私の自転車旅は折りたたみ自転車のリアキャリアに大型バックパックを括り付けて走るスタイル。
このスタイルではブロンプトンのサドルにバーを縛り付けてそこにバックパックのショルダーストラップを引っ掛けて固定するという結構有名な動画があった。私も最初はそれも試してみたけどどうもしっくりいかない感じ。ダホン・ボードウォークの場合、ブロンプトンほどリアキャリアからサドルまでのストロークがないからかもしれない。ブロンプトンの場合16インチという小径に加え、リアキャリアがタイヤすれすれくらいに付いているので随分ストロークが長いのだ。
それと私が使っているのがフレームレスのUL系ザックだからというのもあるかも。フレームがないので一般的な登山用ザックのようにパック自体に剛性がない上、ショルダーストラップもふにゃふにゃのものが多い。
それでバーはいらないと判断し、最初は大昔バイクツーリングで使っていたショックコードを引っ張り出し、それを適当にぐるぐる巻きつけて固定した。それだけではちょっと不安定だったので、バックパックの上部とシートポストに50㎜のウェビングベルト(ウェーダーに付いていたウェストベルト)を巻き付けてみた。
これもまあ悪くはなかったけど、走っているうちにバックパックが左右どちらかに傾いてくるようなこともあり、やや安定性に欠けるところもあった。まあ、これはバックパックに入れる荷物の順番も影響していたのだけど。
通常山登りやハイキングのときは重いものほど上側、背中寄りにパッキングするものだけど、自転車に積むときは逆にしないとバランスが悪くなる。この方法で何度かキャンプツーリングに出かけたのだけど、もう少しいい方法はないかと思案していた。
そんな時、かなりよさそうなものを見つけてひらめいた。早速取り寄せて試してみたのが一昨年2019年の秋のこと。するとイメージ通り、非常にスマートにリアキャリアにバックパックを取り付けることができた。
カギになっているのが上記のショックコード。300円もしない安価なものだけどこれが使いやすくて超便利。長さと太さがちょうどいい。画像にある、リングの根元でショックコードを束ねているビニールのチューブは取っ払って使うのがコツ。
DAHON ボードウォークの場合
20インチの折りたたみ自転車、ダホン・ボードウォークの場合は特に何も気にせずに取り付けることができる。ショックコードの下側をリアキャリアに、上側をサドルのレールに引っ掛けてX印に縛るだけ。
これもおすすめ。調整幅が大きいので、ダボ穴さえあればどんなミニベロにも付けられそう。これで2019年秋には600㎞以上走ったけど全く問題なかった。もう一つのポイントはフレームレスパックの内側にロール状にしたスリーピングマット(リッジレストなど)を入れてフレーム代わりにすることくらいか。
RENAULT ウルトラライト7の場合
14インチのルノー・ウルトラライト7の場合はだいぶ勝手が違ってくる。ウルトラライト7にはダボ穴がないので、シートポストに取り付けるリアキャリアを使用している。そのため、14インチのわりにリアキャリアとサドルのストロークが短すぎるのと、リアキャリアの形状のせいでボードウォークのときのとうにバックパックが直立しないのだ。
なので諦めて水平に近い状態で固定しみたところ、これはこれでバランスは悪くない。ただリアキャリアをシートポストの一番下に固定するとペダルを漕ぐときに踵がぶつかるので、踵が当たらない位置にリアキャリアを固定する必要がある。
あと、忘れてはいけないのがタイヤチューブの交換。デフォルトの英式バルブでは空気圧管理ができないのでリム打ちパンクが多発することになります。個人的にはいざというときガソリンスタンドでも空気を入れられる米式がおススメ。
ただ、ルノーのほうには14インチタイヤに合うものがみつからず、バルブアダプターで対応。これでも今のところ問題ないですね。20インチでもこれで十分かも。500円ほどと安いのでまずはこちらを試してみてもいいかもしれません。
個人的には自炊メインの旅はボードウォーク、輪行前提のときは外食を多めにしてウルトラライト7、というふうに使い分けていこうと思っている。たぶんこの方法はほかの折りたたみ自転車やミニベロでも有効だと思うので、是非試してみてください!