2019年2月16日(土)、現在インドのアッサム州グワハティに滞在している。
アッサムという地名にはなんとなくエキゾチックな響きがあり、昔から個人的に惹かれるものがあった。
馴染みのない場所なのに名前を知っているのは紅茶で有名だからだろうか。それはともかく、バングラデシュからインドのメガラヤ州シロンに入った私は、アッサムがどんなところなのか期待に胸を膨らませてやって来たのだった。
ところが来てみた第一印象は、ごく普通のインドの町。シロンで感じたような新鮮な雰囲気は全く感じられなかった。滞在しているのがパルタンバザールという比較的新しく開発された地域だからだろうか。ここはホテルがいくつも連なっている場所だけに、地元の人よりも余所者が集まっている場所なのかもしれない。
パルタンバザールにはいくつも食堂やレストランはあるのだけど、パンジャブ料理や南インド料理屋ばかりでアッサム料理(そんなのがあるかどうかは知らないが)の店は全然見かけないのだった。
ということで、この日の朝食もとくに期待せずホテル近くの食堂に入った。いつものようにローティーとサブジを注文しようとウェイターが言うことに適当に頷いているとこんなのが出てきた。
パニール(チーズ)入りのカレーとローティー。あとゆで卵が出てきたのだけど、これはオムレツに代えてもらった。それなりにおいしかったけど、これだけで90ルピーも取られてなんだかがっかり。
今日はホテルを引っ越そうと、午前中はホテルをいくつか当たってみた。旧市街だという駅の北側にも行ってみたけど、どこも部屋はないと断られた。仕方ないのであきらめて、現在滞在しているHotel Vandanaにもう1泊することにした。
お昼近くなったので、今日は昼食がてら、グワハティの名所をまわってみることにする。まず、コットン大学近くに出ている露店で昼食。適当に他の人が食べているものを注文。
ターリのようなもので、味は可もなく不可もなく。50ルピーの値段なりと言ったところ。パルタンバザールではチャイは1杯10ルピーだけど、この辺り(パンバザール周辺)は5ルピーなのがありがたい。
まずはヒンズー教のカマーキャ寺院に行ってみる。カマーキャ寺院寺院はグワハティから10kmほど離れたブラフマプトラ川沿いの丘の上に建っているらしい。コットン大学近くのカチャリ・バススタンドからバスが出ている。
カマーキャ寺院まではバスで30分ほど、10ルピー。インド北東部で最も権威のあるヒンズー教寺院とのことで、インド人参拝客が多い(外国人観光客は全く見かけず)。たぶん日本人が有名なお寺や神社に参拝に行くのに近いのか。何となく金比羅山なんかに近い雰囲気を感じた。
内部は土足厳禁。なぜかヤギがたくさんいるので糞が散らばっていて、踏まないように気をつけて歩く。特に見応えがあるというわけでもなく、インド人参拝客に混じってちょっとした縁日のような雰囲気を味わえるのが良さかな。
一通りまわってカチャリ・バススタンドに戻り、今度はそこから歩いて10分くらいの、昨日もやって来たウマナンダ寺院への渡し場に行く。ウマナンダ寺院はブラフマプトラ川の小島にあるヒンズー教寺院。
着いたらちょうど船が出るところで待たずに済んだ。ウマナンダ寺院があるピーコック島まで20ルピー。10分ほどのクルーズでピーコック島に到着。
こちらもインド人参拝客に混じって参道を上っていく。寺院を見学し、島を1周する遊歩道を歩いて船着き場に戻る。
建物的にはカマーキャよりも見所はなさそうな感じ。ハイライトは片道10分くらいだとは言え、アジアを代表する大河の一つ、ブラフマプトラ川の船旅だと思う。帰りはチケットは必要なく、行きの20ルピーだけでいいようだ。
帰りは明日の移動のチケットを取るため、鉄道駅に寄っていくことにした。グワハティから先は西に進んでシッキム方面に行くつもりだけど、通常おそらく旅行者が立ち寄るのはシリグリという交通の要衝。ただ、グワハティからシリグリまではバスで10時間以上掛かり、夜行での移動が一般的みたい。
私はできるだけ夜行バスでの移動は避けることにしているので、途中どこかで1泊しようと地図を見たところ、ドゥブリ(Dhubri)という町が目に付いたのだけど、ドゥブリ行きのバスは12時発の1本しかなく、それでは到着が夜になってしまう。
