2019年2月24日日曜日

南シッキムのジョレタンに寄り道~インド・バングラデシュ旅行23日目

2019年2月21日(木)、ガントクの夜は想像以上に寒かった。
ダウンジャケットを着ても毛布1枚では寒く、ようやく明け方に大きめの毛布を二つ折りにして2枚重ねのように使うことを思い至ったのだった。ただ、うとうとしながら時計を見ると既に7時前。起き出して朝食に出かけようとするも、ホテルの出入り口は施錠されている。周りに従業員はいないし、あきらめて部屋に戻り、先に荷物をまとめることにした。


今日はとりあえずパスポートチェックを受けるため、西ベンガル州との州境にあるランポ(Rangpo)に戻ることにする。8時前に行ってみるとようやく玄関が開いていたのでそのままチェックアウトし、バスターミナルに向かう。小雨がぱらつく肌寒い朝だった。途中で見つけた軽食屋に入ってプーリとサブジで朝食にした。


これで50ルピー。大抵のところでは30ルピーくらいのはずだけど、ガントクはインド人向け観光地のようなところなので物価が高い模様。バスターミナルに着くと、ランポならそのシリグリ行きのバスに乗れ、とのことで言われたバスに乗り込む。バスは8:40頃ガントクを出発、ランポまでは50ルピー。


朝の渋滞なのか、延々と連なる車とともにのろのろ進み、10:40頃ランポに到着。チェックポスト(外国人登録事務所)に行ってみると、何の問題もなくあっさりスタンプを貰えた(シッキム入域に際してはパスポートとパーミッション両方にスタンプが必要)。


さて、ここからどうするか思案する。今回のシッキム行きの最大の目的はヒマラヤ第2の高峰カンチェンジュンガを眺めること。それに最適なのはペリン(Pelling)という町とされているのでペリンに行きたいのだけど、ランポからペリン行きの便は出ていない。今日のところはガントクに戻るかとも思ったけど、寒くて物価の高いガントクはあまり気が進まない。


ガントク行きの呼び込みをしているジープの運転手に聞いてみると、まずジープでジョレタン(Jorethang)に行き、そこでペリン行きに乗り換えればいいと教えてくれたのでとりあえずジョレタンを目指すことに。


ジープ乗り場に行ってみると、ランポ発の便は既に終わっているが、ジョレタンから来る便がやって来るはずとのこで待つことにする。どれぐらい待たされるのかと思っていると意外にすぐ、30分後くらいにやって来た。それから客が集まるのをもう30分くらい待って12:20頃ランポを出発。


途中工事で交互通行があったりして約50kmを2時間くらい掛け、14:20頃ジョレタンに到着。ランポからは120ルピーだった。ジョレタンは、ダージリンからシッキムに入る場合に通過する町で、特に観光目所があるような場所ではない。


ただ、降りてみると小じんまりしているけどなかなか雰囲気が良くて、ホテルの看板もちらほら見えるので今日はここで泊まってみることにした。新しめのホテルはパスして、安そうなところを覗いてみる。すると2軒目のHotel D-zongriというところでまあまあの部屋が600ルピーで見つかったのでここに決定。


かなりくたびれているけど広めで窓もあるツインの部屋。シングルでもっと安いところの方がよかったけど、シッキムではこのくらいの価格が妥当と判断。もう15時を回っているけど、お腹も減っているので軽く遅めの昼食に出かけることに。


ホテル近くの路地にあるスナック屋でスナックを食べてみた。左の半円状のものはローティでカレーを包んで揚げたようなもの。カレーまんのようでおいしい。右の四角い方は、意外にも甘い味で、パラタに砂糖をサンドして折り畳んで揚げた感じ。しかもただ甘いだけではなく、香辛料(クローブ)が効いていて何ともいえないサッパリした甘さ。久しぶりの甘い味に思わずもう一つ食べたのだった。3つで30ルピー。


食後は町を散策。小ざっぱりしているけど、ガントクのようなツーリストタウンではない庶民的な雰囲気が好印象。屋台こそ出てないけど、路地裏のいたるところにファーストフードの店があり、ちょっとした商店でチャイやモモを出したりもしている。地元の人たちが気軽にモモを摘まんでいるようなところがいい。


住民はインド系と東洋系が半々くらいのイメージ。チベット家屋が建ち並ぶような街並みではないけど、カラフルな建物が建ち並ぶ街並みはある種独特の雰囲気があり、これがシッキムの雰囲気なのかなあと思ったりした。


それはそうと、ここ数日時折薄日は射すものの、霞がかかったような曇り空が続いている。この時期はすっきりとした青空を期待していたけど、日本で言うと春先のようなぼんやりとした天気(実際この辺りでは春が近いんだと思うけど)。滞在期間中に山の景色を拝めるかは微妙な感じ。


一旦ホテルに戻り、水浴びと洗濯を済ませることに。バスルームにHとCの蛇口があるので試しにHを捻ってみるとお湯が出た!インドでよく見かける電気式のタンクがないのでお湯は出ないと思っていただけにうれしい誤算。思う存分お湯を使うことができた。


19時前になったところで夕食に出かける。今日はファーストフードをはしごしてみようか。1軒目ではトゥクパ(30ルピー)を注文。


これは正統派のトゥクパではないような気がするけど、これはこれでおいしい。ちょっとインド人の味覚に寄せた感じのカレー風味のトゥクパ。スープがしっかりしていてコスパは抜群。これで30ルピーは安すぎる。次は昼間に寄ってチャイを飲んだ商店でモモを注文。フライパンの上ではチョーミンが焼かれていたけどさっきトゥクパを食べたのでこれは我慢。


こちらはマイルドなチリソースがなかなかいける。8個で40ルピー。結局昨日と同じモモとトゥクパになったけど、味といい値段といい、昨日よりも全然満足度の高い夕食となった。


関連記事:ジョレタンからペリンへ~インド・バングラデシュ旅行24日目

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