2020年4月14日火曜日

コロナショックでどうなる私のセミリタイア生活~日常生活編

そろそろ3年目を迎えようとしている私のセミリタイア生活、ここにきてコロナショックという不測の事態が発生、先行きに暗雲が立ち込め始めている。

思えば昨年は好きな時に働けるいい仕事も見つかったし、好き放題釣りにも海外旅行にも行けたし、本当に理想的な生活が送れた年だった。それがこのコロナショック。今年は状況が一変しそう。釣りや旅行に行けないのが一番つらいけど、長引くと経済的な面でも影響が出てきそうで怖い。


配当金減少の不安


私のセミリタイア生活、経済面では株式投資による配当金収入を根幹にするつもりでいる。そのために株主還元の意識が高く、不景気になっても減配のリスクが少ないと思われる米国株、その中でも連続増配している配当王や配当貴族と呼ばれる銘柄を中心に投資しています。

こういう銘柄はかつてのリーマンショック時でも減配しなかった銘柄ばかりではあるけど、今回は世界恐慌以来の不況が来るともいわれている。その割には株価は堅調で、S&P500指数はもう半値戻しの水準に近づいているのが不思議だけど。

もちろんこのまま上がってくれればそれに越したことはないけど、私としては第2波、第3波が来るという個人的メインシナリオは維持しており、まだ警戒を緩める段階ではないと思っている。そんな中こんな記事を発見。

ロイターの記事:配当維持して従業員は解雇、コロナ禍の米大手企業に批判

もう完全に同意。私自身、会社員時代には株主のために働いているなんていう意識は微塵もなかったし、利益は従業員に還元されるべきだと思っていたので。ただ、配当金生活を目指している今となっては微妙な気持ち。

自社株買いは当面止めてもいいけど、配当は継続してくれないと困る。当面は貯金を計画的に取り崩しながら配当金は再投資するという戦略なので、配当が減ったところでたちまち生活が破綻するようなことはないけど、将来設計が大きく狂ってくるのは必至。

こういうときにこそ私が組んでいるポートフォリオの本当の実力が試されることになるのだろう。比較的ディフェンシブに運用しているつもりだけど、今回のコロナショックで大きく影響を受けている銘柄もある。

まずは原油安で暴落したロイヤル・ダッチ・シェル(RDS.B)。ここのところかなり持ち直してきたけど、一時は買値の1/3以下になって肝を冷やした。直近でアメリカも含めて減産に合意したというニュースもあったので、最悪期は脱したと思いたい。

ただ、原油安はもともとコロナ拡散の影響で人の移動が制限されているのが原因なので、当面コロナ前の水準に戻ることはないとみている。その間なんとか耐えてくれないかなあとは思っているけど、私が思ったところでどうなるものでもない。

さすがに買い増す勇気は出なかったけど、このまま保持する決心をして先日損出しを完了したところ。おかげでもう1年くらい配当金を所得税非課税で受け取れるくらいの損失を計上。あとは4月末か5月頭に発表されるであろう次回の配当方針の発表を冷や冷やしながら待つしかない。

それと私のポートフォリオで結構な比率を占めているフィリップモリス(PM)とアルトリア(MO)のたばこ株。今回の肺炎は喫煙者は重症化しやすいらしいので、これを機にさらに喫煙人口が減りそうな予感。

昨年中国の田舎を旅行した際、男性はほとんどの人がアホにたいにスパスパたばこを吸っていたのを見て、たばこ会社もまだまだ大丈夫そうだな、とか思ったものだけど、今回ばかりはかなり強烈な逆風になりそう。

株式投資というのは基本的には企業の成長を信じて株を買うわけだけど、市場の期待と現実とのギャップを狙って投資するというのもある。たばこ株への投資はまさに後者だと思っていて、市場の期待は著しく低いけど、実際にはそこまで悪くなかった、というのを期待して投資している。

ただ、これからも増配を続けられるほどに成長していく余地はあるのだろうか、正直全くわからないし、自信もない。だけどこれらは私の配当金に占める比率があまりにも大きいし、含み損も膨大なのでここで手放したくはない。なのでこちらもこのまま保持するつもりだけど、引き続き派手な値動きに肝を冷やすことになりそう。

特に決算はかなり怖い。悪決算で暴落したとき買い増せるかなあ。。。といいつつ、外出制限でストレス増加→たばこ販売量増というポジティブサプライズを密かに期待したりもしているのだけど。

