2019年7月1日月曜日

ビラトナガルからヒレへ~インド・ネパール旅行(10日目)

2019年6月28日(金)、ビラトナガルの安宿で迎えた朝はあまり快適なものではなかった。
泊まったホテルには蚊帳が付いていたのだけど、ベットよりも微妙に小さいサイズで使いづらい。南京虫こそ出なかったものの、蚊帳の中に蚊が入ってしまってやっつけるのに苦労したのだった。

そんなことでほとんど眠れないまま7時頃起床。この日金曜日はビラトナガルでは定期市が開かれるとのことで、朝食がてら出かけてみることにした。


まずはバスターミナルに行ってこの後行く予定のヒレ行きの便について聞いてみる。ヒレへのダイレクトバスは7時発の1便のみとのことで、それを逃すとまずダランという町に行ってそこで乗り換えることになるとのこと。

とりあえずバスターミナル近くで朝食にする。適当な食堂に入って出来合いのプーリ、サブジ、ダルを注文。


サブジはおいしかったけど、プーリは出来立てじゃないと油が回っていてちょっといまいち。値段も思ったより高めの60ルピーだった。その後定期市を目指して歩き始めたものの、朝からの曇り空が暗さを増し、突風が吹き抜けたと思ったら雨が降り始めた。


しばらく止みそうにないので定期市はあきらめ、雨宿りしながらホテルに戻った。ホテルの隣の茶店でチアを1杯(15ルピー)。


荷物をまとめて8:50頃ホテルを出発。ダラン行きのバスはすぐに捕まり、9:00頃ビラトナガル発、80ルピー。10:45頃ダランに着いた。


ダランは賑やかでなかなかおもしろそうな雰囲気だけど、今日はこのままヒレに向かう。ヒレ行きのバスは道を挟んで反対側のバスターミナルから出発。11:05発、200ルピー。


バスはダランを出るとぐんぐん山を登っていく。お昼頃途中の茶屋で昼食休憩。ご飯だと時間が掛かりそうなので、ポンポン菓子のような米菓子に豆、野菜、スパイス、酢、油を混ぜた南アジアでは定番のスナック(30ルピー)を食べた。味はかなりスパイシーだった。


ヒレまではこのまま山を登り続けるのかと思っていると、一旦谷底まで降り、そこからもう一山登るようだった。しかし、少し手前のDhankutaというところでバスが故障。


払い戻しを受けてバスを降りる乗客も多かったけど、私はそのまま待つことに。始めは乗務員が懸命に修理していたけどダメだったようで、どこからか専門家が現れて修理を開始。1時間半くらい経ってようやく復旧したのだった。


そんなこともあってヒレに着いたのは16時過ぎ。ヒレは標高1800mくらいあるらしく、半袖半ズボンでは涼しいを通り越して寒かった。早速ホテル探しにかかる。最初に目に付いたHotel Himaliに行ってみると、バス、トイレ別の部屋が500ルピー。


面倒なのでここに決めた。ここは1階が食堂、2階が宿の典型的な宿場町の宿の雰囲気。ただ、あとで気づいたのだけどそもそもバス(シャワールーム)はなく、水道もない(蛇口のついたタンクはある)。あまり快適とは言えなさそう。


それはさておき、とりあえず町の散策に出かける。町は1本のメインストリート沿いに広がるだけで、雰囲気はあるもののチベット仏教寺院があるほかは特に見所はなし。


ここはマカルーやカンチェンジュンガなど、ヒマラヤの高峰を望める場所でもあるとのことで少し期待していたのだけど、やはりこの時期はまったく遠望は効かず、歩いて展望台に行く気も失せたのだった。


ホテルのほうに戻ってくると、いつの間にか屋台が来ていて人だかりができている。私も寄っていってカレースープ(40ルピー)を買った。


ダルにポテトも入った濃厚なスープでなかなか美味。ホテルに戻ってしばらく休憩した後、夕食に出かけた。泊まってるHotel Himaliでも夕食は食べられそうなのだけど、雑然とした雰囲気がなにか落ち着かず、別のところに行くことにした。


やってきたのはHotel Gajurというレストラン。ガイドブックではここもホテルと紹介されているけど、見た感じ宿泊のサービスはなく、食事のみの雰囲気。ベジトゥクパ(80ルピー)とヒレの名物というトゥンバというお酒(130ルピー)を頼んでみる。


トゥンバは発酵が進んだ穀物にお湯を注いで飲むチベットのお酒とのこと。早速飲んでみると、味はほぼ日本酒。熱燗を飲んでいるようで非常においしい。久々のアルコールが体に染みる。これは何度かお湯を継ぎ足して楽しめる。


その後出てきたトゥクパはやや小振り。おいしいのだけど、私にとってトゥクパは去年インドのキナウルで食べたものが基準になっているので、それに比べるとどうしてもちょっと劣る感は否めない。


少し食べ足りない感じがしたのでチキンモモ(120ルピー)を追加。これもおいしかったけど、コストパフォーマンスは微妙な感じ。ただ、トゥンバに4回くらいお湯を注いで飲んで、すっかりいい気分になった。


全部で330ルピーと結構掛かったけど、日本円にすると330円弱と激安。ホテルに戻り、そのまま顔も洗わず歯も磨かず、そのままベッドに倒れ込み、やたら重たい掛け布団にくるまって眠りに就いた。

関連記事:ヒレからダランへ~インド・ネパール旅行(11日目)

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