2019年9月25日水曜日

女峰山から志津乗越へ~日光連山縦走記2019年9月(1日目)

2019年9月18日(木)、駐車場にやってくる車の音で何度か目を覚ましつつ、私の車のすぐ隣に車が入ってきたのを契機に5時半頃起床。
昨夜は日光の滝尾神社の駐車場で車中泊をしたのだった。さすがに好天の予報だけあって平日でもそこそこ登山者はいる。みんな定年退職組っぽい。それにしてもエアウェイブでの車中泊は快適。時期的に涼しくて過ごしやすいというのもあるけど、下手したら自宅で寝るよりも快適に眠れるくらい。

そんなエアウェイブでの最後の車中泊生活を噛み締めつつ、食パンとミルクティーの朝食を食べて出発の準備に掛かる。サンダルからトランクに放り込んでおいたハイキング用のジョギングシューズに履き替えると、何だか履き心地が変。

そういえば、インソールを外して保管していたのをすっかり忘れていた。しかし靴はこれしかない。今回はインソールなしで歩くことになった。年のせいか、このところ毎回何かを忘れてくる。チェックリスト的なものが必要か。


天気は晴れ、朝晩は曇りとの予報でまだ曇っている中、そのうち晴れてくれることを期待しながら6:20頃滝尾神社の駐車場を出発。石畳の道を進み、「女峰山」の標識に従って少し歩くと行者堂に到着。


特に標識は見当たらなかったのでそのまま石畳の階段を下っていく。少し変だなあとは思いつつ歩いて行くと舗装道路に合流し、今歩いてきた方向を指す「女峰山」の標識が。やっぱり道を間違えていた。これは行者堂の裏に登山口があるパターンか。

下ってきた階段の標高差約100mを登り返し、30分くらいロスして再び行者堂に到着。先ほどは写真を撮って素通りした行者堂の階段を登ってみるとやっぱり登山口があった。


気を取り直してようやく登山道に入る。ここから女峰山までは標高差約1800mの登り。標高差だけで言うと北アルプスの大抵の山より登り応えがある。しばらく登ると少し青空ものぞいてきた。


しばらくは木がまばらで開けて気持ちのいい区間を進む。


しかしそれもつかの間。途中の逢拝石に着くころにはすっかりガスに包まれてしまった。


先月の岩手に続いてまた残念な結果に終ってしまうのか、とがっかりしながら登っていくと、標高2000mを過ぎたあたりから徐々にガスが晴れてきて、樹々の間から山々の姿がのぞいてきた。


そしてついに前方の視界が開けた。


あれが女峰山かな。一気にテンションが上がって足取りが軽くなる。しばらく進んで9:50頃唐沢避難小屋に到着。


壁に大きく「ネズミ」と書かれているのが気になるけど、まあまあ快適に泊まれそう。


さらに進み、時計の高度計を見てあと100mほど登れば山頂か、と思っていると祠が見えてきて10:20頃あっさりと女峰山に到着。一応出発時点で地図に載っている標高に合わせてきたのだけど、気圧配置が変わったのか。


雲が多いものの、なかなかいい天気。今日は雲が低くて下界が曇っている模様。しかし、到着した時には富士山や遠く北アルプスと思われる山並みも見えていたのだけど、だんだん雲が上がってきて徐々に展望が悪くなってきた。そのうち向こうに見えていた男体山も雲に包まれたので先に進むことに。


少し下った鞍部で昼食休憩にした。


昼食は食パンの残り。食パンは安いけど腹持ちもよく、食べると快適に歩けるような気がする。そのうち晴れていた女峰山山頂にも雲が迫ってきた。


11:15帝釈山に到着。女峰山からこの辺りまで、視界はいまいちだったけどつかの間の尾根歩きが楽しめた。


しばらく下ると樹々の間から広場が見えてきた。


11:50頃富士見峠に到着。ここから小真名子山に向かって再び登り返す。ガレた斜面を直登する感じ。


淡々と登って12:30、巨大な反射板のある小真名子山に到着。


南東方面は雲に覆われているけど、


幸い北西方面の展望は良好。日光白根山がだいぶ近くに見えてきた。


そこから再び下って13:00頃鷹の巣と呼ばれるに到着。


まだそれほど疲れてはいなかったけど、腰掛けるのにちょうどいい倒木もあっていい雰囲気なので休憩してエネルギー補給。


自宅の食料保管箱の底から見つかったのは、今では業務スーパーで見かけなくなったポーランド製のツイスターズチョコバー。安くてお気に入りの行動食だったので残念。


賞味期限は今年の6月だけどまあ大丈夫でしょう。今年の夏に溶けては固まって、を繰り返したのだろう、表面のチョコレートはすっかり変質していた。次回からはこれに代わる何かいい行動食を見つけないと。


ここからは今日最後のピーク、大真名子山に向けて登っていく。ここも斜面をほぼ直登していく。表日光の縦走は1つ1つの山に登っては下りて、の繰り返し。頂上付近では展望も得られるけど、途中はほぼ樹林帯の中の歩きで、ハイキングとしての満足度は低め。


さすがにこの時間帯になると疲れてきたけど、思っていたよりも早く、13:50頃大真名子山に到着。


歩いてきた東方面は雲に覆われて展望なし。


しかし南西の男体山、戦場ヶ原、中禅寺湖の眺めは素晴らしかった。あとは今日の目的地、志津乗越に向けて下っていくだけ。いろいろと考え事をしながら淡々と下っていき、14:55舗装道路が交わる志津乗越に到着。


そこから男体山方面に少し進んで15時頃、今日の宿泊地の志津避難小屋に到着。


ここは立派な避難小屋で、広くて快適に泊まれそう。十字型の土間で4つのスペースに区切られており、先行者もなかったので2面採光の特等席を確保。


水を汲みに外に出ると、避難小屋の壁に「洗い場」の矢印が。すぐ先にほんのちょろちょろと流れる水場があった。ボトルに直接汲むのは難しそうなので、コップを持ってきて気長にボトルを満たした。このまま一人だといいのになあ、と思っていたけど間もなく私より一回りほど若い男性が到着。ただ、スペースが4つに分かれているおかげでお互い干渉することもなく快適に過ごせた。


結局その日の宿泊者は我々2人だけだった。今回の寝床はイスカのエア150というダウンシュラフとリッジレストのニセモノみたいなウレタンマットを80㎝にカットしたもの。マットは100gと軽くて銀マットよりもクッション性は良好。足元にはザックを敷くので80㎝で問題なし。私の装備としては夏季に多用する組み合わせ。


まだ夕食には早いのでお茶を飲んで寛ぐ。今日はミャンマーで買ったラペッイエのティーミックスを持ってきた。台所まわりはトランギアのストーブに純正のチタン五徳、それにエバニューの900mlのチタンクッカー。ラーメン主体だとこの組み合わせが軽くて一番快適。


ただ、ストーブの火力調整蓋は取っ手が長くて使いやすいエスビットのストーブのものと交換している。そのエスビットのストーブ本体はアルコールが漏れるようになったので廃棄済み。トランギアは、推奨はされてないけど燃料を入れたまま持ち歩いても今のところ液漏れしたことはない。


そして夕食は、これも私の中では定番中の定番、農心の辛ラーメン。今回は切り干し大根、芽ひじき、わかめの乾物セットにもちと卵も加えた豪華版。持ってきたお酒も飲みながら、この日は早々に眠りに就いた。

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