2019年11月15日金曜日

最高の尾根歩き、のはずが~谷川岳平標山縦走記2019年11月(1日目)

2019年11月1日(金)、国道17号線沿い、三国トンネル上州口の駐車スペースで目を覚ました。
気が付くとすでに6時過ぎ、急いで食パンとミルクティーの朝食を食べ、停めてある自転車を確認して土合の駐車場に移動する。


三国トンネルから土合までは40㎞弱、明日自転車で走る道を確認しながら運転する。車だと関係ないけどアップダウンがあって結構きつそう。自転車だと3時間くらい掛かりそう。ただ、三国トンネルが標高1100mほど、土合は700mくらいなので基本的には下り基調。逆よりはだいぶましか。


土合の駐車場には平日にもかかわらず、すでに結構な数の車が停まっていた。7:30駐車場を出発。去年はロープウェーの通る田尻尾根を登ったので、今回は西黒尾根を登ってみる。
7:50登山口に到着。


今日はものすごく天気がよさそうで期待できる。


しばらく登ると谷川岳が見えてきた。


こちらは去年歩いた朝日岳。


このコース、樹林帯を抜けると岩場になり、両手も使ってよじ登っていく感じ。クサリ場も多い。


その分順調に標高を稼ぎ、10時前には肩の小屋に到着。これから歩く西方面の尾根。いやーいい眺め。


10:00トマの耳に到着。それにしても、風もなく快晴。滅多にないくらいのいい天気。


せっかくなので隣のもう一つのピーク、オキの耳にも行くことにした。


10:10オキの耳に到着。


どこまでも続く気持ちよさそうな尾根道。


肩の小屋に戻っていよいよ今回のメインディッシュ、平標山までの尾根歩きが始まる。


少し進むと若干風が出てきたので、10:40鞍部の風裏になるところで休憩。


朝食の残りの食パンを食べてエネルギー補給する。すると、100Lくらはありそうな巨大なザックを背負った人が通り過ぎた。足元は地下足袋。いったいどこまで行くんだろう?あるいはトレニーニングか。


10:55これから登るオジカ沢ノ頭に向けて出発。


谷川岳方面を振り返る。東面は岩だらけの険峻な雰囲気だけど、西面はなだらか。


11:30オジカ沢ノ頭に到着。


その先の万太郎山方面。


ほどなくオジカ沢ノ頭の避難小屋に到着。


小さなカプセルみたいな小屋で、一人なら何とか泊まれそう。


小障子ノ頭を越えてさらに進んでいく。


そこからすこし進むと大障子避難小屋、12:00着。


こちらは広くてかなり快適に泊まれそう。ちょっと遠いけど水場もある。


谷川岳ははるか遠くになった。


12:20大障子ノ頭に到着。


谷川岳方面は晴れているけど、


万太郎山方面、心なしか雲が増えているな。


12:55万太郎山に到着。やっぱり何だか雲行きが怪しいぞ。


これから登る仙ノ倉山方面をみると、強い北風に乗って黒い雲がすごい速度で近付いてきた。


そうこうしているうちに山頂が雲に覆われ、


目の前もガスで真っ白に。


さっきまでの好天が嘘のように天気が悪くなってきた。


13:20越路避難小屋に到着。ここはなぜかドアが開かなかった。


13:30毛渡乗越。北風が強いので鞍部の南側で休憩した。前日業務スーパーに行ったところ、最近見かけなかったツイスターズチョコバーが入荷しているのを発見。お気に入りの行動食。


出発しようとすると、とうとう雨が降ってきた。この時はこの天気の崩れは一時的なものと思っていたのだけど、念のために雨具を着用して進む。


14:35エビス大黒ノ頭。このころから雨が本降りに。ひたすら足元の登山道だけを見ながら進む。15時くらいには平標山ノ家に着いているつもりだったけど、まだまだ先は長い。もう1時間早く出発していれば、とか、オキの耳になんか行っている場合じゃなかった、とか、いろいろ後悔が出てくるけどもう遅い。


 さっきまで18℃くらいだった気温も一気に6℃くらいまで低下。


14:50エビス大黒避難小屋着。思いの外アップダウンが厳しいだけでなく、雨に打たれ、風に吹かれて体力を消耗し、かなりきつい状態。それにこの時期、日が暮れるのが早くてライトなしで歩けるのは16時半くらいまでだろう。

ここから今日の目的地、平標山ノ家までは山と高原地図のコースタイムで130分。もう少し速く歩けるとは思うけど、結構ぎりぎり。ここで泊まりたいけど手持ちの水が少なく、それも厳しい。もうゆっくり写真を撮る余裕もなく、仙ノ倉山への登りに備えてチョコバーを頬張って15:00に出発。


15:25ヘロヘロの状態で仙ノ倉山に到着。意外なことにここが谷川連山の最高峰。地図に360度の大展望とあるけどもちろん何も見えず。過去、体力的に厳しくなったことは何度かあったけど、今回は雨と風に加えて時間との戦いもある。今回が今までで一番ヤバい状態かも。

そこにきてデジカメ代わりに使っていたスマホが雨に濡れたせいか動かなくなり、これ以降の写真はなし。気持ちも沈む。晴れればこの上なく気持ちいい稜線歩きも、こんな天気だと風雨を遮るものがなく、もう最悪。修行以外の何物でもない。

ただ、救いだったのは仙ノ倉山から平標山までがそれほどアップダウンがなかったこと。それにほとんどが木道で道に迷う心配がなかったこと。平標山からは南に進路が変らるため、風の影響が和らいだこと。平標山からはほぼ階段の下りで、膝はガタガタになったけど体力の消耗は抑えられ、何とか目標の16時半、まだ明かりが残っている時間帯に山の家に到着することができた。

小屋が見えたときには本当にほっとした。ここには営業小屋、避難小屋、テント場があり、当然キャンプするつもりでやってきたのだけど、この状態でキャンプする元気はなく、2000円払って避難小屋に泊まることにした。手袋はびしょ濡れで、手がかじかんで受付の記入がうまくできない。

避難小屋は高いけど、それだけのことはあってトイレも屋内あり、かなり快適だった。先客は若い男性2人組のみで、ゆっくりできたものよかった。いつものように辛ラーメンの夕食を食べ、持ってきたウイスキーを飲んで就寝。夜には雨は止んだようだけど、一晩中強い風が吹き荒れていた。

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