2025年8月13日(水)、この日はスピティ南西の端にあるチャンゴという村で朝を迎えた。
6時頃目が覚めたので旅日記の作成などをこなし、7:20頃朝食へ。窓の外を見ると、ちょうどレコンピオ方面行きのバスが到着したところだった。今から思うと、これに乗ればよかったかなあ。。。
朝食はこの時間でも開いていたPemba Fast Foodというところに入ってみたが、やはりあるのはパラタくらい。アルーパラタを注文。
ヨーグルトも付けてもらった。パラタだけに可もなく不可もなく。食後にチャイを飲んで70ルピーと、物価が平地価格なのはよかった。
ここの女将さんが英語を話したのでレコンピオ行きのバスについて聞いてみると、次のバスは10:30〜11:00、その次は夜しかないとのこと。ここでもう1泊することも考えたが、ホテルの居心地も今いちなので次の便で移動することに。
その前に村の散策。
門を潜って、急斜面の小道を登って村の中へ。
石垣が続く村内の道。両側の木にはリンゴがたわわに実っている。
ゴンパが見えたので、細い路地に入って行ってみる。
山裾に広がるチャンゴ村。
狭いエリアに家が密集しているのがわかる。
対岸の崖の上にもゴンパがあるけど、あそこまで登るのキツそうなので行くのは止めておくか。
村内の路地を探索。
細い路地だけどきれいに舗装されている。水道管はむき出しだけど。
牛が通るときはこっちがよけるしかない。
牛の視線が気になるチャンゴ村。
この辺りが村の中心っぽい。軽食屋は数軒あったけど、宿泊施設は見当たらず。
まだ時間に余裕があるので、やっぱり崖の上のゴンパに行ってみることに。Tashi Thongyang monasteryというらしい。
案内に従って脇道に入る。
沢を渡って対岸へ。
一応車が通れそうな道が上まで続いている。
途中からは歩行者用のショートカットがあった。
ゴンパに到着。タシトンギャンモナストリー。中に尼さんがいたのでジュレーィとあいさつ。
こちらが本堂か。
マニ車を回して1周しておく。
ゴンパはともかく、見どころはやはり上からの景色。扇状地に広がるチャンゴ村が一望できる。黄色い屋根が先ほど行ったゴンパ。
山裾のほうにも集落がある。その間に広がる森林はほとんどリンゴの木だと思われる。
スピティ川上流方面の眺め。
さて、満足したところでそろそろ帰ろう。
村の入り口に戻ってきた。
さっきの女将さんに10時には待っていたほうがいいと言われたので、急いで荷物を纏めて10時にチェックアウト。
チャイ(10ルピー)を飲みながらホテルの前の椅子に座ってバスを待つ。
スピティ川の支流に架かるチャンゴ橋。
その袂に村の入り口の門があり、その周りに商店と食堂、ホテルが固まっている。
牛がやって来た。
と思ったら急接近。
しかし、待てど暮らせどバスはやって来ず。もうとうにお昼を回っているが、いつバスが来るかわからないので、うかうか食事もできない。
いい加減お腹が減ってきたので商店でチョコビスケット(30ルピー)を購入。
袋を開けた瞬間犬がわっと近寄ってきてビビった。最後の1枚を割って分けてやったつもりが、全部黒い犬食べられた。
さて、時刻は既に14時を回っている。待っているのは昨日私が乗った、定刻7:30発のシムラ行き。今日も何かあったんだろうか?高々90kmの距離だが、昨日は20:20着だったのでまだまだ遅れる可能性は十分ある。しかしもう限界。15時まで待って来なかったら、諦めてここでもう1泊しようと決めた。
すると待つこと4時間半、もう完全に諦めていた14:35遂にバスがやって来た!やはりたぶん何かあったんだろう、乗客は1人しか乗っていなかった。それはともかくようやくチャンゴ脱出。今日はここからさらに90kmほど進んでスピローという町まで行く。チャンゴからスピローまでは240ルピーだった。
昨日チェックポストがあったスムドは中国国境に近く、軍の基地があるからだろうか、ここからはこれまでとは打って変わって高規格の道路となった。7年前はこんないい道じゃなかった気がするので、ここ数年で整備されたものだろう。
ただ、相変わらず猛烈なアップダウンのジグザグ道なのだが。。。
チャンゴからは一気に標高を上げて、スピティ川の遥か上を進んでいく。
マリン村の集落が見えてきた。
遥か谷底にも別の集落がある。何でわざわざあんなところに住むのか、全く気がしれない。
今度は一気に下って狭い谷底へ。川はスピティ川が合流するサトレジ川。地域的にはスピティからキナウルに入る。
狭いゴルジュの岩盤を無理やり削ったような道を進む。ただ、道路は広い2車線で抜群にいい。
プー(Pooh)の手前に最後のチェックポスト。ここは車掌がパーミッションを持っていって手続きしてくれた。
さらにサトレジ川を下っていき、
まだ十分明るい17:00、今日の目的地スピローに到着。ここもかなり小さな町というか村だが、
ハイウェー沿いだけは結構な賑わい。私の好きな宿場町の雰囲気。
早速宿探しに掛かる。目に付いた中であまり高そうではないHighway Innというホテルに行ってみると、
めちゃくちゃきれいないい部屋が800ルピーのところ、粘って600になったのでここに決定。テーブルもあるし、ベッドサイドにコンセントもあって最高レベルだが、惜しむらくはたぶん1晩しか滞在しないこと。
落ち着いたところで町の散策。と言っても事実上ハイウェー沿いの200mくらいしかないので一瞬で終了。
さすがにキナウルだけあって、半分だけ緑色のフェルトの折り返しが付いた独特のキナウル帽を、男性はもとより女性でも被っている人が多い。
雑貨屋兼ティーストールでお茶休憩。
ここもチャイ1杯10ルピー。ようやくインド本土に帰ってきた実感。
一旦部屋に戻って18時半頃夕食へ。この町もチベット系食堂が目立つが、最近ちょっと食傷気味なのでインド料理が食べられそうなHimani Bhojnalayaという食堂に入ってみた。ここもやっているのはチベット系の人だったが、狙い通りターリがあった。
出てきたのは思っていたよりちゃんとしたベジターリ。山盛りご飯にチャパティ4枚、おかずも追加してくれて、食べられないので断ったが、チャパティも追加してくれそうな勢い。久々にうまいターリを存分に満喫できたのだった。専門店ではない店でこのクオリティなら150ルピーでも大満足だった。後は手早く水浴びと洗濯を済ませてこの日は終了。