3日目の2024年3月16日(土)、北関東某所で朝を迎えた。
サラリーマンを辞めて以来、長期釣行以外では土日に釣りをすることはなくなった私だが、今回は天気の巡り合わせで土曜日のこの日ももう少し粘ってみることに。昨日この時期でも魚はすでに瀬に入っているという話を聞いて俄然やる気が出てきた私は、昨日チェックしてダメだと思っていたポイントをちゃんと釣ってみることにした。この日もいい天気が続いているが、今日は朝から爆風が吹き荒れている。
さすがに土曜日ということもあってあちらこちらに釣り人の姿を見かけるが、合う人合う人に「今日はフライでは無理でしょう」と言われるほど。ただ、そんなことで挫けている暇はない。昨日無駄にした時間を取り戻さなければ、と精力的にポイントを回っていく。
相変わらず浅くてだだっ広い瀬が続き、いつもなら無視して飛ばすところだけど構わず釣っていく。そうしてやって来た2か所目、やはり何の反応もないまま釣り下っていたところ、フライが合ってないような気がして途中でフライを替えたのだが、やはり反応はない。
徐々に集中力がなくなってきて、そろそろ移動しようか、あるいはストリーマーに替えてもう一度やってみようかなどと考えながらぼんやりと釣り下っていると、10時半ごろそれは突然きた。
ドスンと押さえこまれる重いアタリの後、グングンと頭を振る感触。これは大物だ。20cm、30cmの魚ではない。しかし、魚が落ち着くまで待とうと思っていたところ、フッと感触が途絶えた。何となくイヤな感触だったのでラインを手繰ってみると、、、
やっぱり、、、痛恨のラインブレイク。ドロッパーが根元から切れていた。フライの選択に間違いはなかったが、一昨シーズンから使っているこのフロロ2号、もう何度も切られているしやっぱり強度に問題があるようだ。
慌てて2.5号のフロロでドロッパーを作り直したが、時すでに遅し。その後も何か所か回ってみたものの反応はなく、14時頃納竿して帰路に就いたのだった。それにしてもあの魚、何だったんだろう?
この時期はコイも水生昆虫を捕食していてウェットフライに掛かることもあるでコイかもしれないし、以前山形ではウェットフライでスモールマウスバスを釣ったこともあるので、スモールの可能性も否定できない。
ただ感触がヤマメ系だったような。。。ヤマメだとすると特大のヤマメ。ひょっとするとサクラマスだったんじゃないかとさえ思う。問題がありそうだとは言え、昨シーズンは何本ものサクラマスを釣り上げたラインだ。そう簡単に切られるものではない。
関東でモドリと言われる短期降海型のサクラマスは普通のサクラマスよりも遡上時期が遅くて3月に遡ってくることはないと思うけど、本物のサクラマスならどうだろうか?関東の川でも海で1年過ごした60㎝前後のサクラマスが少ないながらも揚がっているらしいし。
そういう魚なら早ければ早春から遡上が始まっているはずで、今の時期遡上していてもおかしくはないかも?ということでがっかり続きだったこの川も俄然やる気が出てきた。しばらくは本腰を入れてやっていこうと思う。