2日目の2024年4月1日(月)、この日は曇りで午後からは雨もパラつきそうな予報。
ただ気温は高めなのでチャンスはありそう。曇り空のおかげで冷え込みもなく快適な朝を迎えたのだった。ただ気温が下がらなかったためか水位はほとんど変わらず大増水が続いている。昨日は水は多すぎだけど増水して笹濁りという悪くないコンディション。というか絶好のコンディション。にもかかわらずウェットフライにもストリーマーにも反応がなかった。ただストリーマーと言ってもベイトフィッシュを意識した小ぶりなものを使った。
この増水で魚が遡上を意識しているとすると、そういうエサっぽいフライよりもアトラクター的なフライの方が効く状況かもしれない。あくまで川を見てからだが、今日はサクラマス釣りに使っている大きめのチューブフライを使ってみようかと考えていたのだった。
ということで今日はいきなり本命ポイントへ。7時半ごろから釣り開始。水温は11℃とやや低め。小さめのメイフライがハッチしているけど、やはりここはアトラクターフライで行ってみることに。ハイウォーターのサクラマス釣りで一番信頼しているフライを結んだ。
増水のせいで以前バラしたときとは全く別のポイントの様相だが、幸い遥か下流によさそうな流れができている。ただ念のためポイントの頭から釣り下る。やっぱりウェットフライのほうがよかったかなあなどと思いつつ、相変わらず無反応のまま釣り下っていく。
すると核心部と考えていた場所よりもだいぶ上流で突然リールがけたたましい音を響かせながら逆転し始めた。とうとう来たか?!それ程走ることなく魚が止まったところで竿を立てると、、、乗った!これはヤマメ系の動き。
期待したほどの大物ではなさそうだけどまずまずの手応え。リールを巻いていくと抵抗することなく寄ってきた。しかし手前に来ると激しく暴れだした。大ヤマメか、サクラマスか?慎重にファイトしていると、時おり差し込んでくる朝日に照らされてピンク色っぽい魚が見えた。
なんだニジマスか。。。コイやスモールマウスバスではない安堵感とともに、ヤマメ系ではなかったがっかり感で急に緊張感がなくなる。強引に寄せて、一度掬い損ねたけど無事ネットイン!と思ったら、、、
ニジマスではなくブラウントラウト!銀ピカの魚体は居付きの魚ではなく本流を行き来している戻りブラウンか。サイズは44㎝とまずまずだけど正直がっかり。。。どうりでニジマスほどには走らなかったわけだ。この魚が前回2号のフロロを引きちぎっていった魚なのか?
その点に関しては合点がいかないが、ヒットポイントが違うとはいえ同じプール。やはりこれが幻の魚の正体と考えたほうが自然だろう。読みは外れたけど作戦は的中してようやく今シーズンのファーストフィッシュはまさかのブラウントラウトとなったのだった。
ただこれで納得できた。おそらくこの川でブラウントラウトが繁殖しているわけではなく、養魚場から逃げ出したかヤマメか何かに混ざって間違って放流されたものだろう。いわば一点もの。こんなのが狙って釣れるわけはなく、たまたま交通事故的に出会えたものだろう。
やっぱり戻りヤマメ(短期降海型サクラマス)には早すぎ、本物のサクラマスなんてそういるものでもなく、居付きのヤマメもほとんどいなさそうなこの川、この時期にまともに釣りが成立することはないんじゃないかと思えてきた。
そんなわけで、それなら狙うはやはり居付きのヤマメ、次のポイントからはウェットフライに戻してポイントを回ってみたけど案の定全く反応なし。この日昼からは曇り時々雨の予報だったこともあり、釣りは中断してタダでもらえたじゃらん限定ポイント消化のため温泉へ。
もらえた1000ポイントでは足が出るが、昼食付日帰り温泉プランというのがあり、実質タダで昼食が食べられた。先週の温泉は平日だというのにバカみたい混んでいたが、こちらはゆったりできて大満足だった。
さて、さっぱりした気分で外に出ると、天気予報は大ハズレでカラっと晴れている。ただその分爆風が吹き荒れている。そんなこともあって久しぶりに渓流に出掛けてみることに。前回と同じ支流の別の区間に入ってみた。
しかし渓流とはいえ爆風は変わらず、もろに向かい風でまともにキャストできないほど。それでもいい感じに増水して絶好のコンディションなのだか、こちらも一切反応がなく早々に切り上げることとなった。
雨など全く降りそうな気配はない快晴の空。夕方近くになってやや風が弱まってきたところで本流に戻る。薄暗くなってくるとガガンボが飛び交って、もう少ししたらヒゲナガも出てきそうないい雰囲気。
しかし相変わらず何の反応もないのがこの川。18時くらいまで粘ってみたけど敢無く撃沈となった。やっぱりまともに釣りが成立するほど魚はいないんだろうな。今日はブラウンだったけど答えが出てようやくスッキリしたのでまあよしとしたい。