2018年12月25日火曜日

セミリタイア2年目のiDeCo運用方法を考える

私は今年の4月に勤めていた会社を退職し、それまで積み立てていた確定拠出年金をiDeCoに移管したのだった。

参考記事:セミリタイアラーのiDeCo活用計画


セミリタイア後のiDeCo運用方法を改めて考える


iDeCoのメリット

iDeCoのメリットをごく大雑把に言うと次のようになる。

  1. 拠出金が非課税になる
  2. 運用中の資産のスイッチングが非課税でできる
  3. 売却益が非課税になる(ただし60歳以降でないと解約できない)

というように、NISAなどに比べても破格の条件が適用される。もちろん、人によっては60歳以降にならないと解約できない点は大きなデメリットになるかもしれないが、老後への備えと考えれば私にとっては全くデメリットとは思えない。

特に働いていて収入がある人にとっては、1の拠出金が非課税になる点が非常に大きく、大まかには拠出金の15%分、次年度の税金が安くなるわけだから、iDeCoが利回り15%の運用方法と言われたりする所以でもある。

セミリタイア後のiDeCo運用方法

セミリタイア1年目で多少の給与収入のあった今年は、来年の税金負担軽減のため、最大額の67000円を毎月拠出したのだった(本来68000円が最大額だけど、付加年金を収めている場合は67000円が上限になる)。ただ、セミリタイア2年目となる来年は収入が激減する見込み。少し働くつもりではいるものの、控除額内に収まるくらいにするつもりにしている。そうなると、iDeCoの最大のメリット、1の拠出金が非課税になることによる恩恵はなくなることになる。

とはいえ、上記2と3の条件だけでも十分に魅力的で、特に2の非課税でスイッチングできる点に関しては、自分の資産状況や景気状況によって自由にリスク資産↔無リスク資産の入れ替えができるという大きなメリットがある。通常資産のリバランスは、手数料や税金を考慮すると半年ないし1年に1度が最も効率的と言われているけど、iDeCoに関しては何度でも好きなだけやれることになる。

ここで一つの選択肢となるのが、拠出を停止して「運用指図者」になるという方法。収入がなくなる場合、これが最も家計への負担が小さくなる方法だと思われる。ただし、iDeCoのデメリットとして、拠出や運用に対して手数料が発生する点に注意する必要がある。

iDeCoの手数料

iDeCoの手数料は、運用に関する手数料として、月64円(年間768円)は必ず掛かってくる。また、拠出を続ける場合、1回の拠出に対して103円、つまり毎月積み立てるとすると年間1236円、合計2004円の手数料が掛かってくる。運用指図者になれば拠出に関する手数料は掛からないので、年間786円で運用できることになり、セミリタイア後のiDeCo運用方法としてはベストかもしれない。ただ、私としては上記2、3のメリットが非常に魅力的に思えるため、もう少し拠出を続けようと思っている。

ここでも考慮する必要があるのが、iDeCoは拠出金の最低額が月5000円(年間60000円)と決められている点。もし最低額の5000円を毎月積み立てようと思うと、そのたびに103円、つまり2%以上の手数料を取られることになる。そう考えると、iDeCoの積立ては月10000円でも手数料負担が大きすぎて、20000円以上、できれば30000円くらい積み立てないと割に合わなと思えてくる。

セミリタイア2年目のiDeCo

ただ、これもiDeCoには救済措置的な仕組みがあり、毎月拠出ではなく、任意の月に拠出できるという仕組みも準備されている(ただし、12月は必ず拠出する必要がある)。そこで私は来年は12月に1回だけ60000円拠出することにしたのだった。こうすれば、年間の手数料は871円で済むことになり、それほど大きな負担にならずに資産を積み増すことができる。

そんなわけで10月のある日、口座を開設しているマネックス証券に電話して変更手続きの書類を取り寄せてみた。これがまたいかにもお役所仕事的な回りくどくてわかりづらい書類で、一応書いてみたけど不安だったので再びマネックス証券に電話していろいろと確認することになった。するとやはり書き方が間違っていて、書き直すはめになったのだけど、1点念を押されたのは来年分の変更手続きは11月に書類が着くように送ってくれとのことだった。



そうして12月のある日、ようやく手続き完了の知らせが届いた。一応希望通りに変更できている模様。投資する商品は今年と同様無リスク資産のみずほDC定期預金にする。そうしながら、上記2の非課税でスイッチングできるメリットを生かし、全体の資産状況をみながらリスク資産に組み替える(リバランスする)という作戦。まあうまくいくとは限らないけど、とりあえずセミリタイア5年後、完全リタイアを目指している2022年まではこんな感じでやってみる予定です。

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