2019年2月21日木曜日

ジャイガオンからブータンに潜入~インド・バングラデシュ旅行20日目

2019年2月18日(月)、昨日アッサム州から西ベンガル州のコーチビハールにやって来た私は、次の目的地シッキムに行く前にジャイガオンという町に寄り道することにした。
ジャイガオンはブータンのプンツォリンと接する国境の町。


この日も7時すぎに朝食に出かける。昨日夕食を食べた町の繁華街と思われたところに行ってもるも、まだ全然店は開いていない。なので町の北の方にあるバスターミナル周辺に行ってみることにした。


さすがにバスターミナル周辺はこの時間でもにぎわっており、何軒かの食堂の前には大きめのプーリが積まれている。その内の一軒に入ってプーリを注文してみた。


出てきたのは大きなプーリの真ん中を割ってサブジをぶっかけたもの。初めて見たけど、プーリも普通のチャパティを揚げたものではなく、パラタかナンの生地を揚げたようなもので中までそこそこ詰まっていて食べ応えがある。おいしく頂いて50ルピー。


食後は散歩がてらぶらぶら歩き回ってみる。コーチビハールは昨日の印象通り、あまりごちゃごちゃしておらず、簡素な雰囲気。町は碁盤目状に整備されていて、あまりごみごみしておらず、ある意味インドっぽくない。


町の見所はバッキンガム宮殿に倣って造られたというコーチビハール宮殿か。入場料25ルピーを払えば中に入れるみたいだけどそこまで興味はないので外から見学した。あとは湖(池)がたくさんあり、周りにイギリス植民地時代のものと思われる建物もあったりして雰囲気はある。


午前中いっぱいコーチビハールで過ごそうかとも思っていたけど、朝の散歩で満足したので次の目的地ジャイガオンに向かうことにした。9時前にホテルをチェックアウトし、再びバスターミナルに戻る。


ジャイガオン行きのバスはすぐに見つかった。バスターミナルのカウンターでチケット(60ルピー)を購入し、教えられたバスに乗り込む。結構込んでいるけど何とか座ることができた。


バスは9:20頃コーチビハールを出発。途中さらに乗客を乗せてぎゅうぎゅう詰めで走ること2時間ちょっと、11:40頃ジャイガオンのバスターミナルに到着した。


コーチビハールではオートリキシャはほとんど電動立ったのに比べてジャイガオンはほとんどエンジン式。大型のトラックが多いこともあり、ものすごく空気が悪い。それでも、ブータンとの国境の町らしく、早速有名な着物のような民族衣装を着たブータン人を見かけてテンションが上がる。


とはいえまずはホテル探し。町の南にあるバスターミナルからメインストリートと思われる通りを北に歩きながらホテルを探す。しばらく全然見つからず不安になりかけたとき、色あせた看板の一軒のホテル兼食堂を発見。入ってみると広めのシングルルームが400ルピーとのこと。


お湯が出ないのが気になったけど、400ルピーの値段に負けてここに決定。一応窓はあるけどすぐ横が壁で全く光りは入って来ず。若干不満はあるものの、この日はあっさりホテルが見つかったのだった。


落ち着いたところで早速ブータンに出かけてみる。ここは国境周辺に限って両国の行き来が認められているようで(少なくともインド人とブータン人は)、正式にはどうか分からないけど、日本人もブータン人と見た目が変わらないためか、咎められることもなくブータンに行ける。個人での自由旅行ができないブータンではその一端が垣間見れる貴重なスポット。


ジャイガオンのメインストリートをさらに北に歩いていくと、唐突に大きな門が現れる。どうやらこれが国境らしい。ただし、こちらは車両専用のようで、歩行者はその脇にある通路から出入りする。インド人やブータン人に混じって歩いていくとあっさりブータンに入れた。


ここは町同士が隣接しているので国境越えの越境感は満載。すぐに別世界に足を踏み入れるようなスリルがある。国境を越えてもインド人は多いし、普通の洋装の人も多いのだけど、やっぱり独特の民族衣装にはそそられる。


男性は膝丈の着物のような服に黒のハイソックスが標準の様子。ちょっと不思議な感覚。女性の巻きスカートに丈の短いスーツのようなブラウスのような衣装はかっこいい。そしてイメージと違って170cmの私より背が高くてすらっとした女性も多いのに驚く。


既に13時を廻っているので適当な食堂に入ってみる。ブータンは仏教国だけあって飲酒も普通なのか、レストラン兼バーのようなところが多く、昼間っから飲んでいる人も見かけた。ショーケースの中からおかずを2品選んでみた。


右下の茶色っぽいほうは何かのゼラチン質の肉の煮物で個人的にはいまいちだったけど、白っぽい方はまさにクリームシチューで非常においしい。ただ、具が牛肉の他はシシトウのような大きめの唐辛子と普通のトウガラシでかなり辛め。あと赤みがかったご飯に添えられたキムチのような漬け物もおいしい。


値段は150ルピーくらいを想定していたけど、実際は250ルピーとかなり高めだった。ブータンは物価が高いのかな。ちなみにプンツォリンではインドルピーが普通に使えました(逆にジャイガオンでもお釣りにブータンのお金を返されそうになったりもする)。


食後もしばらくぶらついていたけど、もともとの曇り空からついに雨が降ってきたため、インドに戻ることに(当然正式な手続きは踏んでないのでブータン側に泊まることはできないし、プンツォリンから先に進むこともできない)。整然としてゴミ一つ落ちていないブータンから雑然としてゴミゴミしたインドへ。私の場合インドのほうがしっくりくる。


ホテルに戻って気合いで水浴びし、洗濯を済ませる。あとは読書でもしながらのんびり過ごすことにした。19時を廻ったところで夕食に出かける。夕食は普通のインド料理屋でフィッシュカレーを注文。


このフィッシュカレーはココナッツミルクが効いていてとてもおいしかった。値段は130ルピー。結構お腹も膨れていたのだけど、やたら目に付くモモ(チベット風ギョウザ)の屋台が気になって一皿食べてみることに。


チリソースがこれまた非常に辛いのだけど、なかなかおいしい。一皿10個くらい入っているのだけど、他の人を見ていると次から次ぎにお代わりして、私が見ていただけでも3回お代わりしている人もいた。私は既に夕食後だったので一皿(20ルピー)で満足。口の中の辛さを鎮めるため、チャイ(5ルピー)を飲んでホテルに戻った。

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