渓流釣りが主体だったころはストッキングフットウェーダーにウェーディングシューズの組み合わせで釣りをしていましたが、本流釣りメインの今はブーツフットウェーダー一択。
ウェーディングシューズは脱ぎ履きが面倒なのと、車でのポイント移動のとき足元がベチャベチャになってしまうので使わなくなった。それでも夏場のウェットウェーディング用にシューズだけは持っていたのだが、フェルト部分ではなくソール自体が劣化して剥がれたので捨ててしまい、とりあえず今のところ真夏に釣りをする気にはならないので代わりのウェーディングシューズは買っていない状況。
それはさておき本題のブーツフットウェーダー、もうかれこれ10年以上阪神素地のエントラントウェーダーSW-511というのを愛用している。ウェーダーは私の場合だと2シーズン持つか持たないかの消耗品なので、価格と耐久性のバランスで割り切ってこれに行きついた。
これ、以前は2万円弱くらいで販売されていたのが、アマゾンで1万円くらいになっているのをみつけて予備として買ってみたところ、どうやら品番はそのままに生地が東レのエントラントではない別の防水透湿生地に変更された上、生産国も台湾から中国に移っている模様。
阪神素地 SW-511 エントラントウエーダー チェストハイ
アマゾンその他一部の通販サイトでは未だにエントラントウェーダーとして売っているけど、実際はたぶんエントラントではないので注意。上記の阪神素地のHPではエントラントの表記はなくなっている。
とは言えこの物価上昇の折、もともとウェーダーの透湿性なんて端から大して期待していないし、多少なりとも安くなっているなら文句はない。たぶんこれからも当分はこれを買い続けることになるだろう。
そんなブーツフットウェーダーだけど、遠征から帰ると何はさておきやるのが補修。数日間釣りをしていると、じゃばじゃば漏れてくるような穴が開かなくとも、じんわり染みてくるようなピンホールはざら。
さらにこのウェーダーはブーツと生地の継ぎ目が弱点で、使っているとすぐに内側が擦れて防水膜が破れてじわじわ染みてくるようになる。ただ先日の遠征で帰宅を早める一因にもなったのはそんなじわじわ漏れではないダダ洩れ。
右足の足首あたりが冷たかったので、棘にでも引っ掛けてその辺りの生地に穴が開いたんだろう。早速帰ってから補修しようとチェックしてみると、、、こんなことがあるのか?何と今回はブーツに穴が!
おそらく最初は小さな穴だったんだろうと思うけど、ここはブーツでも屈曲して負荷が掛かりそうな部分。歩くたびに広がって今では結構な裂け目になっている。いつものようにセメダインのスーパーXかコニシのボンドSUで修理しようと思っていたけど、これは無理かも。。。
ということでいろいろ調べてみて見つけたのがシューグー(Shoe Goo)という接着剤。靴補修専用の接着剤で、靴底剥がれの補修だけでなくすり減った靴底の盛り付けもできるという接着剤。ただ販売サイトや公式サイトを見ても成分がわからない。
こういう靴用接着剤はウレタン系が定番だけど、同シリーズにシューグーS(速乾タイプ)というのがあり、これがウレタン系とのことなのでオリジナルのシューグーはウレタン系ではなさそう。硬化するとゴムになるとのことなのでゴム系なんだろう。
とりあえずシューグーの自然色(ナチュラル)を買ってみたところ、成分は未加硫炭化水素樹脂、合成ゴム、テトラクロロエチレンとある。未加硫炭化水素樹脂はゴムになる前の樹脂、テトラクロロエチレンは溶剤。コニシのG17のようなクロロプレンゴム系とも違う、反応性の合成ゴムのよう。
早速補修に掛かる。一応ニードル型のヤスリでブーツの裂け目もヤスリ掛けして荒しておいてボドキンでシューグーを塗り込み、表面にもたっぷり塗布。表面はわりとすぐに乾くのでさらに薄く広めにもうひと塗り。
ブーツの内側は塗りにくいけど、ビニール手袋を着けて指で2回ほど塗っておいた。これで負荷が掛かるブーツの屈曲部でも大丈夫なんじゃないだろうか?ということで先日の渓流釣行に投入してみたところ、結構ハードに動いてみたけど今のところ問題なし。
前述のブーツと生地の継ぎ目は結局内側も外側も1周ぐるっと接着剤を塗り込むことになる。ここにはこれまでセメダインのスーパーXを使ってきたけど、耐久性は今ひとつの感じ。シューグーは溶剤系だけに密着性がよさそうなので、ここも今後はシューグーを使ってみたい。
あと本流釣りで愛用しているターポリン製の防水ショルダーバッグ、裏側の角の部分が擦れて破れてきたのでダメ元で補修してみた。他にも何かと使えそうなこのシューグー、1本1200円ほどとそれほど安くはないけれど、100g入りでもし固まらずに最後まで使い切ることができればコストパフォーマンスも悪くなさそう。