2024年1月14日日曜日

コタバルからタイのナラーティワートへ~インドネシア・東南アジア周遊旅行2024(26日目)

 2024年1月7日(日)、この日はマレーシア東海岸のコタバルで朝を迎えた。

蚊が多いのが難点のStar Family Hotelだが、電気式の蚊取りマットが効いてくれてよく眠ることができた。7時頃起きて朝食へ。7時なのにまだ真っ暗なマレーシア。


そんな違和感の中、朝食は昨日見かけた包子(肉まん)でも買おうと中華街に出掛けたが見当たらず。代わりに油条を揚げている店で揚げパンを買って帰った。2個で2.4リンギット。ホテルに戻ってコーヒーミックスのコピススと一緒に食べる。


一つはあんが入ったあんドーナツ。もう一つは先日インドネシアで食べた生地にチョコレートを練り込んだようなパンに見えたが、しょう油か味噌でも練り込んだような甘塩っぱい斬新な味だった。


さて、今日はここから国境を越えて早くもタイのナラーティワートに向かう。8時頃チェックアウトして出発。コタバルには町中に近郊のバスが発着するバスステーションがある(あった)のだが、行ってみると窓口は殆ど閉まっていて打ち捨てられたような雰囲気。ただの駐車場と化している。


少々焦りながらも近くにいた人に聞いてみると、国境の町ペンカランクボー行きのバスは27番で9時発があるとのことで一安心。


まだ時間があるので近くの有名なセントラルマーケット(Pasar Siti Khadijah)に行ってみることに。


ここは東南アジアでも有数の市場として有名だった気がするが、単に時間帯によるのか、かつての栄光は今は昔、もう廃れてしまっているのか閑散としていて全然活気がなく期待外れ。外国人旅行者も全然見かけないし、どうしたんだろうコタバル?


バスステーションに戻って周りを歩き回ってみたところ、横の方に小ぢんまりとした新しいバス停ができていた。


ペンカランクボー行き(27番)の時刻表。


ちなみに少し内陸にある国境の町ランタウパンジャン行き(29番)の時刻表はこちら。ここからは鉄道駅のあるスンガイコロクに抜けられる。


バスは時刻通り9時にコタバルを出発。ペンカランクボーまでは3.2リンギット。


45分ほどで国境の町ペンカランクボーに到着。一番奥の国境付近まで行ってくれた。川の向こうはもうタイ。


イミグレーションはその左手にあった。マレーシアの出国手続きは一瞬で完了。


この国境は25年くらい前に一度来たことがある。川を隔ててタイのタクバイという町と接しているのだが、てっきりもう橋ができているものと思っていると、まだ国境越えは船みたい。今回このルートを選んだのはそれが決め手となった。


フェリーとボートの便があり、ボート乗り場に行ってみるとまだ出そうにないのでフェリー乗り場に行く。


するともう出発しかけているフェリーに飛び乗ることができた。こちらは主に車やバイクの人が利用する便。


9:55ペンカランクボーを出発。マレーシア側の様子。


こちらがタイ側。


ここはゴロク川(スンガイコロクはマレー語でゴロク川の意味)の河口部に位置する。


ものの5分ほどでタイに到着。料金を払おうとすると「いいよ」みたいなゼスチャーでタダで乗せてもらったのだった。


タイの入国手続きには入国カードの記入が必要だった。別室に行くと代筆屋みたいな人に記入してもらっている人が多かったが、簡単なので紙をもらって自分で書く。


待っている間にAISの7日間1Mbps使い放題のプラン(120バーツ+税)を購入してオンラインに復帰。時計を1時間戻して9時半頃タイに入国完了!


