2024年6月4日(火)、今シーズンは一貫して渇水気味の鮭川。
この先当分纏まった雨は降りそうもないし、もしかするとこれが最後のチャンスかも、とこの日も4時に起きるとすぐに川に向かった。朝靄の中4時半頃から釣り開始。ただ、水量は十分ながら虫っけも魚っけもなく釣れる気がしない。朝食を挟んで3ヶ所ほど回ってみたけど全く反応なし。鮭川には見切りをつけて、早くもいい感じで減水が進んでいる寒河江川に戻ることに。
とその前に、橋を渡る時見えていて気になっていた途中の丹生川を覗いてみた。ただ、流れの見た目はいい感じだし水温も15℃と悪くはないものの、思いの外小さな川で、この時期に大型魚を狙うにはちょっと水が少なすぎ。1ヶ所だけやって早々に切り上げて本命の寒河江川に向かう。
10時過ぎに到着。まずはこのくらいの水位の時にしかいい流れができないとあるポイントへ。すると予想通り魅力的な流れが広がっている。早速釣り始めるとすぐに根掛かりでドロッパー、リードともフライを失った。大して沈めているわけではないし、どうやら倒木でも沈んでいるようだ。
気を取り直して新しいフライを結び、程なく核心部へ。するとまたラインが止まった。まさかまた根掛かり?と思ったのも束の間、グワンっと大型魚が身をよじる感触が伝わってきた。よっしゃー間違いない、サクラマスだ。それも大物。
最初の絞り込みに耐えると先ほどの根に近づかせないように気をつけながら、じわじわリールを巻いて間合いを詰める。意外と大人しく寄ってきたため、本気を出させる前に勝負と一度はネットに入ったものの飛び出して暴れだした。
ここ数年使っているLサイズのインスタネット、ネットが浅いので60オーバーの魚だとちょっと苦労する。ただフライは運良くどちらも下ろしたてのピンピン。フッキングの状態に問題はないだろう。しばらく暴れさせて疲れさせると今度は無事ネットイン。
62cmと思っていたほどには大きくなかったが、異常に体高のあるメスのサクラマスだった。エサが豊富な鬼怒川なんかで釣れる、2歳魚で顔が子供のまま尺を越えたヤマメ、それをそのまま2倍にしたような雰囲気の魚だった。
これは時合いかも、とその後は昼食もそこそこにマークしているポイントを回っていくが、良型のヤマメが釣れただけ。
これもほんのり赤みが差したきれいなヤマメだったが、それ以降サクラマスの反応はなし。水は最高だし魚が入っていれば釣れそうなものだが、いないのだろうか。この先しばらく纏まった雨は降りそうにないので、新しい魚は期待できそうにない。明日はまだ入っていないポイントを中心にもう少し広範囲に探ってみることにしようか。