生地ではなくブーツに穴が開いてしまった私のブーツフットウェーダー。
昨年シューグーという接着剤で修理を試みたのだが、修理後2回目の釣行となる前回の本流釣行で再び浸水し始めてしまったのだった。参考記事：シューグーでブーツフットウェーダーの修理
やはり結構負荷のかかるブーツ足首部分の割れ目を接着剤だけで塞ぐのは無理があったようだ。しかしこのウェーダーにはもう少し頑張ってもらいたいのでもう一度修理を試みることに。接着剤だけでは無理そうなので、パッチを貼るような修理が必要にるだろう。
調べてみると塩ビ製のビーチボールや子供用プールの修理に使える補修テープがいくつか売られていて、塩ビ製のブーツ（長靴）の修理にも使えそう。
この中ではゴリラテープが一番強力そうではあるが結構高い。私の贔屓で一番安い3Mのビニール補修テープを買ってみようかとも思ったが、やっぱり所詮接着ではなく粘着テープ。現場での応急処置にはよさそうだが、恒久的な修理用としては心許ない。
やはりパッチを接着剤で貼り付けるほうがよさそうな気がする。となると接着剤をどうするか？シューグーでもよさそうだが、調べているとパンドー156Aというのがよさそうに思えてきた。私か好きなウレタン系（経験的にシリコン系よりもウレタン系のほうが接着力は強い気がしている）。
スリーボンド ウレタン系強力接着剤 パンドー156A
ゴムボートやSUP、フローターなどの修理にも活用されているようだ。上記の補修テープ類には「人命にかかわる浮き輪などには使用しないでください」と注釈があるが、こっちなら人命に関わりまくる水遊び道具類全般に使われているようなので安心感がある。
ちょっと高い（私が買ったときは1500円くらいだった）し量も多すぎるが、接着剤マニアの私としては試してみるほかなかろう。フローターも持っていることだしウェーダーの修理以外にも活躍してくれそう。
最近はシリコン系のスーパーX、ウレタン系のボンドSUなど無溶剤系の弾力接着剤が多く出回っていて私もいろいろなところに使っているが、こちらは溶剤系。溶剤系は体に悪いのと、硬化後に収縮する（肉盛りがしにくい）以外デメリットはなく、接着力は無溶剤系よりも高い気がしている。
それはさておき早速修理に掛かる。補修に使うパッチは、ダイソーに行って同系色（カーキ）の塩ビ製品はないかと探してみたけど見当たらなかったので、透明な塩ビシートがポケットに使われているポーチを買ってきてこれを使うことに。
まずは前回補修したシューグーの被膜を、カッターの刃の背を使ってこそぎ落とす。さらに接着剤の付きがいいようにサンドペーパーで荒しておいた。
ポーチを分解して取り出した塩ビシート。これを楕円形に切り出して、一応こちらにもペーパー掛けをしておいた。パンドーは溶剤系なので、接着する両面に塗布した後5～10分置いておいて溶剤を飛ばしてからくっつけるタイプ。
なので5分ほどおいて貼り合わせてみたのだが、、、全くくっつかない！養生時間を取り過ぎたわけでもないのに、と訝しみながらも焦ってもう一度接着剤を塗って貼り合わせると今度はくっついたものの、、、
周りが浮き上がっているし、接着剤のカスが噛んできちんと貼れていないし、慎重に万全を期してやったつもりがまさかの失敗！後で箱の注意書きを読んでみると、「10℃以下では結晶化するので温めてください」とあった。
10℃以上はあったと思うが、11～12℃の寒い日だった。くっつかなかったのは薄塗りした接着剤の被膜がすぐに結晶化してしまったからのようだ。中に噛みこんだカスは結晶化した接着剤だろう。ドライヤーで温めながらやるべきだった。。。
ただ、やり直そうかとも思ったけどすでにちょっと引っ張ったくらいでは剥がれないくらいに付いている。とりあえず今回はこのまま進めることに。浮き上がった端の部分はできるだけハサミで切り取って、上から2回ほどパンドーでコーティング。
納得はいかないが、一応これで完成とした。今シーズンはこのウェーダーで乗り切りたいのだが、果たしてどうだろうか？念のため現場での応急処置用にダクトテープを装備に加えて次回の釣行に臨むことにしたい。むしろペロッときれいに剥がれてくれればもう一度修理し直すんだけど。。。
ちなみに生地が破れた非透湿ウェーダーのほうは、透湿ウェーダーのようなアイロンで熱圧着するタイプではなく、パッチと接着剤の補修キットが付いていた。見るとその接着剤も溶剤系ウレタンだったので、こちらもついでにパンドーでやっておいた。
総メッシュのウェーダーは外側からしか貼れないのが難点。今度はちゃんとドライヤーで温めながらやったのできちんと貼れてそう。ただ、もう温かくなってきた（温かい日を狙って釣りに行く）ので今後このウェーダーはバックアップに回ってもらう予定。
