2020年1月14日火曜日

リカワダル/ゾカワタル国境を越えてインド・ミゾラム州のチャンパイへ~タイ・ミャンマー・インド旅行(26日目)

2020年1月11日(土)、今日はいよいよミャンマーを出国し、インド・ミゾラム州チャンパイを目指す。
前日は夜行のミニバスで全く眠れなかったこともあり、今日は起きるとすでに7時を回っていた。当初はテディムで2泊くらいしてもいいかと思っていたけど、思いの外何もない。なにより明日は日曜日で交通機関がストップするとのこと。なので今日のうちにテディムを発ち、インドに向かうことにしたのだった。


昨夜宿の主人に国境のリカワダル(発音はリーカゥダールに近い)行きについて聞いてみたところ、カレーミョからのミニバスが11~12時頃通過するとのことで、10時にバス乗り場に連れて行ってくれることになっている。


今日は昼食は食べられるか微妙なため、ちょっと遅めにブランチを食べることにしよう。ゆっくり準備して8:15頃出発。とりあえず再びぶらぶらと町歩き。


景色はいいけどやっぱり町自体に特におもしろいもの、珍しいものは見あたらず。


9時過ぎに昨日も入った茶店でお茶を注文。今日は揚げドーナツとチャパティが出てきた。昨日食べたフレンチトーストが食べたかったのだけど、この時間はなさそう。ドーナツをもう1個追加して800チャット。


ホテルに戻って荷物をまとめ、10時まで共有スペースで時間を潰す。この時間電気は来ていないのだけど、共有スペースでは太陽光で充電できる。こっちのほうが充電速度はむしろ速いくらい。そんな環境なのでwifiはないけど、telenorの電波は全然問題なかった。


10時前にホテルの主人にバイクでバス乗り場まで送ってもらった。リカワダル方面へのジャンクションを少し入ったところなので十分徒歩でこれる距離。バスはだいたい11時半~12時に来るとのこと。なら早すぎじゃないか?と思ったけど仕方ない。


ここで代金10000チャットを払い、名簿に記入する。私は2番目だった。時間がありすぎるので周囲を散策する。


ここで次にやってきた客がたまたまこれから行こうとしているインドのチャンパイから来た人だった。しかも英語が話せる。これは心強い。桂小枝似の66歳、元教師。今日の写真にちらちら写っているグリーンのベレー帽を被った人。チャンパイの安ホテルなど、いろいろ教えてもらった。


この人と連れだって斜め向かいにあるHappy Restaurantでトイレを借りに行く。そのときに撮ったのが下の写真。


奥の山に続くぐねぐね道がインド国境への道とのこと。なかなかハードな行程となりそうな予感。その後待ちに待つこと数時間、13:10にようやくミニバスがやってきた。


しかし満席。荷物を通路に置いてシート代わりにして座り、13:15ようやく出発となった。ここからまずは谷底に向かって一気に下っていく。ものすごい急斜面、しかも未舗装のデコボコ道。安定しない荷物の上でひたすら耐えた。


13:50谷底に到着。ここで数人が降りてくれたおかげでシートに座ることができた。ここからはさっき遠望したぐねぐね道を登っていく。こっちもものすごい悪路。どうやら傾斜が急なところだけはコンクリート舗装されている。そうしないと雨期は登れなくなるのだろう。


途中見かけた故障車。よくもまあこんな道を毎日毎日走っているものだと感心する。


揺れと振動はきついけど景色はいい。山を登りきったあとも降りたり登ったりしながら進む。途中にも結構集落があるのに驚く。


そこから再び山を下り、15:50広場のようなところに着いた。ここがリカワダルのバス停みたい。ここで手持ちのミャンマーチャットをインドルピーに替えておく。


20350チャットが950ルピー。1ルピー=20.5チャットとのこで、だとしたらちょっと少ないのに後で気付いたけど仕方ない。まあそれほど悪いレートではないと思う。


おじさんに促されてバイクタクシーで国境に向かう。国境までは100ルピー。ここで、「我々は向こうで待っているから」みたいなことを言われ、おじさんと私の荷物を持ったバイクタクシーが消えた。


私は橋の右手にあるミャンマー側のイミグレで出国手続きを済ませ、橋を渡ってインドへ。地元民は自由に行き来できるみたいで、ここでおじさんと合流。さあ行くぞ、と言われたけどまだインド入国手続きが終わってないので橋の右手にあるインド・ゾカワタル(発音はゾーカホタールに近い)のイミグレへ。


無事入国手続きが完了してようやく念願の陸路インド入国を果たした。ここから再びバイクタクシーに乗ってスモー乗り場へ。スモー乗り場はあり得ないくらいの急斜面を登った先にあった。これは別料金でまた100ルピー。


ここからはミゾラム州の州都アイザウル行きの便もあるみたいだけど、予定通り国境から最初の町チャンパイにいくことにする。チャンパイまでは100ルピー。ちなみにスモーというのはインドが誇るTATAモーターズの四駆の名前でこの辺りの乗り合いタクシーになっている。


時計を1時間戻してこちらはまだ15:20、スモーを待つ間、おじさんとお茶を飲む。お腹は減っていなかったけど促されてここでもドーナツを食べる。店の人はロンジーを履いているし、モヒンガーという言葉も聞こえてきたけどお茶はインドのチャイだった。


ここはおじさんのおごり。ありがとうございます。しかし、何だかお腹の調子がおかしい。また下痢になっている気配が濃厚。振動にやられたのか、昨夜の寒さにやられたのか。


やって来た1台目には乗れず、ここでもひたすら待つ。そして薄暗くなってチャンパイから乗客を乗せてやって来た運転手がゴネたようで、時間外料金50ルピーを追加徴収されてようやく出てくれることになった模様。


17:35ゾカワタルを出発。ここからもたいがいの悪路だったけど、3、40分走ったところでようやくましな路面になった。1時間くらい走ったところで前方に光りのかたまりが見えてきた。あれがチャンパイらしい。


さらに走って山を登ったところで18:50チャンパイに到着。おじさんにHotel Chawngthuに連れてきてもらったけど、1番安い600ルピーの部屋は埋まっており、次に安いのは800ルピーとのこと。


もう少し安いというHotel Holiday Homeというのを教えてもらい、行ってみたけど部屋はないとのことだった。仕方なくChawngthuに戻ると、800ルピーの部屋を600ルピーにしてくれることになった。


やや古びてはいるけど広くてそこそこきれいなツインルーム。しかしトイレに入るとやっぱりひどい下痢。お湯は出ないようだし、お腹の調子も悪いので今日はもう早々に寝ることにした。


こうして念願のミャンマー/インド陸路国境越えは怒濤のように終わってしまった。自分のペースで国境の雰囲気をじっくり味わえなかったのは残念だけど、おじさんのおかげでスムーズに通過できたのは非常にありがたかった。