それも避けたいので、いろいろ調べているうち、もう少し西のコーチビハールというところに鉄道で行くプランが浮上してきたのだった。ネットで調べてみると、5時間くらいで着く昼行便があり、幸い席もある模様。
駅に行ってみると、予約カウンターは別の建物だと教えられ、行ってみると、一応高齢者、障害者、外国人旅行者の優先窓口があったので並ぶ。それほど並んでいる訳でもないのにかなり待って順番が来たところでスマホの画面を見せるも、申込書を書いて出直すように言われ、別の窓口で申込書をもらって記入し、再び並び直す。
短パン姿で行ったので脚を蚊に刺されまくられながら、1時間半くらい掛かってようやくチケットをゲット。グワハティ9:45発、ニュー・コーチビハール14:45着予定の便、SLクラス(スリーパー)が305ルピーだった。これで明日はコーチビハールに行くことになったのだった。ちなみにインドの鉄道の情報はこちらのサイトが非常に便利。
etrain.info
料金や空席状況も確認できます。チケット手配を終えると外はもう真っ暗だった。一旦ホテルに戻ったけど、この日は曇りで薄ら寒かったので水浴びと洗濯は止めにして、夕食に出かけた。
やって来たのは駅南口横のSpacy Hutという食堂。「RICE AVAILABLE」という看板を目にしたからだ。数種類のおかず(カレー)が付く定食のことを北インドではターリ、南インドではミールスと呼ぶが、この辺りではRICE(ライス)と呼ぶらしい。期待して入ってみる。混雑しているなか、なんとか席を作ってもらい、出てきたのはこちら。
ターリと違ってRICEだけにチャパティは付かないが、サブジ、スープにチキンカレーのセット。このチキンカレーが絶品で、ご飯をお代わりして食べた(ご飯とサブジ、スープはお代わり自由)。これで120ルピーはかなり満足度の高い食事だった。グワハティはちょっと期待外れだったけど、それでもアッサムに来てようやくそれらしいおいしい料理が食べられたのでちょっと救われた感じ。
関連記事:北東急行でグワハティからコーチビハールに向かう~インド・バングラデシュ旅行19日目
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アッサムという地名にはなんとなくエキゾチックな響きがあり、昔から個人的に惹かれるものがあった。
馴染みのない場所なのに名前を知っているのは紅茶で有名だからだろうか。それはともかく、バングラデシュからインドのメガラヤ州シロンに入った私は、アッサムがどんなところなのか期待に胸を膨らませてやって来たのだった。
ところが来てみた第一印象は、ごく普通のインドの町。シロンで感じたような新鮮な雰囲気は全く感じられなかった。滞在しているのがパルタンバザールという比較的新しく開発された地域だからだろうか。ここはホテルがいくつも連なっている場所だけに、地元の人よりも余所者が集まっている場所なのかもしれない。
パルタンバザールにはいくつも食堂やレストランはあるのだけど、パンジャブ料理や南インド料理屋ばかりでアッサム料理(そんなのがあるかどうかは知らないが)の店は全然見かけないのだった。
ということで、この日の朝食もとくに期待せずホテル近くの食堂に入った。いつものようにローティーとサブジを注文しようとウェイターが言うことに適当に頷いているとこんなのが出てきた。
パニール(チーズ)入りのカレーとローティー。あとゆで卵が出てきたのだけど、これはオムレツに代えてもらった。それなりにおいしかったけど、これだけで90ルピーも取られてなんだかがっかり。
今日はホテルを引っ越そうと、午前中はホテルをいくつか当たってみた。旧市街だという駅の北側にも行ってみたけど、どこも部屋はないと断られた。仕方ないのであきらめて、現在滞在しているHotel Vandanaにもう1泊することにした。
お昼近くなったので、今日は昼食がてら、グワハティの名所をまわってみることにする。まず、コットン大学近くに出ている露店で昼食。適当に他の人が食べているものを注文。
ターリのようなもので、味は可もなく不可もなく。50ルピーの値段なりと言ったところ。パルタンバザールではチャイは1杯10ルピーだけど、この辺り(パンバザール周辺)は5ルピーなのがありがたい。
