側の防衛拠点にもなったらしい遺構。


中の展示の様子。


正直それほど見応えのあるものではなかったけど、入場料5000ルピアなのでまあ納得。


すぐ向こうにはインド洋が広がっている。


係員の人が珍しく英語堪能で、色々教えてもらっているうち、すぐ隣がブンクルの礎となったチャイナタウンだというので行ってみることに。


何でもブンクルは中国人によって作られた町なんだとか。


Perkumpulan Hakka Bengkulu、訳してみるとブンクル客家協会。明古魯(ミンコロ)がブンクルのことか。


町外れの店でコーヒー休憩。


午後はほろ苦いコピがいい。ここは4000ルピアと安かった。


足元には腕枕して寝ている猫が!


モスクの横の細い路地を抜けて海辺まで歩く。


マラッカ海峡からようやくインド洋に到達。海岸には木造の漁船がいくつも係留されていた。


きれいなビーチも。


帰りは松の木陰が気持ちいい海岸沿いの道路を歩いて帰った。


夕食は近所をひとしきりぶらついて、結局泊まっているWisma Kendiの向かい側にある飲食店に入ってみた。そこは一見ミートソースのパスタのような麺類を出すお店だった。壁のメニューによるとMie Ayam Pangsitというらしい。


濃厚な味付けのほぐした鶏肉が乗った汁なし麺にスープが付く。緑色のチリソースやしょう油、人によってはそのスープをかけて食べている。これも非常にうまい。12000ルピアのところ、お釣りがなかったようで13000ルピア払ったけど大満足な夕食となった。


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