2021年7月17日土曜日

新作ドライフライ~オリジナルの羽アリパターンを巻いてみた

 私はドライフライにはほとんどこだわりがないので、8割がたは下の写真のようなパターンの14番か12番で通している。

昔は多分に漏れずパラシュートパターンを使っていたのだけど、渓流でもウェットフライをメインに使うようになると、どうしてもリーダーが短めになってドライフライだとドラグが掛かりやすくなる。


渓流を釣り上がる場合7フィート半のリーダーに、ドライフライを使うときは4フィートくらいのティペットを継ぎ足してい使っているのだけど、このぐらいのリーダーでパラシュートを使うとフライが水面を滑るような微弱なドラグが掛かってしまうのだ。

それでも魚は出るのだけど、やっぱり疑いながら食ってくるためかうまくフッキングしなかったり、掛かってもすぐにバレたりすることが多くてストレスが溜まる。そこで使い始めたのが上の写真のようなパターン。ほぼパラシュートなのだけどハックルは水平ではなくボディーに垂直に、厚めに巻いている。

そしてハックルの下側をV字カット。これだとハックルが水面に刺さって微弱なドラグを防いでくれてよく釣れるような気がするのだ。ちょうどスタンダードパターンの釣りやすさとパラシュートパターンの巻きやすさのいいとこ取りのつもり。

ボディーはブラウン、ハックルとテールはグリズリー、ウィングというか目印は見えやすさ重視でエアロドライウィングのピンク1拓。本当はもう少しスマートなフライで釣りたいところだけど、手軽さ重視で今のところこれに落ち着いている。

ただこれからの季節、やはりメイフライっぽく見えそうなこのフライよりもテレストリアルのほうが効くような気がする。そんな時は下の写真のようなパラシュートアントを使ってきた。アントだと水中に入ったボディーがアンカーとなって、パラシュートでもある程度のドラグヘッジ効果を期待できるのだ。


ただやっぱりそれでもドラグが掛かっていると見えていまいちフッキングが悪いような気がしていたのだった。そこで思いついたのが、アントパターンでもハックルを垂直に巻いてみる方法。

しかしこれだとハックルの左右とテールの3点で浮いている普通のドライフライと違って、今度は浮力が不安になってくる。特にここ数年はハックルにプログレードのコックサドルを使っており、上質なコックネックに比べるとハックル自体の浮力もかなり劣っているのだ。

そこで思いついたのがテールを加えるというアイデア。ただし、当然アリにテールはないし、パターンとしてはボディーは沈めたいのでテールというよりもウィングをボディーの前半部分に巻いてみることに。


そうして出来上がったのがこんなフライ。ハックルを巻き始める位置にハックルファイバーを気持ち多めに取り付け、下側にもスレッドを回してボディーから立ち上がるように巻いてみた。魚から見ると羽アリの羽根に見えてくれることを期待。これ絶対釣れそう!


このフライのテール(羽根)とハックル、それにエアロドライウィングに超絶浮力の自転車グリースを塗れば、よく浮いてドラグも掛かりにくい最強のアントパターンになってくれるのでなないか、と強烈に期待している。

AZ 自転車用 フッ素グリース BGR-001

エルクヘアとかCDCでウィングを作る普通のフライングアントもあるけど、こっちのほうが簡単だし釣れそうな気がする。ボディーをピーコックにすれば、羽根をたたみ損ねたまま溺れる甲虫類も表現できそう。ということで、このフライを携えて今シーズン4回目の山形に出掛けてきます!


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