少しタクバイの町をぶらついてみたけど特におもしろいものはなし。国境を越えたとは言えここはまだほぼマレーシア。言葉もマレー語、お金もリンギットが流通しているみたい。


近寄ってきたバイクタクシーの運ちゃんに聞いたところ、ここからナラーティワートに行くバスやロットゥーはなく、タクシーのみとのことだったが、少し歩くとソンテウを発見。ナラーティワートに行くという。ちなみにスンガイコロク行きのソンテウもあった。


しばらく待っていると乗るように言われて9:58タクバイを出発。乗客は私一人。


人よりも荷物を運ぶのがメインっぽい。


タクバイはヤギが歩き回る完全なイスラム圏。


途中寄り道して荷物を下ろしたりしつつ、11:09ナラーティワートに到着。料金は50バーツだった。


宿泊予定のNarathiwat Hotelの前まで行ってくれた。ここは前回も泊まった思い出のホテル。木造の古いホテルだけど当時と変わらぬ佇まいで営業しているようで何より。


小ぢんまりとしたホテルだけど奥行きがあって、


テラスは川に張り出している。ここは1階が下宿、2階が旅行者用のホテルになっていて、今は1階は水商売関係のような妙齢のお姉様方ばかりだった。その中にカタコトだけど少し日本語を話す人がいてびっくり!


部屋は川に面した部屋が300バーツ、それ以外が250バーツ。250バーツの方にしたけど2面窓の角部屋でもう最高。気持ちいい川風が吹き抜ける。バス・トイレは別だけど、ここはこのクラスでは間違いなく世界最高の部類だろう。


ナラーティワートに来て、このホテルに泊まるのが今回の旅行の目的の一つだったと言っていいくらい。早速コーヒーを淹れて寛いだ。


ひと息ついたところで昼食がてら町の散策に出掛ける。何とも言えない鄙びた雰囲気が最高のナラーティワートの海岸通り(勝手に命名)を歩く。


発泡スチロールの板でソリごっこをしている子供。


昼食は繁盛しているおかず屋に入った。焼き魚とレバー炒めを選択。


アジのような焼き魚は甘辛いソースがやや甘すぎだけど、辛みも効いていてやっぱりおいしい。45バーツと思ったより安くて大満足。


ハーレイーレ市場というところに行ってみたけど、


昼過ぎのこの時間はもう閉店間際の雰囲気だった。


川沿いにはカラフルな木造漁船が並ぶ。


橋を渡って対岸に着いたところで雨が降ってきたので茶店で休憩。


練乳たっぷりのホットコーヒー。ただたぶんコーヒーはインスタント。15バーツ。これだったらインスタントのコピススのほうがいいかな。


またすぐに日が射してきた。


水辺を見ていると引き波を立てながら何やら泳いでいる。


ワニではなさそうなのでオオトカゲか?


その傍らでカニとかエビを採っている子供たち。


ナラーティワートビーチに到着。茶色い波が押し寄せていた。今は雨季なのでオフシーズンなんだろう。


それでもローカル色満天の露店が並んで楽しげな雰囲気が漂う。


別の橋をわたって本土に戻る。


これはナラーティワートセントラルモスク。


帰りはナラーティワートのメインストリートを歩いた。


この時計台付近がナラーティワートの中心部。Narathiwat Hotelはこの近くにある。


部屋に戻ってシャワーと洗濯を済ませると、再びコーヒーを淹れて音楽を聴きながら午後のひと時を満喫。19時頃に夕食へ。昼間歩いたのとは逆方向(南側)にナイトマーケットがあるようなので行ってみることに。


海辺の公園は風が心地よく、カップルや家族連れで夕涼みを楽しむ和やかな雰囲気が漂う。


その奥に盛大なナイトマーケットができていた。やっぱり東南アジアの夜はこうでなくっちゃ、と嬉しくなる。


ただそこはお祭りの出店みたいなよそ行きの雰囲気であまり惹かれるものがなく、


そこからメインストリートに続く路地にも屋台が連なっているのでそちらを物色。


おかず屋でおこわのようなご飯と魚のカレー(35バーツ)と、別の店でツミレの串焼き(10バーツ)を買って帰った。


魚のカレーはサバの味噌煮のような甘くて濃厚な味。この辺りの料理はかなり甘味が強い。添えられた巨大な赤唐辛子を嚙じりながら食べるとちょうどいい味加減になった。居心地のいい町でうまい料理を堪能、南タイでの一夜を満喫したのだった。やっぱりタイに来ると妙に落ち着く。。。