2025年11月9日日曜日

初めてのPayPayカード海外キャッシング

 海外旅行での現地通貨は専らセディナマスターカードのキャッシングで調達している。

しかし先日インド・バングラデシュ旅行の後半に立ち寄ったタイでなぜかセディナカードが使用不可になった。銀行を変えてもダメ、日を改めてもダメ、もしかするとバングラデシュでのキャッシングが怪しまれてカードに制限が掛かっているのか?

予備のカードはいくつか持っていたが、タイでは現在ATM使用料が250バーツ(約1200円!)も掛かるのでwiseのデビットカードは却下。他にはネット上で繰り上げ返済できるエポスのVisaカードがあるが、こちらはカード会社の手数料が1万円未満は110円、1万円以上は220円掛るのが難点。

そこで今回は初めてPayPayカード(Visa)でのキャッシングを試してみることに。PayPayカードはカード会社側のATM手数料が無料だし、電話か有人チャットで繰り上げ返済できるらしいのだ。手間は掛かるが、有人チャットならコストは抑えられるだろう。

ということで早速PayPayカードで3000バーツ(約14000円)キャッシング。翌日カード会社のHPを見てみると、まだ利用金額は0で明細は上がっていない。翌々日確認したところトップページ利用金額はまだ0だったが、試しに「請求明細を確認する」を押してみると薄字で未確定の金額が上がっていた。

この時点で繰り上げ返済できるかは不明だが、一応チャットに繋いで確認してみることに。繰り上げ返済時の有人チャット利用手順は下記の画像の通り。しかし全然繋がらない。利用可能時間が日本時間9:30~17:30と短い中、混雑するという9:30~10:30、12:00~13:00を避けても一向に繋がらない。

PayPayカードのHPより

「混雑時は10分前後掛かる場合があります」みたいな注意書きがあったが、10分前後なら5~15分くらいで繋がるものと思っていたら大間違い。結局30分待っても繋がらないので諦めて、別の時間帯に再度試みたが、その時も30分以上待っても繋がらなかったのだった。

さらにその翌日、この時はナコンパトムという町で泊まろうとしたホテルのチェックイン時間が12時からで、まだ1時間くらい時間があったのでホテルのロビーで再びチャレンジ。この3日後(中2日)の時点でようやくトップページに利用金額が表示されていて、金額が確定した模様。

相変わらず全然繋がらない中、この時は暇にまかせて30分経過後も粘っていると、なんと40分後にようやく接続。いくつかやりとりした後金額と振り込む金融機関の口座情報を教えてもらって何とか中2日で返済が完了、セディナカードの場合と同等の金利に抑えることができたのだった。

しかしこちらは40分も待たされたというのに、有人チャットは接続後1分以内に返信がないと終了するという不親切さ。40分もスマホ画面から離れられないのはかなり苦痛だし、時間もバカにならない。それならエポスカードに100円200円の手数料を払ったほうがマシかも。

「10分前後掛かる」じゃなくて「1時間前後」に表記を改めてほしいところ。これから使う人はその覚悟で臨んだほうがいい。そんなわけで使い勝手は相当悪いPayPayカードの繰り上げ返済だったが、いざというときには使えることはわかった。

私の場合、カード会社のHPにログインするのに日本で使っている携帯番号に認証番号を送ってもらう必要があるが、タイなど電波状況のいい国ではほぼどこでもローミング電波が拾えるので今回は問題なかった。とは言え僻地では無理そうなので、予めアプリを入れておいたほうがいいかも。

ところで使えなくなったセディナカード、帰国後カード会社に確認してみると特に制限は掛かってないとのこと。試しに実店舗のセルフレジでやってみたところこちらも使用不可で、どうやらICチップの磁気不良だったみたい。結局カードを交換してもらうことになった。

というわけで、クソ面倒くさいけど一応現地から繰り上げ返済できるPayPayカードでの海外キャッシング。今回のようにメインのカードが使えなくなることもあるし、地域によってはVisaかMasterのどちらかにしか対応していないATMもあるので、保険として持ち歩くのは悪くないか。