まずはヒンズー教のカマーキャ寺院に行ってみる。カマーキャ寺院寺院はグワハティから10kmほど離れたブラフマプトラ川沿いの丘の上に建っているらしい。コットン大学近くのカチャリ・バススタンドからバスが出ている。
カマーキャ寺院まではバスで30分ほど、10ルピー。インド北東部で最も権威のあるヒンズー教寺院とのことで、インド人参拝客が多い(外国人観光客は全く見かけず)。たぶん日本人が有名なお寺や神社に参拝に行くのに近いのか。何となく金比羅山なんかに近い雰囲気を感じた。
内部は土足厳禁。なぜかヤギがたくさんいるので糞が散らばっていて、踏まないように気をつけて歩く。特に見応えがあるというわけでもなく、インド人参拝客に混じってちょっとした縁日のような雰囲気を味わえるのが良さかな。
一通りまわってカチャリ・バススタンドに戻り、今度はそこから歩いて10分くらいの、昨日もやって来たウマナンダ寺院への渡し場に行く。ウマナンダ寺院はブラフマプトラ川の小島にあるヒンズー教寺院。
着いたらちょうど船が出るところで待たずに済んだ。ウマナンダ寺院があるピーコック島まで20ルピー。10分ほどのクルーズでピーコック島に到着。
こちらもインド人参拝客に混じって参道を上っていく。寺院を見学し、島を1周する遊歩道を歩いて船着き場に戻る。
建物的にはカマーキャよりも見所はなさそうな感じ。ハイライトは片道10分くらいだとは言え、アジアを代表する大河の一つ、ブラフマプトラ川の船旅だと思う。帰りはチケットは必要なく、行きの20ルピーだけでいいようだ。
帰りは明日の移動のチケットを取るため、鉄道駅に寄っていくことにした。グワハティから先は西に進んでシッキム方面に行くつもりだけど、通常おそらく旅行者が立ち寄るのはシリグリという交通の要衝。ただ、グワハティからシリグリまではバスで10時間以上掛かり、夜行での移動が一般的みたい。
私はできるだけ夜行バスでの移動は避けることにしているので、途中どこかで1泊しようと地図を見たところ、ドゥブリ(Dhubri)という町が目に付いたのだけど、ドゥブリ行きのバスは12時発の1本しかなく、それでは到着が夜になってしまう。
それも避けたいので、いろいろ調べているうち、もう少し西のコーチビハールというところに鉄道で行くプランが浮上してきたのだった。ネットで調べてみると、5時間くらいで着く昼行便があり、幸い席もある模様。
駅に行ってみると、予約カウンターは別の建物だと教えられ、行ってみると、一応高齢者、障害者、外国人旅行者の優先窓口があったので並ぶ。それほど並んでいる訳でもないのにかなり待って順番が来たところでスマホの画面を見せるも、申込書を書いて出直すように言われ、別の窓口で申込書をもらって記入し、再び並び直す。
短パン姿で行ったので脚を蚊に刺されまくられながら、1時間半くらい掛かってようやくチケットをゲット。グワハティ9:45発、ニュー・コーチビハール14:45着予定の便、SLクラス(スリーパー)が305ルピーだった。これで明日はコーチビハールに行くことになったのだった。ちなみにインドの鉄道の情報はこちらのサイトが非常に便利。
etrain.info
料金や空席状況も確認できます。チケット手配を終えると外はもう真っ暗だった。一旦ホテルに戻ったけど、この日は曇りで薄ら寒かったので水浴びと洗濯は止めにして、夕食に出かけた。
やって来たのは駅南口横のSpacy Hutという食堂。「RICE AVAILABLE」という看板を目にしたからだ。数種類のおかず(カレー)が付く定食のことを北インドではターリ、南インドではミールスと呼ぶが、この辺りではRICE(ライス)と呼ぶらしい。期待して入ってみる。混雑しているなか、なんとか席を作ってもらい、出てきたのはこちら。
ターリと違ってRICEだけにチャパティは付かないが、サブジ、スープにチキンカレーのセット。このチキンカレーが絶品で、ご飯をお代わりして食べた(ご飯とサブジ、スープはお代わり自由)。これで120ルピーはかなり満足度の高い食事だった。グワハティはちょっと期待外れだったけど、それでもアッサムに来てようやくそれらしいおいしい料理が食べられたのでちょっと救われた感じ。
関連記事:北東急行でグワハティからコーチビハールに向かう~インド・バングラデシュ旅行19日目
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