あとは日用品や食品、電気通信、公益などは比較的今回のようなコロナの影響は受けにくそうだし、ヘルスケアとハイテクもそこそこ堅調。とりあえず自分が選定した銘柄を信じてこのまま運用を続けてみます。ただ、間違いなく増配率は下がりそう。完全リタイアへの道は少し遠のくかも。


今のような働き方は続けられるのか


私はセミリタイアするにあたり、最初の5年間は資産を取り崩しつつ、ある程度働いて資産の減少を最小限に抑える計画を立てている。具体的には、年間の支出150万円、資産の取り崩し110万円、収入40万円というもの。

セミリタイア当初は日本株、国内ETFの配当や分配金、金利収入などで10万、労働収入30万を見込んでいたけど、現在は日本株や国内ETFのポジションは全て解消しているため、収入は基本的に労働収入をあてにしている状況。

今は派遣会社に登録していて、好きなタイミングで申し出ると仕事を貰えている。給料はそんなにいいわけではないけど、仕事内容も悪くないし、何より好きなタイミングで好きな量だけ働けるのは本当にありがたい。

幸い現在の仕事は個人向けの通販を対象にした業種なので、いわゆる巣籠り需要のおかげか今は通常よりも忙しいくらいの状況になっている。ただ、非常事態宣言が出た段階で、派遣元から何らかの影響はあるだろうと言われたし、実際のところ自粛要請が長引いて本格的な不況になれば今の仕事も確実に減るでしょう。

専門家の話で、今回のコロナショックは供給ショックなので終息すれば反動で経済はV字回復、恐慌は来ない、というような記事もの目にしたけど、本当にそうなのだろうか。私は素人なのでよくわからないけど、結局景気・不景気というのは人々の集合的な意識の変化のような気がしている。

確かに今は半ば強制的に自粛させられているので、非常事態宣言が終われば一気に反発、急回復する可能性が高そうではある。ただ、例えば会社員なら月給は減らないだろうけどボーナスが減りそうなので買い物を控えようとか、やっぱりまだ怖いので海外旅行は控えようと考える人は増えそう。

それに今のような政策だと日本での完全終息にはかなり時間がかかりそう。そうなると簡単に外国人観光客が戻って来るとも思えないし、今までみたいなインバウンド頼みも厳しそう。個人的には、そうやって起こる小さな気分の変化が連鎖して徐々に世の中を不景気の深みに沈めていくような気がしてならない。

なのでコロナが終息してもV字回復とはならず、そこそこ長い景気後退局面も想定しておいたほうがいいと思っている。もしそうなると間違いなく影響が出るのは私のような非正規労働者。それも働きたいときにだけ気ままに働いている私のようなパターンだろう。今は特需みたいなものだけど、不景気になれば消費全体が落ち込むのは間違いないだろうし。

働くのは好きではないにしろ、今くらいの分量で働くのは悪くないし、精神的にも、肉体的にも、それに収支バランスからしても、理想的な感じがしているのだけど、一時的にでももし崩れるとなると、このセミリタイア生活の計画も練りなおす必要がありそう。

引き続き人材不足は解消されないだろうから、選ばなければ仕事に困ることはなさそうだけど、コンビニ店員とか絶対無理そうだしなあ。ましてや、今回の年末年始みたいに2か月休んでもすぐに復帰できるような仕事を見つけるのは難しくなるかもしれない。

ただ、こういう事態も想定して、ただの単純作業ではあるけどこれまでも一切手は抜かず、最大限の生産性をあげるように意識して働いてきた。私のようなスポットの派遣でも、一人ひとりの生産性はちゃんと把握されているのは間違いないと思うので。

これから飲食店などで働けなくなった人が大量に流れてきそうだけど、大して働いていないとはいえ、経験としては1年のアドバンテージもあるし、呑気にだらだら働いているような人よりも有利な状況にあるとは思うので、何とか優先的に仕事が回ってこないかと願っているのだけど。

とはいえそれは願望に過ぎず、この先どうなるかは全然わからない。そのためにももう一つくらい収入源を確保しておくべきだとは思うけど、期待して始めたこのブログは全然ダメだし、今のところ他にあてもなし。

とりあえず暇なので、収入なしの資産取崩し型セミリタイアのシミュレーションでもしておこうか。あとは仕事がある今のうちに働き貯めしておくか。それよりも何よりも、一人一人が自覚をもって一刻も早くこの危機を終息させるしかないですね。