2021年6月10日(木)、この日は4時前に目が覚めたので日の出前のマズメ時を狙ってみることにしてサクッと川に向かった。
4時半頃川に着いたときにちょうど太陽が昇ろうとしているところだった。ポイントはやはり昨日の朝一アタリがあったところ。水位は変わらないけどなぜか今日は濁りが入っている。ただこの状況での濁りは魚の警戒感を和らげるのでは、と前向きにとらえてこの日もストリーマーでやってみることに。しかし昨日アタリがあった場所でも反応はなく終了。やっぱりダメか。
朝食を済ませて2ヶ所目は昨日初めて入ったポイント。ここはいくつかのプールが続いており、まずは下流の本命ポイントへ。しかしやっぱり反応なし。続いて上流側のポイントへ。正直ここはあまり可能性を感じないポイントで期待もせずに釣り下る。
するとまだ核心部までにはかなりある流れが強い場所で引ったくるようなアタリが。しかし今回も乗らずにそれっきり。一応2mほど上流に戻ってもう一度投げてみたけど反応なし。
ここは深追いせず、残りのポイントを釣りながら作戦を考えることに。やるとするとラインを換えるかフライを換えるか。このときはインタミボディーにタイプ6のティップを付けたシューティングヘッド。
通常であればシンキングボディーに変更したいところだけど、生憎このとき使っているロッドには例のポリウレタン劣化以降合うラインが見つかっておらず、シンキングラインは準備していない。
代わりにタイプ8のティップを持っているのだが、タイプ6とタイプ8ではそれほど違いがあるようにも思えない。まずはフライを換えてみるか、とこの日は濁りが入っていることを考えて同じパターンの一回り大きめのフライにしてみることにした。
ポイントの頭に戻って流し始める。しかし先程アタリがあったポイントでは何もなし。答えは大きなフライではなかったか。時間がもったいないので本来の核心部を前にプランBに移行することに。
今度はこれまで使っていた黒系のフライから今回初めて使うチャートリュースのフライに換えてみる。そうしてたどり着いた核心部、根掛かりのような重いアタリの後、しばらく間をおいて水面で魚が暴れ始めた。
よっしゃーヒット!最初のヘッドシェイクに耐えてランニングラインを巻き取りリールファイト開始。なかなかの手応えは大物の予感。何度かの鋭い突っ込みをかわして無事ネットイン!しかしよく見るとサクラマスでは、、、
なくてイワナ!茶色っぽく見えたのは婚姻色かと思っていたのだけど、ネットに入れるまで気づかなかった。引きがサクラマスだったし。しかし鼻の曲がったものすごい迫力の大イワナ。測ってみると60あるかと思ったけど55cm。ただこれでもイワナの自己記録更新。
海と川を行き来している魚かも知れないけど、白点が大きいエゾイワナ系のアメマスよりも普通のイワナ(ニッコウイワナ)に近い雰囲気。どっちにしても、ある意味サクラマスよりも希少なネイティブフィッシュ。さらに一流し目では釣れなかった魚、嬉しい1匹となった。
そして満を持してポイントの頭に戻って最初の魚を狙う。結果はどうだったのか?リトリーブする手になんとも言えない微妙な感触が伝わってきた。ゴミが引っ掛かったような手応え。以前スイングさせているフライに同じような感触があり、このときは異変を感じてとっさにリトリーブするとドスンときたのだった。
ただ今回はすでにリトリーブしている。一方海でアジやカマスを釣っている時にも同じようなことがある。魚がフライを咥えるも、反転せずにそのままついてきているのだ。そんなときはアワセを入れると掛かることがあるので思いきってアワセてみると見事空振り。
このポイントはそれっきりとなってしまった。結果として今回のフライ交換は100点満点の答えではなかったけど、イワナは釣れたし最初の魚の反応も引き出せたので80点くらいかな。どちらにしても引き出しが増えるいい経験になった。
サクラマスではなかったけどいいイワナが釣れて、気分を良くして次のポイントに向かう。そこからは濁りも取れて本来のクリアな流れに。そうなるとチャートのフライではちょっと強すぎる気もしたけど、とりあえずこのままでやってみよう。
そう思って数ヵ所回ってみるも、ヤマメっぽいアタリやバラシが数度あっただけ。ただ、ヤマメの反応すらなかった昨日に比べるとかなり前進している。しかし3つ巻いてきたそのフライ、一つは対岸に引っ掛け、もう一つは根掛かりで早くも2つも無くして午前の部は終了。あ~あ、もっと巻いてくればよかったなあ。
お昼は木陰に移動して昼食&休憩。この日の庄内地方、真夏日にはなってないものの日差しが強烈でやはり真っ昼間の釣りは厳しい。ラジオを聞きつつコーヒーを飲んだりしながら15時半頃から午後の部開始。
水がクリアになっていることもあり、午後からは同じパターンのオリーブカラーを試してみる。しかし、午前中回れなかったポイントに加え、気になっていた瀬がらみのポイント2ヶ所ほどを回ってみたけど全く反応なし。夕マヅメを迎える。
この日最後はやはりアタリがあって掛け損ねたポイントへ。ただ、行ってみると入りたかったポイントには先行者が。仕方なくつい朝方までは本命ポイントだったけど今はセカンドチョイスとなった下のポイントへ。何となくウェットフライがよさそうに思えたので流してみたけど反応なし。
そうこうしているうちに本命ポイントが空いたので早速行ってみる。フライ選定に悩んだものの、やはり昼間反応のあったチャートリュースのストリーマーを選択。しかし何もなく流し終える。やっぱりそう甘くはないな。また明日だけど、明日はとうとうここ庄内地方でも真夏日の予報。厳しい戦いが続きそう。